テクノロジを通して人々を支援 – ハイアン チャン:パーキンソン病患者の生活を改善

[ブログ投稿日:2017年12月7日]

Posted by:キャスリーン ホーガン (Kathleen Hogan)
人事担当エグゼクティブバイスプレジデント

2017年が終りに近づくにつれ、私の役割であるマイクロソフトの人事部門について統括すると共に、すばらしいことを達成し、私を触発してくれた社員のことについても考えたいと思います。そのすばらしいことの中心にあるものは情熱であり、人生の意義と目的を強く感じるものであると確信しています。夢の実現を支援する組織文化を構築することは、無限の可能性を生みます。あらゆる人がすばらしいアイデアを生み出せ、多様な考え方に目を向けてこそ、真に優れたアイデアが実現されると信じています。

2017年に達成されたすばらしいことを振り返り、世界をより良い場所にするために情熱を傾けたマイクロソフトの社員をご紹介しようと思います。これらの人々は、自身の夢とマイクロソフトのテクノロジプラットフォームを組み合わせることで、真の意味で他者に貢献しました。

他者を支援する個人としての決意

私は多くのすばらしい人々と共に働いていますが、傑出している人物が英国ケンブリッジのマイクロソフト研究所のイノベーションディレクターである ハイアン チャン(Haiyan Zhang) です。私は今年の初めにシニアリーダーシップチーム(SLT)のミーティングで、彼女が自身の体験を紹介するのを聞きました。マイクロソフトでは、週次のSLTミーティングを従業員の成果の発表で始める習慣にしています。私たちはそれを「驚くべき研究者 (“Researcher of the Amazing”)」と呼んでいます。ハイアンは、ハリーシャム (Harry Shum) によって招かれ、自身の経験を紹介しました。

ハイアンが自身の経歴を説明する時、私は、彼女の他者の生活をより良いものにしたいという情熱に心を動かされました。その情熱は彼女の幼少時代に生まれたものです。ハイアンが 8 歳の時、家族が中国からオーストラリアに移住し、彼女はまったく異なる文化の中に置かれることになりました。ハイアンは言葉もわからず、自分がまったくの部外者であるように感じました。しかし、彼女を助けようと思う人もいました。3年生の時の教師が毎日英語を教えてくれました。ハイアンはこの教師の優しさに感動し、社会に貢献できるキャリアを追求することを決意しました。

 

パーキンソン病患者の支援

マイクロソフト入社後、ハイアンは、パーキンソン病を患ったロンドン在住のグラフィックデザイナー、エマ ロートン(Emma Lawton)と会い、彼女を助けたいと考えました。エマは手の震えによりタイプも絵や字を書くこともできず、キャリアをあきらめざるを得ないと考えていました。

ハイアンと同僚たちはパーキンソン病と手の震えの原因について研究し、震えを軽減するウェアラブルデバイス“Emma Watch(エマ ウォッチ)”を考案しました。ロートンの脳と手首の間の神経を流れるおびただしい信号を打ち消すように振動する、小型モーターを備えた腕時計のプロトタイプを開発したのです。このウェアラブルデバイスは、Windows 10 タブレットのカスタムアプリが振動のスピードと頻度を調整しています。

Emma WatchとカスタマイズされたWindows 10タブレット

エマは、Emma Watchを着用することで、再び絵や字を書くことができるようになりました。これは、グラフィックデザイナーとしての仕事を続けて、夢を追い続けるためには、きわめて重要なことでした。ハイアンは、Emma Watchがいつの日か世界中の一千万人以上のパーキンソン病に苦しむ人々の生活を改善できることを期待しています。エマの言葉を借りれば「自分の名前を書けるということは基本的人権です。… 自分を力づけてくれ、何でもできるような気持ちにさせてくれます」とのことです。

Emma Watchを着用してエマがペンで描いた、ハイアンと共有するテクノロジ哲学

 

マイクロソフトのテクノロジで人々を支援する

ハイアンのストーリーは、マイクロソフトの従業員が世界をより良くするために、その情熱をテクノロジのブレークスルーに結び付けたすばらしい事例です。マイクロソフトが組織文化の変革を続ける中、その一環として、人々がより多くのことを達成できるようマイクロソフトのテクノロジで支援していくことは大変刺激的なことです。

コラボレーションを続けるハイアンとエマ

 

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