ゼロからイチを創る思考を学ぶ Art Thinking Workshop 開催

デジタル トランスフォーメンションを加速する Flags! プログラム第一弾

6 月 21 日 (金) から 23 日 (日) の三日間にかけて、様々なアーティストから手ほどきを受け、ゼロからイチを生み出す視点やスキルを学ぶアート思考プログラム Art Thinking Workshop* を株式会社 HEART CATCH と共同で開催しました。対象は、日本マイクロソフトのお客様企業各社のビジネスマンです。このプログラムは、デジタル フォーメーションを加速する取り組み「Flags!」の一環として実施したものです。Flags! を通して、より多くのイノベーションや価値創造を促進し、日本発のイノベーションを生み出すことを目指しています。

*Art Thinking Workshop は、10 年前にフランスでスタートしたビジネスマン向けのワークショップです。アーティストが講師となり、3 日間かけてアーティストがモノを作る際の視点・考え方などを 6 つのプロセス (貢献・逸脱・破壊・漂流・対話・出展) を通じて学び、参加者のグループで作品を作り上げ、展示します。発祥の地フランスをはじめ、海外ではヨーロッパやアメリカ西海岸でビジネススクールや企業内で採用されているワークショップです。日本では 2018 年夏に初めて開催されました。

初日は、現代アーティストの長谷川愛さんとキュレーターの高橋裕行さんに「逸脱」をテーマにレクチャーしていただきました。新たな価値観を生み出すためには、今置かれている時代背景を把握し、その上で時代が抱えている問題をいかに逸脱したオブジェクトで提起することが重要であるかをワークショップ参加者に訴えました。その後、レクチャーいただいた内容を踏まえ、逸脱したオブジェクト (あり得ないもの) を生み出すワークショップが開催されました。

二日目は、メディア・アーティストで東京藝術大学教授である藤幡正樹さんに「漂流」をテーマにレクチャーしていただきました。偶然性だけが世界を切り開く唯一の手段であること、予測できない事態だけが真剣な選択を促すということ、現実は事故の連続であるということを解説していただきました。この日は、単に逸脱したオブジェクトだけではなく、そこに問題提起や批評性を明確に持たせたオブジェクトを生み出すワークショップが開催されました。中には具体的な作品が完成しつつあるグループも見受けられました。

最終日は、株式会社 HEART CATCH 代表の西村真里子さんから「対話」をテーマにレクチャーをしていただきました。それぞれが所属するチームとは別のチームに作品のコンセプトを伝え、対話を通してそれぞれの作品をより深く掘り下げる作業を行いました。その後、この 3 日間を通じて学んだことを作品として完成させ展示を行い、一般の方に展示と紹介するレセプションを実施しました。

3 日間のワークショップを通じてイノベーションを生み出す考え方やアプローチなどを参加者の皆様に学んでいただけたと思います。ここで学んだことを活用して日々の業務でイノベーションや新しいビジネスを生み出すきっかけになればと考えています。今後、マイクロソフトは Design Thinking を実施し、今回のワークショップに参加いただいた企業の皆様と一緒に新しいサービスやイノベーションのアイデアを作るワークショップを計画しております。また、さらにその次のステップとして Business Thinking を実施し、Design Thinking で生み出されたアイデアを形にする Hackathon や技術支援を計画しています。

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