(当ブログは 2015 年 7 月 13 日に米国で公開されたブログの抄訳をベースにしています)
Posted by: Phil Sorgen – Corporate Vice President, Worldwide Partner Channel
本日開催された Worldwide Partner Conference において、マイクロソフトは、プロダクティビティとビジネスプロセスを再発明し、インテリジェントなクラウドを構築し、パーソナルコンピューティングを強化するという自社の熱意を示す新たなテクノロジイノベーションを発表しました。また、業界のビジネス変革の中心で活動する何十万社ものグローバルチャネルパートナー向けに行っている投資についても紹介しました。これらのイノベーションと投資は、マイクロソフトとそのパートナー企業がグローバルなスケールでの新たなミッションを実現することを促進し、地球上のあらゆる場所で生活や組織を改善していきます。
Project GigJam: プロダクティビティとビジネスプロセスを再発明する
プロダクティビティとビジネスプロセスを再発明するというマイクロソフトの取り組みの一環として、CEO のサティア ナデラ (Satya Nadella) は Project GigJam (http://www.gigjam.com/) を発表しました。デバイス、アプリ、人々の境界を越えて業務遂行とビジネスプロセスの変革を実現するまったく新しい方法を提供します。企業の従業員は GigJam を使って業務アプリケーションとSaaSから情報を収集し、業務遂行に必要な特定の情報と作業を自発的に分配し、作業経過を管理し、迅速に完了できるようになります。詳細情報、および、今後提供されるプレビュー版の登録については http://www.gigjamapp.com/ をご参照ください。
Cortana Analytics Suite: インテリジェントクラウドを構築する
企業が データを有効なアクションに変換できるよう、完全に管理された包括的サービス群である Cortana Analytics Suite も発表しました。クラウドにおける無制限のストレージ容量と計算能力の提供に伴うビッグデータと機械学習の普及加速によって、企業が将来を予測し、ビジネスの対応を自動化するためのユニークな機会を提供しています。Cortana Analytics Suiteは、機械学習、ビッグデータのストレージと大規模処理などの先進的テクノロジ基盤と、画像認識、顔認識、音声分析などの認知技術とを組み合わせ、多様な業界のシナリオにおいて企業の事前的・事後的な分析能力を拡張します。Cortana Analytics Suite は、マイクロソフトのデジタルパーソナルアシスタントである Cortana と統合されています。Cortana は、Cortana Analytics Suite と連携し、企業がより効率的かつ積極的に、自然に業務を遂行できるようにします。Cortana Analytics Suite は、本年秋にシンプルな月次サブスクリプションとして利用可能になります。Dartmouth-Hitchcock Health Systems におけるお客様事例については Business Matters blog をご参照ください。
Microsoft HoloLens: パーソナルコンピューティングの強化
今回発表した第三のイノベーション領域は、Windows 10 ベースの完全独立型ホログラフィックデバイスである HoloLens の企業における利用事例になります。本日の WPC のステージ上で、サティアは、マイクロソフトのパートナーである Autodesk が、専門家による設計、コミュニケーション、可視化、作業管理を根本的に変革するために HoloLens を採用することを発表しました。 既に HoloLens は多くの業界にインパクトを与えています。例として、Trimble 社における設計や建設の専門家に対しての支援での活用、NASA の Jet Propulsion Laboratory における火星探査作業での利用、Case Western Reserve University と Cleveland Clinic のような未来の教育変革の促進支援での活用などがあります。これらは、ホログラフィックなコンピューティングデバイスが、顧客の生産性向上を支援できることを示した最初の事例に過ぎません。
クラウドとモバイル分野におけるパートナーの新たな市場機会支援
マイクロソフトは、多くのパートナー企業がビジネスのクラウドへの移行に投資を行っていることを認識しています。これは、前述のクラウド領域のイノベーションを活用するためでもあります。そこでマイクロソフトは、この移行をさらにシームレスにするために、いくつかのパートナー投資プログラムを行なうこととしました。
パートナー企業が Microsoft Cloud を使用して利益性の高いクラウドサービスビジネスを構築し、拡張していけるよう Cloud Solution Provider (CSP) プログラムを拡張しました。本日より、マイクロソフトは CSP の対象地域を拡大し、合計 131 市場で利用可能にします。さらに、Office 365、Windows Intune、 Enterprise Mobility Suite (EMS) に加えて Azure と CRM Online も CSP の対象になる予定です。
さらに、過去 2 年間におけるパートナーからの強い関心とお客様からの好意的なフィードバックの結果として、マイクロソフトは、Surface 販売のパートナーを拡大するという公約を果たし、今後数カ月間内にグローバルで再販業者数を数百社から数千社に拡大します(注:※日本では、グローバルに先行し今回発表された Surface 販売パートナーの拡大を昨年 10 月より展開しており、現在国内パートナー数は約 1600 社となってます)。Surface は、マイクロソフトの Windows 戦略において不可欠な要素であり、まもなく行われる Windows 10 の提供開始とタイミングを合わせた本プログラムの拡張はパートナーにとってまたとないビジネス機会を生み出します。また、Windows 10 と Enterprise Mobility Suite (EMS) の新たなコンピテンシーの提供によりパートナーの差別化と事業拡大に貢献できるよう、顧客のモバイル事業機会を最大限に活用するための投資も行います。
また、E5 という名称の新しいプレミアム版 Office 365 Enterprise 向け スイートを年末に提供開始することも本日発表します。E5 は、Office 365 のプロダクティビティとコラボレーションの中核機能をすべて提供すると共に、Cloud PBX や Meeting Broadcast などの Skype for Business 向けの新サービス、Power BI Pro や Delve Organizational Analytics などのアナリティクス機能、そして、eDiscovery、Customer Lockbox、Advanced Threat Protection などの先進的セキュリティ機能などの新たなイノベーションを提供します。E5 スイートは、パートナーがリアルタイムのコミュニケーションと分析に基づいたサービス製品を構築し、セキュリティの重要新機能によって新たな顧客にリーチできるようにするための重要な新規ビジネス機会を提供します。
マイクロソフトのパートナーはこれまでも長らくビジネス変革の推進力であり、今後もそうであり続けます。そして、お客様に向けたマイクロソフトとパートナーの協力が生み出すイノベーションはいまだかつてなく強力です。それは、お客様が私たちを信頼してくださっているからです。このモバイルファースト、クラウドファーストの世界では、テクノロジを活用して、自社、さらには自社の業界を再発明できた企業が成長し、現状維持を選んだ企業は消滅のリスクにさらされます。このような変革を達成し、変革期にお客様への支援を継続し、次の業界革命への準備を提供してくれるのはマイクロソフトの数十万社のグローバルパートナーです。今週開催の 2015 年度 Worldwide Partner Conference において、成功に求められるビジネス変革において企業のお客様を支援するためのマイクロソフトとパートナーの協力関係についてお話しできることをとても楽しみにしています。
これらの施策、および、マイクロソフトがビジネスの新世界においてお客様の要望に応えるべくパートナー向けに行なっているその他の投資に関する追加情報は、WPC News Center および MPN サイトの私のブログをご参照ください。(https://partner.microsoft.com/en-us/explore/searchresults?search=Phil+Sorgen)
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