マイクロソフトのソリューションが、次世代 AI により、Fortune 500 企業のフロントラインワーカーの生産性を向上

マイクロソフトのソリューションが、次世代 AI により、Fortune 500 企業のフロントラインワーカーの生産性を向上

チャールズ ラマナ (Charles Lamanna) ビジネスアプリケーション & プラットフォーム担当 CVP

※本ブログは、米国時間 2023 年 8 月 9 日に公開された ”Microsoft solutions boost Fortune 500 frontline productivity with next-generation AI” の抄訳を基に掲載しています。

フロントラインワーカーは組織の顔であり、労働力の大部分を占めています。Gartner の推定によると、世界のフロントラインワーカーは 27 億人であり、デスクワーカーの数の 2 倍以上ですi。労働力不足とサプライチェーンの分断が明らかな現在のマクロ経済情勢において、組織が事業全体の効率化を推進する中で、フロントラインワーカーには業務量増加という大きな圧力がかかっています。

直近の Work Trend Index によれば、デジタルツールが、このような重要なエッセンシャルワーカーの負担軽減に貢献できる機会があります。フロントラインワーカーの 60% 以上が、反復作業や雑務により有意義な仕事の時間を奪われていること、そして仕事を効率的にこなすために必要なリソースが十分でないことに苦慮していますii。さらに、フロントラインワーカーの 2 人に 1 人が仕事により消耗しており、45% が今後 1 年のうちに転職する可能性があると回答していますii。フロントラインワーカーが活躍できるよう支援するテクノロジへの投資は、ビジネスリーダーにとって大きなチャンスです。適切なソリューションがあれば、従業員、顧客、そして収益にポジティブな効果がもたらされます。

現在、Fortune 500 企業の 60% 以上が、フロントラインワーカーの支援に Microsoft 365 を使用しています。
マイクロソフトは、フロントラインワーカーを支援する革新的ソリューションへの投資にコミットしています。ワークフォースのほとんどのセグメントで AI が生産性を変革する中、マイクロソフトの調査では、フロントラインワーカーの 65% が AI は仕事に役立つと前向きに捉えていることが判明していますii

マイクロソフトは、以下の 3 分野において、次世代 AI のパワーをフロントラインワーカーにもたらす、新しいツールや機能統合を発表します。

  • インテリジェント オペレーション
  • 容易なコミュニケーション
  • 信頼できる体験

これらのイノベーションは、効率性を改善し、顧客体験を向上し、迅速な意思決定を可能にします。

インテリジェント オペレーション

点検、設置、保守の依頼など、どのような作業であっても、現場のサービスマネージャーは、システム間で情報を切り貼りするような非効率な作業ではなく、チームメンバーが卓越したサービスを提供できるよう支援することに時間を使いたいと考えています。マイクロソフトは、現場のマネージャーが日々使用する生産性向上アプリケーションに、基盤となるビジネスアプリケーションの堅牢なデータとインテリジェンスを注入することを目指しています。これにより、現場での体験が合理化され、業務の効率化が促進されます。

  • Dynamics 365 Field Service Copilotと、Outlook および Microsoft Teams の統合機能は、次世代 AI のパワーを現場のサービスプロフェッショナルに提供します。Outlook や Teams で顧客からのエスカレーションを受けた現場のサービスマネージャーは、Dynamics 365 の Copilot を使用することで、電子メールやチャットから関連する詳細情報を事前に入力して作業指示書の作成を効率化し、移動時間、空き時間、スキルセットなどの要素に基づくデータドリブンの推奨機能により技術者のスケジューリングを最適化すると共に、アプリを切り替えることなく、次のステップを要約した顧客メッセージへの回答案を生成できます。
  • Microsoft Teams 内の Dynamics 365 Field Service アプリ により、現場の技術者は、作業の流れの中で主要な作業指示機能にアクセスできるようになります。技術者は、Teams のホームエクスペリエンス内で今後の作業指示を一目で確認でき、作業指示の詳細を共有し、Dynamics 365 Remote Assist にワンクリックで容易にアクセスし、ジョブ完了に追加サポートが必要な場合は、リモートのエキスパートとリアルタイムでトラブルシューティングを行うことができるようになります。

オペレーションに関するエンドツーエンドの可視性の維持は、チームのスケジュールが変動しやすく、また、多くの場合、大規模で分散したチームを抱える現場のマネージャーにとって、時間を要する作業です。まもなく、Microsoft 365 Copilot は、Teams のチャット履歴、SharePoint、電子メールなどのユーザーや企業のデータに加え、Microsoft 365 Copilot に新たに提供される Shifts プラグインを使用して、Shifts アプリのデータを活用し、現場のマネージャー向けにプロンプトを表示したり、洞察を取得したりすることができるようになります。これにより、現場のマネージャーは、チームや場所に特化した重要項目のリストを素早く入手し、シフトのカバーや新入社員の養成などの時間を要する作業を迅速化できます。

容易なコミュニケーション

職場の文化は企業ミッションとのつながりの上に築かれるものであり、それは強固なコミュニケーションラインから始まります。一貫したコミュニケーションに容易にアクセスできる方法を企業が確立できれば、フロントラインワーカーは、自分に必要な情報が提供されており、組織とつながっていると感じることができます。単一のコミュニケーションプラットフォームで全従業員にリーチできれば、企業のコミュニケーション担当は、自分のデジタルワークスペースから切り替えて現場に接続する必要が無くなります。

  • Viva Connections Announcements により、企業のコミュニケーション担当は、緊急の連絡事項、職務に応じた最新情報、安全ポリシーの変更など、重要なお知らせをフロントラインワーカーに向けてドラフト作成、スケジューリング、ターゲット設定できるようになります。コミュニケーション担当は、Teams を離れることなく、Viva Connections から直接メッセージを迅速に送信できます。メッセージは、携帯端末のプッシュ通知や Teams のホームエクスペリエンスにあるカードを通じてフロントラインワーカーに届けられます。
  • 従業員全体の帰属意識と目的意識を高めるために、コミュニケーション担当は、Viva Engage Targeted Campaigns を利用して、フロントラインワーカーをターゲットにした全社的なイニシアチブ推進のキャンペーンを作成できます。

信頼できる体験

フロントラインワーカーの多くは、複数のデバイスを駆使して仕事しており、シフト終了後にデバイスを引き継ぐことがよくあります。シフト勤務やパートタイム勤務の従業員がログインした瞬間から生産性を向上できるよう、Windows 365 Frontline は、Cloud PC のパワーを容易かつ安価にフロントラインワーカーに提供し、勤務場所に関係なく、あらゆるデバイスでパーソナライズされた Windows 体験に安全にアクセスできるようにします。

シームレスなエンドユーザー体験を確保しながら、共有デバイス間でデータを保護することは容易ではありません。デジタルアイデンティティを使用することで、フロントラインワーカーは、共有デバイスでも専用デバイスでも、業務に必要なテクノロジへのアクセスやテクノロジ間の移動ができるようになります。

  • Intune を使用している組織では、Microsoft Entra ID (旧名称: Azure Active Directory) を使用して、Android iOS デバイス向けの共有デバイスモードによる Teams、Outlook、Power Apps などのシングルサインインおよびシングルサインアウトを実現できます。これにより、フロントラインワーカーは、次のシフトに備えてデバイスを迅速かつコンプライアンスに準拠しながらデータ消去できます。
  • エンドポイント管理ソリューションとして SOTI または VMware Workspace ONE を使用している企業は、共有デバイスモードで Microsoft Entra ID に Android デバイスを登録できるようになりました。

マイクロソフトは、テクノロジが働き方を再創造するための強い力になると信じています。マイクロソフトは、フロントラインワーカーのための革新的ソリューションに投資することで、現場の従業員、顧客、そして収益にポジティブな変化がもたらされるよう支援しています。Dynamics 365、Microsoft 365、Windows 365 Frontline、Intune、そして、パートナーのエンドポイント管理ソリューションを横断するフロントラインワーカー向けイノベーションは、可能性の限界を押し広げ、すべての人のための明るい未来を推進しています。

本日発表した内容の詳細は下記ブログを参照ください。

iGartner、”Hype Cycle™ for Digital Workplace Applications”, 2022 (2022 年 8 月)
iiWork Trend Index 調査は、2023 年 2 月 1 日から 2023 年 3 月 14 日にかけて、31 市場においてフルタイム従業員または自営業者 31,000 人 (うち、6,019 人がフロントラインワーカー) を対象に、調査会社 Edelman Data x Intelligence によって実施されました。この調査は約 20 分を要し、英語または各市場の現地語への翻訳によりオンラインで実施されました。各市場で 1,000 人のフルタイム労働者を対象に調査を行い、全世界の結果を全回答で集計して平均値を算出しています。世界平均の中の各市場の重み付けは均等です。各市場は、年齢、性別、地域においてフルタイム労働者全体を代表するようにサンプリングされました。各サンプルには、様々な職場環境 (対面、リモートと非リモート、オフィス勤務と非オフィス勤務など)、業界、企業規模、勤続年数、職務レベルが混在しています。調査対象市場は、アルゼンチン、オーストラリア、ブラジル、カナダ、中国、コロンビア、チェコ、フィンランド、フランス、ドイツ、香港、インド、インドネシア、イタリア、日本、マレーシア、メキシコ、オランダ、ニュージーランド、フィリピン、ポーランド、シンガポール、韓国、スペイン、スウェーデン、スイス、台湾、タイ、英国、米国、ベトナムでした。

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