『The Future Computed: AI と製造業』

※本ブログは、米国時間 5/22 に公開された”The Future Computed: AI and Manufacturing” の抄訳です。

本日、マイクロソフトは、『The Future Computed: AI と製造業』(The Future Computed: AI and Manufacturing:英語) を公表しました。本書では、人工知能 (AI) がデジタル業務の最適化と効率の向上、新しい製品やサービスの実現、より安全な職場環境の整備により、製造業の分野をどのように変革していくかを詳しく説明します。また、AI が生み出す課題に社会としてどのように対応できるかについて、タイムリーな解説を提供します。さらに、労働市場の破壊的変化に対処し、倫理と責任を持って AI を開発するために、新しい法律や規制を作ることの必要性についても指摘します。

Greg Shaw (障碍者のためのテクノロジに関する書籍『The Ability Hacks』、およびマイクロソフトの CEO である Satya Nadella と共に執筆した書籍『Hit Refresh』の共著者) が執筆した本書は、昨年公表された『The Future Computed: 人工知能とその社会における役割』 (PDF ダウンロードはこちら) に続く、シリーズ第 2 作となります。

デジタル テクノロジが人々の生活、仕事、娯楽、学習のあらゆる側面を変革している現代においては、AI がもたらす複雑な問題について注意深く考えることが重要です。私たちは『Future Computed』シリーズを通じ、AI はどのように人々を支援できるかについての幅広い議論を巻き起こすため、すべての人に役立つ、信頼でき互いに尊重し合えるような環境づくりをしたいと考えています。

『Future Computed』の第 2 作では、製造業に注目することにしました。その理由は、製造業が世界経済の中で中心的な役割を果たしていること、および、過去の産業革命のときと同様に、製造業が再び、新しい革新的な技術を取り入れる最前線の部門となっていることです。

実際、製造業は、AI のさまざまな可能性を模索する取り組みをリードしている産業の一つです。また、AI のいくつかの課題に既に自ら対応しているメーカーも存在します。課題の例としては、「ビジネスの新たなスピードについていくために、プロセスをどのように最適化すればよいか」、「AI を構築して活用するために適切なスキルを既存および新規の従業員にどうすれば持たせることができるか」、また「データドリブンの意思決定によるメリットを実現するために、どうすれば適切な組織文化を作れるか」などが挙げられます。

本書では、AI 対応のプロセスの進捗度合いについて、ABB、Colfax、Jabil、Tetra Pak、Toyota Materials Handling、ZF などの幅広いお客様の声を紹介します。その一人は北米の thyssenkrupp の CEO である Patrick Bass 氏です。同氏は、リアルタイムかつクラウドベースの予測メンテナンス ソリューションを実装する取り組みを指揮したことで、毎日 10 億人を運ぶ 1,200 万台のエレベーターの稼働時間を最大化しました。また、独学でエンジニアになった Manuel Torres 氏も登場します。同氏は AI を用いて自身のペーパー カンパニーを複合材料の屈指のサプライヤーに変貌させ、Boeing や Airbus のような航空機メーカーに製品を供給するようになりました。

業界が変化する中、この新たなテクノロジの使い方の指針となる新しい規制の枠組みを作るために、メーカーが官公庁や市民社会とどのように対処していく必要があるかについても検討します。新しい規制の枠組みでは、従業員を新しい役職に就けて製造業における AI の可能性を実現できる人材のサプライ チェーンの一環とするための再トレーニングをどうすべきかなど、重要な社会的課題に対処しなくてはなりません。また、つながれたサプライ チェーンやデジタル工場から生成されたデータの保存を、安全性/セキュリティ保護/プライバシー尊重 / AI の倫理的使用に配慮する形で実現する方法についても対処する必要があります。世界中のお客様や政策立案者から得られた洞察をもとに、『The Future Computed: AI と製造業』は、これらの重要課題にどのように取り組めるかについてのマイクロソフトの見解を説明します。

『The Future Computed: AI と製造業』は、すべての答えを網羅しているわけではありません。それでも、責任を持ってこの新しいテクノロジを提供するため、また AI 対応のプロセスで取らなければならない手順についてメーカーが理解を深めるための議論を活発化させる上で、本書が役立てば幸いです。

Greg は、本書の執筆にあたって、AI を活用した事業推進の実践で最前線を行くマイクロソフトの製造業の顧客と面談を実施しました。また、世界中の労働に関する専門家、組合のリーダー、政策立案者とも面談を行い、対話を通じ、一般的なテーマをいくつか特定しました。

『The Future Computed: AI と製造業』は、デジタル変革の一環として組織文化の変革がきわめて重要であること、この変革を取り仕切るにあたって経営幹部の力強いリーダーシップが必要となることを指摘しています。また、製造業務担当のマネージャーは、現場の労働者を身近で見ているため、AI が従業員に与える影響の問題をきわめて敏感に察知することが多く、労働者の安全と仕事への満足度の向上にあたっての鍵になると指摘しています。さらに、AI が雇用に与える影響について、メーカーのリーダーは非常に好意的に受け止めながらも、人員を有用な労働力として用いるためには多大な努力を費やして再育成を行わなければならないと認識していることも判明しました。

AI の誕生のおかげで、製造業はエキサイティングな時代を迎えました。しかし、それはさまざまな不確実性に満ちた時代でもあります。製造業の未来において AI がなぜそれほど重要なのかにご興味をお持ちの皆様にとって、『The Future Computed: AI と製造業』が有用な手引きとなれば幸いです。本の最後には、今日のリーダーは明るい見通しを持って導いていくべきであるという趣旨のコメントがあり、心に響きます。

『The Future Computed: AI と製造業』はこちら (英語) から入手可能です。エグゼクティブサマリはこちらから参照ください。本書内で紹介されている人物や企業の詳細情報や追加的な情報は、AI と製造業に関する Web サイトにアクセスすることでご覧いただけます。その他の情報は Microsoft AI Business School (英語) からも参照可能です。

【日本マイクロソフト株式会社について】
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日本マイクロソフトは、この企業ミッションに基づき、「革新的で、安心して使っていただけるインテリジェントテクノロジを通して、日本の社会変革に貢献する」企業像を目指します。

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