NEC グループ全社 11 万人にグローバル情報共有基盤「コミュニケーション・コラボレーションソリューション」を導入

[2012年12月4日]

日本電気株式会社
日本マイクロソフト株式会社

 日本電気株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:遠藤信博、以下NEC)と日本マイクロソフト株式会社(本社:東京都港区、代表執行役社長:樋口泰行、以下日本マイクロソフト)は、本年4月に発表した大企業向けのクラウド事業での戦略協業の具体的な取り組みとして、「コミュニケーション・コラボレーションソリューション」(注1)の共同開発及び拡販を行ってきました。

今般、その成果を、NECの全世界のグループ会社265社11万人(注2)向けのグローバル情報共有基盤(Global Information Sharing Platform、以下GISP)として採用し、最先端のプライベートクラウドサービスとして構築、導入を開始します。日本マイクロソフトでは、NECのGISPの導入を技術的な側面および長年に渡ってマイクロソフト社内で自ら培ってきたワークスタイル変革の側面から支援しています。
近年、企業のグローバル展開が加速する中、企業が勝ち残っていくには、現場から経営者層までが的確かつ迅速な意思決定、円滑かつ効率的なミュニケーションをグローバルに図っていく必要が高まっています。そのためには、企業全体の業務プロセスのやり方やワークスタイルを変革すると共に、スマートデバイス、モバイル、クラウド、SNS、BYOD等のICT技術を駆使した信頼性・柔軟性の高い、コミュニケーション・コラボレーション環境の整備と活用が必要不可欠です。
GISPは、NECの国内外のグループ会社で個別に整備していた情報システムをグローバルに標準化・一元化し、全社員のID認証、メール、スケジュール管理、ポータル作成、文書等ファイル共有、電話やWeb会議などのコミュニケーションや情報共有(コラボレーション)、在席状況管理などの機能を実現する総合的な情報共有基盤です。
GISPと、2010年秋から稼働を開始した統合基幹システム(販売・経理・購買)(注3)、グローバル統合SCM、海外CRMシステムとも連携することで、事業と経営のスピードを最大化し、グローバルでの企業競争力の向上を実現します。
NECでは、日本マイクロソフトの技術協力により、2012年度よりGISPの実証評価を行ってきており、2013年度第一四半期よりNEC本体での本格稼働を開始し、海外含むグローバル全社へ順次展開、2014年度上期中には導入を完了する予定です。
合わせてNECは、今回の自社導入で培ったシステム構築ノウハウと独自の付加機能を2012年4月に発表した「ワークスタイル変革ソリューション」に盛り込むことにより強化し、主にグローバル事業展開を行う企業に対して、クラウドサービスからSI構築サービス(オンプレミス)、クラウドとオンプレミスのハイブリッド型まで、幅広い形態で提供していきます。
日本マイクロソフトは、NECとの協力を通して得たノウハウを日本企業の「ワークスタイル変革の推進」提案に活かし、お客様企業の生産性向上・競争力強化などに貢献することを目指します。
また、NECと日本マイクロソフトは、本ソリューションの開発とマーケティング活動のより一層の強化を目的に、パートナークラウドビジネスに関する協業契約「Partner Hosted Productivity Cloud Agreement」(注4)を締結しました。
本契約により、NECと日本マイクロソフトは、両社共同で本ソリューションの強化開発やマーケティング、企業への提案などを推進していきます。

GISPの主な特徴は以下のとおりです。

  1. 大規模情報共有基盤のグローバル共通化
    メール、スケジューラ、文書共有、Web会議に加え、グローバルかつ組織を横断したナレッジ共有の仕組みとしてSNS(企業内ソーシャルネットワーク)やWikiも採用し、ストレスのない操作性とツール連携を構築し、信頼性・柔軟性の高い「コミュニケーション・コラボレーションソリューション」環境のグローバル共通化を実現。
  2. マルチデバイスへの対応
    • PCのみならずスマートフォンやタブレットなどを活用し、移動中・外出中でも必要な情報や人にすばやくアクセスできる環境を整備。
    • PCやスマートフォンにデータを残さない強固なセキュリティシステムの導入によりBYOD(私物端末の業務利用)も可能にし、在宅勤務などの多様なワークスタイルに対応するとともに、移動コストの削減も実現。
  3. 強固なセキュリティ環境
    グローバル認証基盤(NECグローバル全社の社員ID情報を集約し統合管理している認証基盤)との連携による、柔軟かつ強固なセキュリティ(文書の自動暗号化、文書ファイルへのアクセス履歴ログの採取)を実現。
  4. 信頼性・柔軟性の高いクラウドサービス基盤
    既にサービス提供を行っているコミュニケーション基盤クラウドサービス“neo Station-BASE”をベースにNEC独自環境へ適用。システム2重化や安全対策基準への対応をはじめ、誤送信対策など、高セキュリティ・高信頼のコミュニケーション・コラボレーション基盤サービスを提供。

なお、「ワークスタイル変革ソリューション」は、NECイノベーションワールド品川にてデモ展示しています。

  1. モバイルとクラウドを活用した金融機関向けソリューション ”neo Station”
  2. 製造業向け設計業務ワークスタイル改革ソリューション

以上

注1:「コミュニケーション・コラボレーションソリューション」
既に多くの実績があるNECとマイクロソフトの製品・ICT技術の組み合わせにより、大企業向けの信頼性・柔軟性の高い次世代のコミュニケーション・コラボレーション基盤を構築し、ワークスタイル変革を実現するソリューション
http://www.nec.co.jp/solution/mssolutions/
注2:連結子会社(2012年3月末現在)
注3:NECの自社統合基幹システム
グループ会社ごとに個別に保有・運用を行っていた経理、販売、購買のシステムを再構築し、データセンターに統合・集中化してクラウド指向のサービスとしてグループ全体に提供。これより、個々のシステムごとに必要であった運用コストの大幅な削減を実現。
http://www.nec.co.jp/press/ja/1010/2502.html
注4:Partner Hosted Productivity Cloud Agreement
マイクロソフト米国本社が世界各国のマイクロソフト現地法人を通じて各国の主要パートナーと締結する、マイクロソフトのコミュニケーション・コラボレーション製品をベースに各パートナー企業の製品、サービスを組み合わせたクラウドサービスを共同で開発、拡販していくための戦略マーケティング契約。
http://www.microsoft.com/ja-jp/presspass/detail.aspx?newsid=4224

【日本マイクロソフト株式会社について】
日本マイクロソフトは、マイクロソフト コーポレーションの日本法人です。マイクロソフトは、モバイル ファースト& クラウド ファーストの世界におけるプラットフォームとプロダクティビティのリーディングカンパニーで、「Empower every person and every organization on the planet to achieve more.(地球上のすべての個人とすべての組織が、より多くのことを達成できるようにする)」を企業ミッションとしています。
日本マイクロソフトは、この企業ミッションに基づき、「革新的で、安心して使っていただけるインテリジェントテクノロジを通して、日本の社会変革に貢献する」企業像を目指します。

マイクロソフトに関する詳細な情報は、下記マイクロソフトWebサイトを通じて入手できます。

日本マイクロソフト株式会社 Webサイト http://www.microsoft.com/ja-jp/
マイクロソフトコーポレーション Webサイト http://www.microsoft.com/

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