人間と AI が融合する、新たなエンターテインメントを生み出す

Microsoft Azure の AI が実現した「HUMANOID DJ」プロジェクト

もしも、あなたの気分にぴったりな音楽を DJ がミックスしてくれたら、エンターテインメントがもっと楽しく刺激的なものになるのではないでしょうか。クリエイティブカンパニー ネイキッドエイベックスによる次世代を見据えた新たな音楽体験を生み出すプロジェクト「HUMANOID DJ project」は、そんな希望を叶えてくれるかもしれません。

2020 年 1 月 30 日から 3 月 1 日まで日本橋で開催された、五感で楽しめる花の体感型アート展「FLOWERS BY NAKED 2020 −桜−」では、「HUMANOID DJ」と春の精霊に扮したダンサーたちのコラボレーションによって、歌と舞いで花を愛でるお花見の原型となった宴のスタイルをコンセプトに、この一瞬だけの特別なお花見を楽しめるライブパフォーマンス「LIVE BY HUMANOID DJ 花宴(はなのえん)」が披露され、多くのオーディエンスを盛り上げました。

この「HUMANOID DJ」の大きな特長は、AI DJ のルーシー(LUCY w/)がリアルタイム解析したオーディエンスの情報にマッチした音と映像をリアルタイム生成し、一度として同じものがないライブパフォーマンスを創り上げている点。ステージに設置されたカメラが、オーディエンスの年代や性別、そして感情の起伏など 27 種類の属性を読み取り、楽曲構成やプロジェクションマッピングの映像などの演出をコントロール。加えて、ダンサーの腕にもセンサーをつけることで、その場のオーディエンスの属性や気分だけでなく、ダンサーのパフォーマンスの動きとも連動した演出となりました。楽曲のミックスは毎回変わり、そのパターンは約 600 種類以上に及びます。

この「HUMANOID DJ」には、マイクロソフトの学習済み AI「Cognitive Services」が活用されています。会場のオーディエンスの属性を読み取る場面では、顔や感情を認識する AI「Face API」を活用してデータ解析・数値化を行ったほか、ダンサーのセンサーによって検知したデータも数値化されて、「Azure IoT Hub」を介して音楽や映像をコントロールするシステムに送信されています。リアルタイムのデータ解析を音楽・映像のコントロールに活用することで、その場、その時間しか体験できない“唯一無二のパフォーマンス”を実現しました。

会場のオーディエンスを「Face API」が解析し、感情の起伏などを読み取る

また、開催期間 32 日の間で約 600 パターン以上もの楽曲構成を披露する取り組みとして、エイベックスの楽曲配信サービス「BIG UP!」にて毎日 1 曲ずつ、合計 32 曲を配信。会場で構築した楽曲の違いを聞き比べることが可能です。

マイクロソフトは、様々な分野で AI を活用した新たなプロジェクトを支援しています。今後も順次ご紹介していきますので、是非ご期待ください。

【HUMANOID DJ 公式サイト: https://avex.jp/humanoiddj/

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