AI を活用した日本におけるアクセシビリティの活動について

AI を活用した日本におけるアクセシビリティの活動について

[2018年5月22日]

Posted by: 榊原 彰
日本マイクロソフト株式会社 執行役員 最高技術責任者 兼
マイクロソフト ディベロップメント株式会社 代表取締役 社長

皆さんは、Accessibility(アクセシビリティ)という言葉をご存知でしょうか? なじみのない方が多いかもしれませんが、Accessibility (アクセシビリティ)という言葉は、 “アクセスのしやすさ”という意味で、パソコンをはじめとするテクノロジに、障碍(しょうがい)がある方や高齢の方もアクセスできる(使える)ようにする取り組みや、そのための機能や製品、あるいは支援全般のことを指します。最近では、テクノロジの進化にともなって、“アクセスできる”だけではなく、「テクノロジがあるからこそ障碍があっても様々な事に挑戦できるようにする」という側面も大きくなってきました。

マイクロソフトは、5月7日の週に開催された開発者向け会議「Build 2018」において、「AI for Accessibility」を発表しました。5年間で2500万ドル(約27億円)を、障碍のある方を支援するAI技術に投資するというプログラムです。これには幅広い技術者の方への助成プログラムも含まれます。

私も、CEO サティア ナデラがこの発表をした場にいましたが、会場中から大きな歓声と拍手が巻き起こったことを覚えています。

日本でも、本日より開催している当社イベント「de:code 2018」の基調講演で、当社社長の平野がご紹介したように、障碍などによる困難のある方に向けて、AIを始めさまざまな最新技術を活用したよりよい製品やサービスの開発を促進することを目的に、一般社団法人 日本支援技術協会 (http://www.jatc.jp/)様が、「Accessibility Developer Community」を本日付けで立ち上げられました。当社も、この中から「AI for Accessibility」が適用されるプロジェクトが生まれるよう、技術情報の提供やトレーニングなど、幅広く支援していきます。「困難のある方を支援する技術」に興味のある方は、ぜひ参加していただければと思います。
(Accessibility Developer Community サイト) https://adc.connpass.com/

また、「de:code 2018」では、東京大学先端科学技術研究センター 稲見昌彦教授、為末大さんによる「テクノロジで人は超人になるか ~本来の能力も障碍も越えさせるテクノロジの可能性~」と題するスペシャルセッションや、アクセシビリティ関連の展示や体験コーナーもあります。「de:code 2018」に参加される方は、ぜひ足をお運びいただければと思います。

開発者の方以外でも、当社のAIを活用したアクセシビリティの取り組みを体験いただくことができます。2年前、マイクロソフトの開発者会議「//build 2016」では、視覚障碍のある当社社員が、通勤途中の街の様子や、会議中の同僚の表情、レストランのメニュー内容などを、AI機能を追加したサングラスを活用して音声で聞いて理解する様子をご紹介しました。

(ビデオ)https://www.youtube.com/watch?v=R2mC-NUAmMk

このテクノロジ「Seeing AI」は、決して未来の話ではなく、既に昨年から、iOS向けにこの機能を備えたアプリを提供しています。この度、日本のApp Storeからも「Seeing AI」アプリ(英語版)が入手できるようになりました。視覚障碍のある方はもちろんそうでない方にも、顔や画像認識など、マイクロソフトのAIテクノロジを活用して、便利に使っていただけるのではないかと思います。ぜひインストールしてご活用ください。
(Seeing AI アプリ)https://itunes.apple.com/jp/app/seeing-ai/id999062298
(Seeing AI紹介ビデオ)https://www.youtube.com/watch?v=bqeQByqf_f8

当社ミッションである「地球上のすべての人とすべての組織がより多くのことを達成できるようにする(Empower every person and every organization on the planet to achieve more)」を実現するため、努力を続けてまいります。

今後もマイクロソフトのアクセシビリティの活動に、ご期待ください。

 

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