●マイクロソフトの顧客とパートナーが、将来のビジネス成長のためにクラウド ソリューションを採用

[2011年5月19日]

日本マイクロソフト株式会社

 ~ (当リリースは2011年5月16日に米国で発表されたリリースの抄訳をベースにしています)~
マイクロソフト コーポレーション(Microsoft Corporation、本社:米国ワシントン州レドモンド)のコーポレート バイス プレジデントであるロバート ワービ(Robert Wahbe)とジェイソン ザンダー(Jason Zander)は、米国時間5月16日(月)、米国ジョージア州アトランタで開催されているTech・Ed North America 2011において、同社のクラウドと開発プラットフォームがお客様やパートナー企業の皆様にどのようなメリットを提供するかに焦点をあてた基調講演を行ないました。ワービは、顧客であるHSBCとTravelocity.com LP(トラベロシティ)がコスト削減とイノベーションの加速のために導入している、マイクロソフトの仮想化ソリューションやパブリック クラウドとプライベート クラウドのソリューション活用事例を紹介しました。また、NetApp(ネットアップ)とCisco Systems Inc.(シスコ)が、Hyper-V(TM) Cloud Fast Trackプログラムのパートナー企業群に加わったことを発表しました。同プログラムはプライベート クラウド提供の効率化を目的としています。またザンダーは、次バージョンのMicrosoft(R) Visual Studio(R)における主要機能であるApplication Lifecycle Management (ALM)テクノロジを紹介しました。同テクノロジは企業のアプリケーション開発・管理の簡易化を目的としています。

プライベート クラウドとパブリック クラウド: ビジネスの要求に合致する柔軟性
世界的な金融サービス企業であるHSBCは、多様な社内システムの需要の変化への対応と、システム基盤の管理をさらに簡素化するために、Microsoft System Center Virtual Machine Manager と Microsoft Hyper-Vを採用することを発表していました。さらに本日、デスクトップ管理のコスト削減を実現する Virtual Desktop Infrastructure のサポートのために Microsoft Hyper-V を展開する同社初のプロジェクトについても発表しました。
また、ネットアップとシスコが Microsoft Hyper-V Cloud Fast Trackプログラムに参加したことを発表しました。同プログラムにより、マイクロソフトとパートナー企業は、適切に管理されたプライベート クラウドの展開を加速化できる検証済みの多様な構成を提供することが可能になります。ネットアップはシスコのデータセンター アーキテクチャを活用したプライベート クラウド ソリューションであるNetApp Hyper-V Cloud Fast Trackの提供のためにシスコと協業しました。
ネットアップのマイクロソフト事業部門のバイスプレジデント兼ジェネラル マネージャであるフィル ブラザートン(Phil Brotherton)氏は次のように述べています。「Microsoft Hyper-V Cloud Fast Trackを採用したソリューションを構築したことで、ネットアップはシスコと協力してプライベート クラウドの展開と運用を簡易化できます。お客様は、これまで展開に何日も要していたところを数時間まで短縮でき、システム基盤の利用率も向上できます。」
グローバルなオンライン旅行代理店であるトラベロシティは、Javaベースの基幹系分析システムをわずか2ヶ月間で展開するためにマイクロソフトのパブリック クラウド ソリューションである Windows Azure(TM) を選択したことを発表しました。
トラベロシティの最高技術責任者であるデイブ マシューズ(Dave Matthews)氏は次のように述べています。「トラベロシティは、お客様の需要をよく理解し、スピーディかつ手軽に旅行体験を提供できるよう尽力しています。そして、クラウド コンピューティングへの移行という体験にも同じことを求めていました。どのプラットフォームを使用するかに関わらず新商品を迅速に市場投入でき、当社の中核的アプリケーションを容易に移動し展開できるようにしてくれるWindows Azure の能力は、大きな優位点でした。」
またワービは、「企業は、クラウドが提供する経済的利点に注目しており、既存のIT投資が将来にわたっても有効であるかどうかを知りたがっています。マイクロソフトのクラウド コンピューティングに対するユニークなアプローチはこの点を考慮に入れ、パブリック クラウドあるいはプライベート クラウド、さらには、両者の組み合わせにより、ビジネス展開に必要なテクノロジと強化されたビジネスモデルをお客様に提供しています」と述べています。

管理を容易にする新たな開発者向けツール
今日の企業にとって、多様な機器と展開シナリオにおいてアーキテクチャを構築・提供・稼動する要請が高まりつつある中で、Visual Studio 部門のコーポレートバイスプレジデントのザンダーは、Visual Studio の次バージョンにおけるALMに関するマイクロソフトのビジョンを発表しました。ザンダーは、マイクロソフトのALMが、過去の Visual Studio の確固たる実績を活かし、アプリケーションの計画・構築・管理の主要関係者間における情報フローの改善にどれほど貢献するかを説明しました。
またザンダーは、Microsoft System Center Operations Manager 2007 R2 と Visual Studio Team Foundation Server 2010 を連携するコネクタ(開発チームと運用チームの情報交換をスムーズにします)のデモンストレーションを行ないました。運用チームはこのコネクタにより、アプリケーションの性能監視と診断情報を瞬時に開発チームに送信できるようになります。本日、マイクロソフトは、この新たなコネクタのコミュニティ テクノロジー プレビューのダウンロード提供を開始しました(https://connect.microsoft.com/OpsMgr/InvitationUse.aspx?ProgramID=7044&InvitationID=OMVS-QVYH-9D3R よりダウンロード可能)。
ALMの利点を享受したいと考える組織は、MSDN(R)Subscription による Visual Studio 2010 の利用を直ちに開始することをお勧めします。詳細情報はVisual Studio のWebサイト(http://www.microsoft.com/japan/visualstudio)を参照下さい。
企業が仮想化とクラウド ソリューションの展開を通じてITの効率性をさらに推進しようとしていることに対応し、マイクロソフトは以下の発表も行ないました。

  • Microsoft Exchange Server 2010の仮想化環境上での運用に、サポートシナリオが追加されました。 ユニファイド メッセージング サーバーが仮想化環境でサポートされます。また、Exchangeの高可用性ソリューションであるDatabase Availability Groups(DAG)とハイパーバイザー ベースのクラスタリングやフェイルオーバー ソリューションを組み合わることができます。Exchange 2010の仮想化環境上での展開を計画するお客様は、詳細情報を The Exchange Team Blogで入手できます。
  • 2011年7月1日より、新しいライセンス モビリティのオプションが、マイクロソフト ボリューム ライセンス契約(有効なソフトウェア アシュアランスの特典として)で利用可能になります。この新オプションにより、顧客はオンプレミスまたはクラウド上のサービスプロバイダーを通じてアプリケーション サービスを展開する柔軟性を得ることができます。詳細情報はMicrosoft Partner Network Volume Licensing のウェブサイトから入手可能です。

製品情報を始めとするTech・Ed North America 2011関連ニュースの詳細情報は、
http://www.microsoft.com/presspass/events/teched から入手可能です。

【日本マイクロソフト株式会社について】
日本マイクロソフトは、マイクロソフト コーポレーションの日本法人です。マイクロソフトは、モバイル ファースト& クラウド ファーストの世界におけるプラットフォームとプロダクティビティのリーディングカンパニーで、「Empower every person and every organization on the planet to achieve more.(地球上のすべての個人とすべての組織が、より多くのことを達成できるようにする)」を企業ミッションとしています。
日本マイクロソフトは、この企業ミッションに基づき、「革新的で、安心して使っていただけるインテリジェントテクノロジを通して、日本の社会変革に貢献する」企業像を目指します。

マイクロソフトに関する詳細な情報は、下記マイクロソフトWebサイトを通じて入手できます。

日本マイクロソフト株式会社 Webサイト http://www.microsoft.com/ja-jp/
マイクロソフトコーポレーション Webサイト http://www.microsoft.com/

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