AI をヘルスケア分野のパートナーと連携してがん治療に適用

[ブログ投稿日:2017年11月28日]

Posted by:アリソン リン(Allison Linn

InnerEye プロジェクトの主任研究員、アントニオ クリミニシ(写真:ジョナサン バンクス)

 

マイクロソフトの英国ケンブリッジ研究所の人工知能専門家チームは、AI によるがん治療を、よりターゲットの定まった効果的なものにする方法の発見に 10 年以上の期間を費やしてきました。

今、このようなプロジェクトのひとつである InnerEye の研究チームは、医療専門家ががん治療の計画に使用しているツールへの研究成果の統合に関する理解を深めるために、サードパーティのソフトウェアプロバイダーの支援を求めています。これは、マイクロソフトの Healthcare NExT という取り組みの一環です。

火曜日に、シカゴで開催された Radiological Society of North America 年次会議の全体スピーチで、同プロジェクト主任研究員であるアントニオ クリミニシ (Antonio Criminisi) は、プライベートプレビューの目的が、プロジェクトの研究成果のサードパーティ医療ソフトウェア製品への統合を支援してくれるパートナーを見つけることであると述べました。

「これは私たちにとって大きな学びの機会です」とマイクロソフト英国研究所主任研究員であるクリミニシは述べています。

InnerEye 研究プロジェクトは、機械学習と画像認識というAIの2つの主要な領域を活用し、良性と悪性の腫瘍の判別を明確にし、放射線腫瘍科医が放射線療法で使用できるツールを医療ソフトウェアプロバイダーが提供できるよう支援します。

このクラウドベースの”radiomics”(放射線医学の多量の情報を系統的に扱う科学)サービスは、放射線腫瘍科医と線量測定士が結果の編集や調整などのより詳細な作業に集中できるよう支援する製品を開発できるようにすることを目的にしています。

たとえば、現時点では、画像の境界線付け作業は時間を要し、高コストな手作業のプロセスです。そのため、多くの場合、この作業は治療の最初に一度だけ行われています。

InnerEye のテクノロジを使用したサードパーティのソリューションにより、治療期間中に病状をモニターし、患者の反応に応じて化学療法を調整するなどの選択を行うことが現実的になります。これにより、将来的に、よりターゲットが定まり効果的な化学療法が実現する可能性があります。

先進的 AI のがん治療への応用を長年研究してきたクリミニシは、研究成果がようやく現実の医療界に貢献し、社会的利益をもたらし始めたことを大変うれしく思っていると同時に、彼のチームの専門は AI の研究であり、ヘルスケアではないことから、研究成果を最善の形で使用するために外部のパートナーの支援を求めていると述べます。

「自分たちだけでやることはできないのです」とクリミニシは述べています。

 

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