マイクロソフトと SAP、クラウドによるデジタルトランスフォーメーション実現へ向けて協業

[2017年12月4日]

パートナーシップの拡大によって、 強力なクラウド機能および信頼性の高いロードマップを提供

本リリースは、11 月 28 日に米国で発表されたリリースの抄訳をベースにしています

 

マイクロソフト コーポレーションと SAP(NYSE:SAP)は、クラウド上でさらなるビジネスイノベーションを推進するための明確なロードマップを顧客に提供する統合サービスを発表しました。両社は連携への強い意志を示し、互いのクラウドソリューションを社内で導入することも発表しました。今回のユニークなパートナーシップを通じて、両社は共同で設計を行い、一流のソリューションを共同で市場に投入し、顧客に最高のクラウド体験を約束する共同サポートサービスを提供します。

SAP のプライベート・マネージド・クラウド・サービスである SAP HANA® Enterprise Cloud を Microsoft Azure 上で稼働することにより、顧客はセキュアなマネージド・クラウドで SAP S/4HANA® を稼働することができます。さらに、マイクロソフトは SAP S/4HANA® on Azure を導入して独自の社内財務プロセスを実行できるようにし、SAP は主要な社内のビジネスクリティカルなシステムを Azure に移行します。SAP Ariba® では現在 Azure を利用していますが、この調達アプリケーション内でのさらなる活用を模索しています。SAP とマイクロソフトは協力して、企業がクラウドでSAPアプリケーションを最大限に活用できるようにします。

マイクロソフトのCEO サティア ナデラ(Satya Nadella)は次のように述べています。「技術があらゆるビジネスや業界を変革していく中で、組織は自身のデジタルトランスフォーメーションを促進してくれる適切なプラットフォームと信頼のおけるパートナーを求めています。マイクロソフトと SAP は長年にわたるパートナーシップを基盤に、互いの製品を活用してそれぞれの組織を強化するだけにとどまらず、企業顧客がSAP S/4HANA on Azureを活用して最高度にミッションクリティカルなアプリケーションおよびワークロードを運用できるように支援します」

デジタルトランスフォーメーションは、顧客関係の向上、従業員の能力強化、業務の効率化、新しいビジネスモデル、新製品や新しいサービスなどをもたらします。このようなメリットを求めて、多くの企業はビジネスクリティカルなシステムをクラウドに移行しつつあります。リサーチ会社のガートナー社の調査によると、ビジネスリーダーの 3 分の 2 が、競争力を維持するためにはデジタル化のペースを上げる必要があると考えています。エンタープライズソフトウェアのリーダーとして、SAP とマイクロソフトは緊密に連携し、デジタルトランスフォーメーションへの安全かつ信頼性の高い道筋を顧客に提供します。

SAP の CEO ビル マクダーモット(Bill McDermott)氏は次のように述べています。「SAP S/4HANA を Microsoft Azure 環境で実行するこの新しい取り組みによって、両社のパートナーシップは新たな段階に進みつつあります。マイクロソフトとSAPは世界中の多くの企業から信頼を得ています。両社は力を合わせて、企業による顧客主導の成長変革の実現を支援します」

SAP およびマイクロソフトはいずれも、社内業務に SAP S/4HANA on Azure を使用する予定です。マイクロソフトは、従来の SAP 財務アプリケーションを含む自社システムを移行している最中であり、Azure で実行される SAP S/4HANA Finance ソリューションを導入する予定です。同社はさらに、財務レポートの効率化と意思決定の強化を図るため、SAP S/4HANA を Azure AI および分析サービスに接続する予定です。SAP は、効率性、柔軟性およびイノベーションを最大化するために、10 以上のビジネスクリティカルなシステムを Azure に移行中です。これには、SAP の子会社である Concur(コンカー)をサポートする SAP S/4HANA ソフトウェアも含まれます。

両社はこれらの社内プロジェクトを文書化し、Azure 上の SAP アプリケーションの導入に関するガイダンスとエンタープライズアーキテクチャを顧客に提供していく予定です。

SAP HANA Enterprise Cloud on Azure により、顧客は、SAP のアプリケーション管理と製品の専門知識に加えて、Microsoft Azure やさまざまなマイクロソフトクラウドサービスの、グローバルで信頼性が高くインテリジェントなクラウドという、両方の利点を生かすことができます。

The Coca-Cola Company(ザ コカ・コーラ カンパニー)社、Columbia Sportswear Company(コロンビアスポーツウェア)社、Coats 社、Costco Wholesale Corp.(コストコ)社などあらゆる業界の企業顧客が、今日のビジネス運営において SAP および Azure に信頼を寄せています。

The Coca-Cola Company 社の上席副社長兼最高情報責任者であるバリー シンプソン(Barry Simpson)氏は次のように述べています。「今回発表されたマイクロソフトと SAP の戦略的パートナーシップは、当社のシステムにとって非常に重要な進化です。戦略的パートナーである両社が連携して設計、販売、出荷を行うことによって、当社システムのデジタル化の取り組みが加速するでしょう。当社にとってこれは、非常に前向きで好ましい進化です」

Costco Wholesale 社の情報システム担当上席副社長であるジム ラザフォード(Jim Rutherford)氏は次のように述べています。「SAP とマイクロソフトは当社にとって重要なパートナーであり、今回の提携は当社のクラウド戦略およびデジタルビジネスを推進してくれるでしょう」

Columbia Sportswear 社の副社長兼最高情報責任者であるマイク ハート(Mike Hirt)氏は次のように述べています。「マイクロソフトとSAPは、当社の卸売および消費者直結型のビジネスの成長を支援してくれる戦略的パートナーです。両社の緊密な連携は、当社が世界中の顧客によりよいサービスを提供するために技術アーキテクチャとクラウド戦略を進化させるうえで不可欠なものです。当社では、顧客がアウトドアへの情熱を追求し、楽しむことができる革新的な製品を生産しています。当社のマイクロソフトとSAPとのパートナーシップは、この理念に基づいて製品を提供し続けるために非常に重要です」。

Coats 社のデジタルおよび技術最高責任者であるヒズミー ハッセン(Hizmy Hassen)氏は次のように述べています。SAP HANA on Azure によって得られるデータインテリジェンスにより、自社のビジネスのあらゆる領域の運営効率を向上し、顧客への製品提供を迅速化できます。マイクロソフトと SAP の連携は、当社がクラウドでのイノベーションに必要としている保証をもたらしてくれます」

 

【日本マイクロソフト株式会社について】
日本マイクロソフトは、マイクロソフト コーポレーションの日本法人です。マイクロソフトは、モバイル ファースト& クラウド ファーストの世界におけるプラットフォームとプロダクティビティのリーディングカンパニーで、「Empower every person and every organization on the planet to achieve more.(地球上のすべての個人とすべての組織が、より多くのことを達成できるようにする)」を企業ミッションとしています。
日本マイクロソフトは、この企業ミッションに基づき、「革新的で、安心して使っていただけるインテリジェントテクノロジを通して、日本の社会変革に貢献する」企業像を目指します。

マイクロソフトに関する詳細な情報は、下記マイクロソフトWebサイトを通じて入手できます。

日本マイクロソフト株式会社 Webサイト http://www.microsoft.com/ja-jp/
マイクロソフトコーポレーション Webサイト http://www.microsoft.com/

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