●Windows 8 をインテリジェントシステムに拡張し、エンタープライズ向けツールと次世代テクノロジに関する詳細情報を提供

[2012年11月15日]

日本マイクロソフト株式会社

 ~ (当リリースは2012 年 11 月 14 日に米国で発表されたリリースの抄訳をベースにしています)~
本日、マイクロソフト コーポレーション(Microsoft Corporation、本社:米国ワシントン州レドモンド)は、Windows Embedded 8とWindows Embedded Compact 2013の製品ロードマップを発表しました。両製品は、昨年の秋に発表したインテリジェントシステムに対するマイクロソフトのビジョンに基づいています。また、マイクロソフトは、Windows Embedded 8 Standardのリリースプレビューのダウンロード提供を開始しました。

マイクロソフトは、デバイスをバックエンドあるいはクラウドのソフトウェアとサービスに接続し、データを重要な業務上の知見に変換することで、「インターネット・オブ・シングズ」(物のインターネット)の可能性を推進することにコミットしています。この機会を表現する上で、Windows Embeddedゼネラルマネージャのケビン ダラス (Kevin Dallas) は、ソフトウェア企業からデバイスとサービスの企業へと向かうマイクロソフトの「大きな変革」を呼びかけています。
ダラスは「ビジネスデータの爆発的増加に直面し、企業は社内データの可能性を最大化するためのより良い選択肢を求めています。マイクロソフトは、広範なテクノロジと製品によりこの問題に対応できるユニークな立場にあります。マイクロソフトは、パートナー企業と協力し、自社テクノロジを最大限に拡張し、お客様がデータ活用で必要とするわかりやすさを備えたソリューションを提供しています。」と述べています。
Windows Embedded 8は、Windows Embedded 8 StandardWindows Embedded 8 Pro 、そしてWindows Embedded 8 Industryを含む、デバイス向けオペレーティングシステムのファミリーです。各バージョンは、ハードウェア、ソフトウェア、サービスを包含するインテリジェントシステムの構成要素となる独自の機能セットを備えています。すなわち、デバイスとアイデンティティの管理機能、コネクテッドデバイスの提供、リッチなタッチ対応の体験、セキュリティに優れたデバイスおよびデータ分析機能です。
Windows Embedded 8がサポートするアプリケーション、デバイスのフォームファクター、アーキテクチャー、システム要件はますます多様になっています。加えて、Windows Embedded Compact 2013が、柔軟なハードウェア、タッチとジェスチャーベースの入力、そして、厳密なリアルタイム処理のサポートを必要とする小型のデバイスをサポートします。Windows Embedded Compact 2013は、2013年の第2四半期に提供開始され、Windows Embedded 8と同様にVisual Studio 2012をサポートします。 両製品は共に企業が自社ネットワークのエッジ部分にあるデータの価値を活用するために必要とするツールをサポートします。
この洞察の価値は計り知れず、今日の企業にとってインテリジェントシステムは不可欠と言えます。IDCは、2016年までにインテリジェントシステムの市場規模が1.4兆ドルを超えると予測しています1。
アジア太平洋地域の成長率予測はとりわけ堅調です。IDCは、今後5年間に市場規模が年率46.8%で成長すると予測しています2。

一貫したマルチプラットフォームのソリューション
Windows Embedded 8において、マイクロソフトはデスクトップ版の最新オペレーティングシステムと同じレベルのイマジネーションを投入しました。パートナーや企業ユーザーは、多数のWindows 8との同等機能からメリットを得られます。最も重要なポイントは、タッチとジェスチャーの採用であり、POSシステム医療向けデバイス、そして、 自動車内向けテクノロジなどの特殊デバイスに対して、よりリッチで自然な体験をもたらします。 そして、Visual Studio 2012のサポートにより、既存投資を活用して、ハードウェアやソフトウェアからサービスに至るまでの多様なプラットフォームに共通なインテリジェントでシームレスな体験を構築できます。

  • Windows Embedded 8 Standard (現在リリースプレビューが利用可能、2013年3月に一般提供開始)
    Windows Embedded 8 Standardは、Windows 8の柔軟でモジュール化されたバージョンであり、自社の独自の要件に対応するオペレーティングシステム部品を選択できる自由を企業ユーザーやパートナーに提供します。特定のジェスチャーを無効にし、より安全で差別化されたユーザー体験を提供するためにデバイスの機能を制限することもできます。
  • Windows Embedded 8 Pro (2013年3月に一般提供開始)
    前身のWindows 7 for Embedded Systemsと同様、Windows Embedded 8 ProはWindowsオペレーティングシステムのフル機能となじみやすさを提供します。企業ユーザーとパートナーはアプリケーションやデバイスの互換性の心配なしに、迅速に稼働できる業界で実証されたソリューションを構築できます。
  • Windows Embedded 8 Industry (コミュニティテクノロジプレビューおよび出荷時期の詳細を2013年1月に提供予定)
    今までWindows Embedded POSReadyは小売業のPOSソリューションをターゲットにしてきました。将来的に、マイクロソフトはWindows 8テクノロジを、強力な機能制限、ブランディング、周辺機器サポートなどのWindows Embedded 8のメリットを備えた固定的体験を必要とするシナリオ向けにPOSに加えて、製造業やヘルスケア企業向けにも提供していきます。
  • Windows Embedded 8 Handheld (追加情報を2013年初めに提供予定)
    次世代のWindows Embedded HandheldはWindows Phone 8のテクノロジに基づきます。マイクロソフトは少数のパートナー企業と共にエンタープライズのハンドヘルド機器市場向けの新規機能を開発しています。
  • Windows Embedded 8 Automotive (追加情報を2013年初めに提供予定)
    マイクロソフトは事前に選抜されたパートナー企業と共に次世代のWindows Embedded Automotiveを開発しています。同製品はWindows 8のテクノロジに基づいたものになります。

Windowsプラットフォームの拡張
Windows Embedded 8においてマイクロソフトはセキュリティ、アイデンティティ、管理機能をプラットフォーム内に構築しています。今年9月のSystem Center 2012 Configuration Manager Service Pack 1 (SP1) のリリースにより、Windows Embedded Device Manager の機能が集中ネットワーク管理ポータルに統合されます。
Windows Embeddedのプラットフォームは、今年の4月にリリースされたMicrosoft SQL Server for embedded systems、そして、今年の初秋にリリースされたWindows Server 2012 for embedded systemsの提供により マイクロソフトのデータ分析およびサーバOSの製品にまで拡張されました。
ダラスは「インテリジェントシステムの最終目標はデータの価値を最大化することです。そこに大きな機会があるのは明らかです。マイクロソフトが活用できる経験、人材、テクノロジの多様性を考えれば、マイクロソフト、そして、そのパートナーのコミュニティは他に比類のない主導的立場を取っていけると確信しています」と述べています。

 追加情報についてはWindows Embeddedのウェブサイトをご参照下さい。(英語)
http://www.microsoft.com/windowsembedded/en-us/windows-embedded.aspx
1 *PCとスマートフォンは市場規模予測から除外されています。マイクロソフトが出資したIDC iView調査「インテリジェントシステムの台頭:企業向け、スマートデバイスにシームレスに接続」(2012年4月)による
2 IDC APEJ Big Data Technology and Services 2012-2016 Forecast and Analysis Doc# AP2670106X, 2012年10月

【日本マイクロソフト株式会社について】
日本マイクロソフトは、マイクロソフト コーポレーションの日本法人です。マイクロソフトは、モバイル ファースト& クラウド ファーストの世界におけるプラットフォームとプロダクティビティのリーディングカンパニーで、「Empower every person and every organization on the planet to achieve more.(地球上のすべての個人とすべての組織が、より多くのことを達成できるようにする)」を企業ミッションとしています。
日本マイクロソフトは、この企業ミッションに基づき、「革新的で、安心して使っていただけるインテリジェントテクノロジを通して、日本の社会変革に貢献する」企業像を目指します。

マイクロソフトに関する詳細な情報は、下記マイクロソフトWebサイトを通じて入手できます。

日本マイクロソフト株式会社 Webサイト http://www.microsoft.com/ja-jp/
マイクロソフトコーポレーション Webサイト http://www.microsoft.com/

* Microsoft は、米国 Microsoft Corporation の米国及びその他の国における登録商標または商標です。
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