New in AI ― 2019年6月3日
AI は自動車保険の課題を取り除く
自動車事故の際の損害調査に時間がかかり保険契約者が何日も運転をすることができないということが時にあります。毎年 2 億 3,000 万台以上の自動車が 5 億件もの自動車事故を起こすインドでは、損害調査をより効率化する必要がありました。そこで、ICICI Lombard は Microsoft と提携して、インド初の AI 対応の自動車損害調査アプリ「Insure」を開発しました。このアプリケーションは、保険契約者が事故を起こした際に車の画像を撮ってアプリにアップロードするだけで、AI が画像を分析して損害を特定、瞬時に修理費用の見積もりを出すことができます。このモジュールは年内に発売される予定で、同社は毎月 8 万件以上の請求を事故当日中に処理することを目指しています。
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AI がトイレに潜む公衆衛生上のリスクを識別
汚いトイレでは病原菌が繁殖してしまうなど、公衆衛生には課題が伴います。そこで、タイの公衆衛生省は 2,000 人の地域ボランティアが撮った写真を分析する、AI搭載のモバイルアプリによる公衆トイレの衛生状況の監視を始めました。これまでに撮影された写真は 11,000 枚以上で、タイ周辺のトイレの状態を識別、評価、および採点するための衛生認識モデルを作り上げることに貢献しています。このモデルの精度は9 割ほどで、早い段階で公衆衛生上のリスクを特定し、公務員による速やかな対処を実現し、医療費を削減するのに役立っています。
AI とドローンで自然の水循環を保全する
過去 200 年間において、工業化と都市化で 7,600 億立方メートル以上の雨水が自然の摂理とは異なる形で転用され、都市部に洪水や砂漠化を引き起こしてきました。Rain for Climate は、ドローンで領土データを収集し、土地を分析し、5,000 を超えるさまざまな対策カタログから、個別にカスタマイズしたレポートを地主に提供する AI ソリューションを設計しました。チームの意欲はとどまることを知らず、被害を受けた地域で水を自然のバランスにできるだけ早くそしてできるだけ効率的に回復させるという最終目標にむけて挑戦を続けています。
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AI Side Notes :
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