良品計画が、お客様とのより良い関係構築と迅速な商品開発の実現に向けたビッグデータ活用基盤を日本マイクロソフトと構築

[2015年4月24日]

株式会社良品計画
日本マイクロソフト株式会社

「MUJI DIGITAL Marketing 3.0」を日本マイクロソフトのクラウドサービスで加速

 

株式会社良品計画(本社:東京都豊島区、代表取締役社長:金井 政明、以下 良品計画)は、お客様一人ひとりとのより良い関係づくりと、よりお客様のニーズに合った無印良品の商品を迅速に開発・提供していくためのビッグデータ活用基盤を、日本マイクロソフト株式会社(本社:東京都港区、代表執行役 社長:樋口 泰行、以下 日本マイクロソフト)をITパートナーとして構築し、2015年4月1日(水)より運用を開始しました。

良品計画は、国内約400店舗展開している無印良品の店舗、オンラインストアの「無印良品 ネットストア」( http://www.muji.net/store/ )、スマートフォン向けアプリ「MUJI passport」( https://www.muji.net/passport/ )、公式Twitter( https://twitter.com/muji_net )などの利用者から日々集まる膨大なデータを分析・活用するビッグデータ活用基盤として、日本マイクロソフトのクラウドサービス「Microsoft Azure」と「Microsoft Power BI」を採用し、デジタルマーケティング プラットフォームの強化に取り組んでいます。

[背景]

無印良品などの専門店とお客様との接点は、以前は商品の確認や購入などのお客様の来店時に限られていましたが、近年ではスマートフォンなどのモバイル端末とSNSの普及で誰もがいつでもどこでも情報発信できるようになったこと、メディアの多様化で広告やダイレクトメールなどの企業からの一方的な情報がお客様に届きにくくなっていることなどから、来店されていない期間のお客様と専門店とのコミュニケーションの質を高めることがさらに重要になっています。

そこで良品計画では、「MUJI DIGITAL Marketing 3.0」と称して、お客様と良品計画とのより良い関係を構築するためのデジタルマーケティング施策を推進、新しい買い物体験ができる無料のスマートフォンアプリとして2013年5月に「MUJI passport」の提供を開始しました。MUJI passportは、店舗やネットストアでの買い物や来店時のチェックインで貯まる「MUJIマイル」や、欲しい商品の店舗在庫を確認できる「ショッピングガイド機能」などが高く評価され、351万人(2015年3月時点)が利用する、国内有数の専門店アプリとなりました。しかしながら、良品計画では、MUJI passport、無印良品の店舗、オンラインストア、SNSなどに日々蓄積されるビッグデータをさらに有効活用していくのにあたって、下記の課題を認識していました。

  • データ活用をデータサイエンティストのような専門家だけではなく、店長やエリアマネジャーなど現場の従業員にも開放するためには、使い慣れたMicrosoft Excelのようなユーザーインターフェースが重要であること。
  • 現場でのデータ活用推進のためには、明細に近いレベルの細かいデータ粒度であっても、数秒~数十秒の短い時間で結果を表示できるシステムが必要であること。

良品計画では、以上のような課題を解決できるITパートナーを求める中で、高品質で安価なクラウドサービスと誰でも利用できるデータ分析ツールであるExcelを持ち、法人ビジネスの実績が豊富な日本マイクロソフトをそのITパートナーとして位置付けることにしました。

[導入効果]

良品計画は、日本マイクロソフトのクラウドサービス「Microsoft Azure」および「Microsoft Power BI」を利用することで、ビッグデータ活用において以下を実現しました。

  • 従来の約30分の1の時間でレポートを表示
    (これまで約5分かかっていたレポートの表示を約10秒で実現)
  • 使い慣れたExcelで誰でも最新かつ大量のデータを自由に加工して分析できるようになったことで、社内でデータを参照・活用する機運が高まり、店長、エリアマネジャー、販売部、商品部など現場の部門が、データに基づく迅速な意思決定が可能な環境を実現

また、良品計画では今後下記のような効果も期待しています。

  • 良品計画のIT部門、Webサービス部門、店舗運営部門、商品開発部門など複数部門が連携してデータを活用できるようになったことで、さらに予測精度の高いマーケティング施策の提供や、お客様向けサービスの改善を、より短時間で実現
  • インターネットと店舗の区別なく、お客様の商品閲覧/検索/購入履歴やクチコミなどを様々な角度から分析できるようになったことで、よりお客様のニーズに合った商品企画・開発や店舗運営を実現

良品計画では、今後 Microsoft Azure の機械学習機能「Azure Machine Learning」をお客様向けマーケティング施策の予測で活用するなど、様々なマイクロソフト テクノロジの活用を予定しており、マーケティング施策や販売予測精度向上による投資対効果の最大化、グローバルでの在庫量の最適化などを実現したいと考えています。日本マイクロソフトは、良品計画のITパートナーとして、良品計画のビッグデータ活用基盤を担うとともに、グローバルでの法人ビジネスにおける経験・ノウハウの活用や技術支援などを通じて、良品計画の事業拡大を支援していきます。

[参考情報]

MUJI passportユーザーの分析画面イメージ

150424_muji_img1

棒グラフや円グラフの気になる箇所をクリックすると詳細なデータを確認・分析できるように設定可能です。

良品計画のデジタルマーケティングプラットフォームのシステム構成図

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Microsoft Azure: http://aka.ms/azjpgw
Microsoft Power BI:http://aka.ms/power-bi

マイクロソフトに関する詳細な情報は、下記マイクロソフトWebサイトを通じて入手できます。

日本マイクロソフト株式会社 Webサイト http://www.microsoft.com/ja-jp/
マイクロソフトコーポレーション Webサイト http://www.microsoft.com/

* Microsoft、Azure、Excel は、米国 Microsoft Corporation の米国及びその他の国における登録商標または商標です。
* その他、記載されている会社名、製品名は、各社の登録商標または商標です。

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