※本ブログは、米国時間 7/17 に公開された”AT&T and Microsoft announce a strategic alliance to deliver innovation with cloud, AI and 5G” の抄訳です。
複数年に渡る両社のコラボレーションにより、AT&T の「パブリッククラウドファースト」に向けた社内トランスフォーメーションを加速させると共に、AT&T のネットワークとマイクロソフトのクラウドを基盤としたお客様への新サービスを提供
テキサス州ダラス および ワシントン州レドモンド – 2019 年 7 月 17 日 – 水曜日、AT&T Communications とマイクロソフトは、クラウド、AI、5G といったテクノロジーを駆使し、現在と未来の人々の生活や仕事のあり方を向上させるため、広範囲で複数年におよぶ提携関係を結んだことを発表しました。AT&T の大規模なパブリッククラウドファースト戦略において、マイクロソフトは非ネットワークアプリケーション分野の優先的なクラウドプロバイダーとなり、AT&T のデータセンターインフラストラクチャと運用を統合して同社をサポートします。
AT&T は、「パブリッククラウドファースト」企業を目指し、非ネットワーク関連の作業量の大半を 2024 年までにパブリッククラウドに移行しようとしています。この構想により AT&T は、コアなネットワーク機能に集中することができ、お客様のイノベーションを加速し、コストの最適化を図りつつ人員強化が可能となるのです。
今回の提携の一環として、AT&T は大半の従業員に対し、Microsoft 365 によって利用可能となる堅牢なクラウドベースの生産性およびコラボレーションツールを提供します。また、非ネットワーク系インフラストラクチャアプリケーションを Microsoft Azure のクラウドプラットフォームへと移行する予定です。
AT&T とマイクロソフトは、エッジテクノロジーや 5G を通じてユビキタスコンピューティングの未来の実現を共に支援します。AT&T は、米国で初めてモバイル 5G を提供した企業で、2020 年前半には米国全土で 5G を展開する予定です。マイクロソフトは、AT&T が同社の 5G にて提供するイノベーションを活用します。これには、エッジコンピューティング機能の設計やテスト、構築なども含まれます。エッジコンピューティングと、AT&T の地理的分散ネットワークインフラストラクチャによって実現する低遅延 5G 接続により、意思決定に近い場所でデバイスがデータ処理できるようになります。マイクロソフトと AT&T はこのほど、エッジコンピューティングベースのドローン追跡および検知システムの共同実験を行いました。今後より多くのデバイスが接続されるようになり、映画からゲームに至るまでさまざまなストリーミングコンテンツへの需要が高まる中、企業も消費者もより強固なネットワーク機能が必要となってきます。
世界的規模を誇るマイクロソフトの Azure と、AT&T の米国における 5G 機能により、両社のお客様にユニークなソリューションが提供できるようになります。両社は、音声、コラボレーションおよび会議、インテリジェントエッジおよびネットワーク、IoT、公共の安全性、サイバーセキュリティといった分野を含む統合業界ソリューションを市場に投入していきます。すでに両社は、ネットワークや IoT、ブロックチェーンの共同エンタープライズソリューションを市場投入しており、2019 年後半にはさらなるサービスを発表する予定です。両社は、5G により、AI ベースの音声通訳を利用している緊急時の初期対応者が、言語サポートが必要な人と迅速にコミュニケーションでき、ほぼ同時通訳に近い対応が可能に世界を想定しています。
「AT&T とマイクロソフトは、人々の役に立つテクノロジーを発展させる取り組みに力を入れている企業です」と、AT&T Communications の CEO、ジョン ドノバン (John Donovan) は語ります。「5G、クラウド、そして AI といった分野で共同で取り組むことにより、両社はイノベーションのスピードを加速させ、お客様やコミュニティに影響を与えるようになるでしょう」
マイクロソフトの CEO、サティア ナデラ (Satya Nadella) は、「5G やエッジコンピューティングといったテクノロジーの進化は、仕事や生活のあらゆる側面に変革を与えます。 AT&T は、その進化のあり方を定義する最先端の企業です」と話します。「世界中の主要企業がマイクロソフトのクラウドを利用しています。今回 AT&T がイノベーションの促進に向け、マイクロソフトを選択したことを嬉しく思います。今後両社は、Azure と Microsoft 365 の力を駆使し、AT&T の従業員のコラボレーション手法を変革するとともに、世界中の人々に向けメディアとコミュニケーションの未来を形成していきたいと考えています」
AT&T とマイクロソフトは、技術面での協力に加え、テクノロジーによって実現する社会的利益を目的としたアプローチやソリューションにも共同で取り組む予定です。両社はこれまでにも、持続可能性やアクセシビリティ、そしてホームレス化といったコミュニティの課題解決に取り組んできました。マイクロソフトの低価格住宅構想や、AT&T の社会貢献キャンペーン Believes などはその一例ですが、今回両社はお互いの取り組みを支援することで、緊急の社会的ニーズに対応できるのではないかと考えています。
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