※本ブログは、“Microsoft takes Startups in Asia from Idea to Unicorn with new Microsoft for Startups Founders Hub Platform” の翻訳をベースにしています。
- マイクロソフトの新プラットフォームが、マイクロソフトとパートナー企業が提供するテクノロジやツールを含む 30 万米ドル以上の特典へのアクセスを提供し、アジアのスタートアップのあらゆるステージで創業者を支援
- スタートアップ企業は、業界のエキスパートや Microsoft Learn によるメンターシップやスキル向上の機会を獲得
- マイクロソフトは、起業の各ステージにおける地域のスタートアップ企業のニーズをサポートするプログラムの拡大を含め、アジアのスタートアップエコシステムと創業者の支援にコミット
アジア太平洋 ― 2022 年 3 月 31 日 ― 本日、マイクロソフトは、スタートアップ企業の目標達成を支援し、アジアそして世界の経済と社会の進歩に貢献するイノベーションを推進するために、アジア地域向けの Microsoft for Startups Founders Hub の提供を開始しました。
Microsoft for Startups Founders Hub は、アジアの起業家のための真に包括的な新しいデジタルプラットフォームです。このプラットフォームは、30 万米ドル以上相当の特典とクレジットをスタートアップ企業に提供し、ビジネスの構築と運営に必要なテクノロジ、ツール、リソースに無料でアクセスできるようにします。最も信頼性が高く、安全で、オープンソースフレンドリーで、コンプライアンスを考慮したクラウドプラットフォーム、そして、GitHub Enterprise、Visual Studio Enterprise、Microsoft 365 などのクラス最上級の開発者・生産性ツールなど、多様なテクノロジへのアクセスが提供されます。
Microsoft for Startups Founders Hub は、テクノロジへのアクセスにとどまらず、創業者を業界、ビジネス、技術面でサポートするメンターとつなぐことで、次のマイルストーンに到達するためのイノベーションと成長を支援します。さらに、創業者は Microsoft Learn や様々なスタートアップ・プログラム、ユニコーン・プログラムを利用でき、顧客とのコネクション構築や成長を加速できます。
Microsoft for Startups Founders Hub は、特にアーリーステージのスタートアップ企業向けに設計されており、ビジネス創出の障壁を下げ、起業家精神とイノベーションの触媒となり、アイデア創出からユニコーン企業化への道のりを容易にすることに貢献します。アジアから世界へ向けてイノベーションを起こそうとするスタートアップ企業を支援するマイクロソフトのコミットメントの一環として、サードパーティの支援を受けていない企業も含め、アジアのすべてのスタートアップ企業が利用可能です。
アジアはグローバルなイノベーションのハブ
近年、アジアは間違いなくイノベーションの拠点であり、世界で最もダイナミックなスタートアップ環境の一つとなっています。CB Insights によると、世界でベンチャー案件が最も活発な地域はアジアでした。また、ユニコーン企業の創出数の前年比増加がトップ 10 に入る国のうち、中国、インド、韓国の 3 か国がアジアにあります。インドでは、ほぼ毎週ユニコーン企業が誕生しています。
Microsoft Asia の Chief Strategy 担当ヘスース マーチン (Jesus Martin) は次のように述べています。創造性と革新性により、アジアは世界のスタートアップ企業の場としての地位を加速させています。マイクロソフトは、アイデア創出からユニコーン企業化まで、スタートアップ企業の目標達成を後押しできる信頼できるパートナーです。プラットフォーム企業であるマイクロソフトのクラウドサービスやソリューションは、創業者が自分のペースでイノベーションに集中できるように設計されています。マイクロソフトの目標は、スタートアップ企業がイノベーションの原動力となるテクノロジにアクセスし、顧客とつながり、開発者、パートナー、投資家のエコシステムを提供することで、アジアや世界での事業を拡大できるよう支援することです。」
「Microsoft for Startups Founders Hub は、広範な調査と何百人もの創業者との対話により、バックグラウンド、場所、進歩、情熱に関係なく機会を促進し、イノベーションを民主化するデジタルエコシステムへのアクセスの必要性が明らかになったことで創り出されました。マイクロソフトは、この新しいサービスがアジアの多くの創業者を支援し、彼らがビジネスを構築し運営するために必要なテクノロジ、ツール、リソースへのアクセスを提供できることを楽しみにしています」とマーチンは説明しています。
アジアの SaaS スタートアップ企業の成長を後押しする
アジア全域で、Microsoft Cloud は、スタートアップ企業が、B2C や B2B の SaaS ソリューションをアジアそしてグローバルへ拡大していくために選ばれるプラットフォームになっています。
中国において、マイクロソフトは、過去 10 年間に 700 社以上のスタートアップ企業の成長を支援し、Microsoft ScaleUp Program は China Venture Info により 6 年連続で中国の “Best Accelerator” として評価されています。創業 6 か月のスタートアップ企業 Shopastro の共同創業者兼 CTO ヤンチャオ・リー (Yanchao Li) 氏は、Microsoft Cloud を利用して、海外向け EC サービスプラットフォームを急速に拡大させています。同氏は、「私の願いは、中国の販売者が Shopastro を強力なプラットフォームとして活用し、ビジネスを世界市場へ展開できるよう支援することです。Microsoft Cloud のおかげで、私たちのビジネスを拡大できました。」
Bain の最近のレポートでは、インドの SaaS 企業が 2025 年までに世界市場の約 8% から 9％ を占める可能性があると予測されています。営業担当者が顧客とのリアルタイムの会話を支援する会話インテリジェンスプラットフォーム Salesken は、Microsoft Cloud とその豊富なエコシステム、そして、共同販売の機会を活用しています。Salesken の共同設立者兼 CEO スルガ・ティラカン (Surga Thilakan) 氏は次のように述べています。「起業するにあたって、安定した仕事を離れることで家族に心配されるなど、困難もありました。しかし、業界内のコネクションのおかげで、Salesken のビジョンと規模を拡大し、Sequoia India からの投資や、マイクロソフトのベンチャーファンド M12 が主導するシリーズ B ラウンドの資金を調達することができました。」
クラウドの力、マイクロソフトのエコシステム、人材、起業家精神を活用し、アジア各地のスタートアップ企業が企業や業界の変革に貢献するイノベーションを生み出しています。日本のスタートアップ Scalar は、分散データベースのスケーラビリティとブロックチェーンの改ざん検知技術を組み合わせることで、ブロックチェーン技術の信頼性に関わる問題を解決できると考えた深津航氏と山田浩之氏が共同創業した企業です。信頼性の高いマイクロソフトのクラウドプラットフォームをベースに、同社は大手企業へのサービス提供を開始しました。現在、トヨタ自動車株式会社と共同で、大量の電子文書の自動証明保存や、タイムスタンプが期限切れの場合でも 10 年以上保存できる電子文書の保存を実現しています。
「マイクロソフトのテクノロジを活用し、トヨタのような大手企業に革新的ソリューションを提供し、大幅な効率化と事業の再定義を実現できたことを大変うれしく思っています」と深津氏は述べています。
アジアそして世界の社会的インパクトを強化する
アジア太平洋全域で、調達やサプライヤーのサステナビリティ認証に関する課題解決を支援する Givvable の共同創業者ナオミ・バウエル (Naomi Vowels) 氏は次のように述べています。「私は常にサステナビリティに情熱を注いでおり、テクノロジの力とそのテーマを結びつけたいと考えていました。マイクロソフトのクラウドプラットフォームにより、より多くの企業が社会的インパクトのある支出を行えるよう支援できるようになりました。Givvable では、何時間もかかる手作業を、マイクロソフトの AI と機械学習ソフトウェアと Power BI を活用した完全自動のスマートソリューションに置き換え、サプライヤーのサステナビリティを検索、把握、追跡しています。」
科学、技術、自然を融合したファイトレメディエーションの最適化により持続可能なソリューションを生み出すニュージーランドのクリーンテック企業 Phytrac の CEO オーウェン・ダービー (Owen Darby) 氏は次のように述べています。「起業家として重要なのは、自分のビジネスの構築を容易にしてくれるテクノロジ、ツール、リソースにアクセスできることで、自分のコアとなるサービスにフォーカスできることです。開発者としてのバックグラウンドがない私にとって、Microsoft for Startups Founders Hub で最も有用と感じたのは、Power Platform、Power Automate、Power BI Pro の 3 つです。」
中小企業、非営利団体、社会的企業の準備金を確保すると同時に、食糧不足や廃棄物問題に取り組むことを目的とした B2B プラットフォームを提供する、シンガポールに拠点を置く Savour の CEO カトリーナ・リー (Katrina Lee) 氏は次のように付け加えます。「ほとんどのスタートアップ企業は、適切なパートナーや適切なサポートを見つけるために、多くの時間を費やしています。単に最適なツールを導入するだけでなく、これらのツールの可能性を最大限に引き出し、生産性の向上、顧客基盤の拡大、さらにはマーケティングの改善を支援してくれる専門家と連携できることが重要です。私にとって、Microsoft for Startups Founders Hub によって、メンターとつながることができたのは大きな助けでした。」
アジアの起業家の目標達成を支援する長期的コミットメント
マイクロソフトは、アジアのスタートアップエコシステムと創業者たちに対する継続的コミットメントを示しています。昨年発表したグローバルなスタートアップ向けプラットフォーム She Loves Tech との複数年にわたるパートナーシップもその一環であり、地域の女性主導スタートアップに向けてマイクロソフトのテクノロジ、専用プログラム、グローバルなエコシステムへのアクセスが提供されています。
また、マイクロソフトは、Accenture と共同で、サステナビリティと社会的インパクトにフォーカスしたアジア全域のスタートアップ企業を、ハンズオン支援やテクノロジ、メンタリング、コラボレーションの機会を提供することで支援する Project Amplify を拡大しました。
「マイクロソフトは、アジア発のスタートアップ企業が世界を変える可能性があると信じています。実際、これらの企業はすでにアジア経済の変革の一翼を担っています。アジアで生まれたビジネスは、e コマース、フィンテック、ソーシャルメディア、ゲームなどを変革してきました。そして、スーパーアプリの提供により、私たちの生活を変えつつあります。マイクロソフトは、最適なクラウドプラットフォームとして、パートナーや地域のエコシステムと協力し、アジアのスタートアップ企業の創業者にテクノロジとリソースを提供し、イノベーションを起こし、成功するための支援を続けていきます」とマーチンは結論づけました。
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