次世代のイノベーションは横浜から!横浜市様、横浜市教委様との協働に基づく活動が続いています

Posted by:加治佐 俊一
マイクロソフト ディベロップメント株式会社 代表取締役 社長 兼
日本マイクロソフト株式会社 業務執行役員 最高技術責任者

 

みなさん、こんにちは。技術と開発を担当している加治佐です。

さる 10 月 29 日、横浜市内の高校生約20名による Windows タブレット用アプリの発表会が、当社品川オフィスで開催されました。今日は、その背景も含めご紹介します。

4 年前の 2010 年 6 月、当社は横浜市様、横浜市教育委員会様と、横浜サイエンスフロンティア高等学校における人材育成や ICT を活用した先進的な教育環境づくりを目指した協定を締結しました。2013 年 7 月からはその連携内容を拡充し、それまで横浜サイエンスフロンティア高等学校向けに実施していたプログラムや講座を、他の横浜市立高校に対しても提供しています。

この連携協定の一環として、今年 6 月より市内の高校生を対象とした「Windows ストア アプリ開発講座」がスタートしました。約 20 名の高校生が、エバンジェリストやエンジニアなど当社現役社員が講師を務めたこの講座を受講し、Windows タブレット用アプリについて基本から実際に作成するまでの内容を学びました。今回開催された発表会は、約 5 か月間におよぶ講座の修了にあたり、学校の垣根を越えたチームで取り組んできた成果を発表する機会として設けられたものです。

発表会では、ゲーム アプリを作成した 3 チーム (3DRPG、アクション RPG、タワーディフェンス) と、ユーティリティ アプリを作成した 2 チーム (Twitter クライアント、鉄道運行情報) が、それぞれのアプリの特徴や、直面した問題点とそれらへ対応策、残された課題などについて発表しました。各発表に設けられた質疑応答の時間では、技術的な質問だけではなく、作成する中での苦労や、互いのアプリをよりよくするための提案なども交わされ、さらにプロジェクトを進める中でのタイム マネージメントやコミュニケーションの重要性、共同作業の難しさ、セキュリティや情報利用における requirement といった確認事項の必要性など、プログラミング以外の経験談も各チームから聞くことができました。

義務教育へのプログラミング教育導入 (イギリス) など、初等教育におけるプログラミング教育の重要性は世界的に高まってきています。マイクロソフトもその動きに積極的に協力し、社員のプログラミング教育への参加を奨励する Hour of Code を推進しています。今回の講座と発表会は、横浜市様、横浜市教委様との協定に基づいて実施されたものですが、こうしたいわば「日本版 Hour of Code」がもっと広げられればと考えています。

ICT の利活用が多くの人の暮らしを支えている今、データの解析や分析をするだけではなく、そこからよりよいものを生み出していく力は、とても大事です。今後も世の中のトレンドやニーズをとらえながらプログラミングの力を伸ばしてほしいですし、将来の日本を担う若い世代が、今回のような経験を活かして、世界に誇れる人材に育ってくれることを願ってやみません。無限の可能性を秘めた若いみなさんに期待しています。

【関連リンク】

DreamSpark
http://www.microsoft.com/ja-jp/education/dreamspark.aspx

Imagine Cup
http://www.microsoft.com/ja-jp/education/imagine-cup.aspx

Citizenship サイト

横浜市と連携拡大、地域経済活性化を推進:グローバルで培ったノウハウで横浜市と連携拡大
http://www.microsoft.com/ja-jp/citizenship/story/201304.aspx

アカデミックチームブログ: 横浜市立高等学校学生向けアプリ開発講座(2014 年 10 月 31 日)
http://blogs.msdn.com/b/microsoft_japan_academic/archive/2014/10/31/10568961.aspx

横浜サイエンスフロンティア高等学校: YSFH Diary(2014 年 10 月 31 日)
http://www.edu.city.yokohama.lg.jp/school/hs/sfh/

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