●マイクロソフトが Skype を買収へ

[2011年5月11日]

日本マイクロソフト株式会社

 ~ (当リリースは2011 年 5 月 10 日に米国で発表されたリリースの抄訳をベースにしています)~
マイクロソフト コーポレーション(Microsoft Corporation、本社:米国ワシントン州レドモンド) およびSkype Global S.a r.lは、米国時間5月10日、マイクロソフトが、Silver Lake の統率する投資家グループから、世界有数のインターネット・コミュニケーション企業であるSkypeを85億ドルの現金により買収することで最終的合意に達したことを発表しました。本合意は、マイクロソフトとスカイプの取締役会により承認されています。

本買収は、ビデオと音声コミュニケーションをより利用しやすくし、消費者と企業ユーザーの両方にとっての利益となり、大きな事業機会と収益機会を提供します。両社の組み合わせは、Skypeの世界最高レベルのブランドとネットワーク・プラットフォームの市場範囲を拡大する一方で、マイクロソフトのリアルタイム・コミュニケーション製品とサービスの既存ポートフォリオを強化します。
2010年に1億7,000万人のユーザーを接続し、2,070億分の音声と動画による対話を提供したSkypeは、友人、家族、企業の間で機能豊富で有効なコミュニケーションをグローバルに提供するパイオニアでした。マイクロソフトは、Lync(TM) (本製品は第三四半期に収益を30パーセント増加させました)、Outlook(R)、Messenger、Hotmail(R)、Xbox LIVE(R) を初めとする多様なプラットフォームを通じたリアルタイム・コミュニケーションに長期的にフォーカスし、投資を行なっています。
Skypeは、Xbox(R) とKinect(TM)、Windows Phone、そして、多様なWindows 機器を初めとするマイクロソフト機器をサポートし、マイクロソフトは、SkypeのユーザーをLync、 Outlook、そして、Xbox LIVEなどのコミュニティと接続します。マイクロソフトはマイクロソフト以外のプラットフォーム上のSkype・クライアントへの投資とサポートを継続していきます。
マイクロソフトのCEO (最高経営責任者) スティーブ バルマーは、「Skypeは世界中の数百万人もの人々に愛されている驚異的なサービスです。当社とSkypeは、人々が家族、友人、顧客、同僚と世界中どこにいても容易につながっていられるよう、リアルタイム・コミュニケーションの未来を共に作っていきます。」と述べています。
Skypeはマイクロソフト社内の新たな事業部となり、同社CEOのトニー ベイツ(Tony Bates)は、マイクロソフト・Skype事業部のプレジデントの職務に就き、バルマーに直接レポートします。
トニー ベイツは「マイクロソフトとSkypeは、ソフトウェアのイノベーションと製品を顧客に提供するという点で共通したビジョンを有しています。グローバルなコミュニティを拡大し、誰もがコミュニケートし、コラボレーションするための新しい方法を導入するというSkypeの計画を、我々は共に推進していけるでしょう。」と述べています。
「トニー ベイツはリーダーとして多大な実績を有しており、マイクロソフトのマネージメント・チームを強化してくれるでしょう。Skypeの世界中の優秀な社員が、その洞察力、アイデア、経験でマイクロソフトに貢献してくれることを楽しみにしています」とバルマーは述べています。
Skypeをマイクロソフトに売却した投資家グループを代表して、Silver Lake のマネージング・ディレクターであるエゴン ダーバン(Egon Durban)は「私たちの所有の下におけるSkypeの変革を大変うれしく思っており、マネージメント・チームと社員の献身的努力に感謝しています。世界で最もダイナミックで総合的なコミュニケーション・プラットフォームのひとつになり得るという点で、マイクロソフト傘下でのSkypeの長期的な未来には大きな期待を寄せています。」と述べています。
2003年に創立されたSkypeは2005年9月にeBayにより買収され、その後、2009年11月にSilver Lakeが統率する投資家グループにより買収されています。過去18ヶ月間に、SkypeはSilver Lakeのリーダーシップの下で目覚ましい発展を遂げ、月間通話時間を150パーセント増加させ、新たな収益源と戦略的パートナーシップを確立し、自社のピア・ツー・ピア・ネットワークを強化する知的財産を獲得し、傑出したシニア・マネージメント・チームを採用してきました。
今回売却を行なったSilver Lakeが統率する投資家グループの他のメンバーにはeBay International AG、CPP Investment Board、Joltid Limited (Europlay Capital Advisors とのパートナーシップによる)、Andreessen Horowitzなどがあります。
買収成立には、規制当局の承認、および、他の慣例的完了条件が必要です。関係者は、今暦年内にはすべての必要な規制上の認可が得られることを期待しています。

【日本マイクロソフト株式会社について】
日本マイクロソフトは、マイクロソフト コーポレーションの日本法人です。マイクロソフトは、モバイル ファースト& クラウド ファーストの世界におけるプラットフォームとプロダクティビティのリーディングカンパニーで、「Empower every person and every organization on the planet to achieve more.(地球上のすべての個人とすべての組織が、より多くのことを達成できるようにする)」を企業ミッションとしています。
日本マイクロソフトは、この企業ミッションに基づき、「革新的で、安心して使っていただけるインテリジェントテクノロジを通して、日本の社会変革に貢献する」企業像を目指します。

マイクロソフトに関する詳細な情報は、下記マイクロソフトWebサイトを通じて入手できます。

日本マイクロソフト株式会社 Webサイト http://www.microsoft.com/ja-jp/
マイクロソフトコーポレーション Webサイト http://www.microsoft.com/

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