Copilot Cowork の一般提供を開始

Hiro picture for Microsoft365 blog Copilot Cowork is now genreally available

著者: チャールズ ラマナ (Charles Lamanna) エグゼクティブ バイス プレジデント、Copilot、エージェント & プラットフォーム担当

※本ブログは、米国時間 2026 年 6 月 16 日 (火) に公開された Copilot Cowork is now generally available”抄訳を基に掲載しています。



本日、Copilot Cowork の一般提供 (GA) を全世界で開始します。

Frontier プログラムを通じた 3 か月間のプレビュー期間を経て、現在では Fortune 500 企業の過半数に加え、Accenture、Avanade、Advance Local、Capital Group、Koch、LTM、Ooredoo Qatar、Zurich Insurance などの企業で  Copilot Cowork の活用が進んでいます。
 
いち早く Copilot Cowork を利用した皆さんが発揮された創造性、そしてそれによって生み出された成果に、私たちは大きな感銘を受けています。あるエンジニアリングチームは、バッチ処理用のスプレッドシートを安全に編集し、変更のたびに依存関係のフローチャートを生成できるように Copilot Cowork をトレーニングし、これまで慎重な手作業が必要だった業務を自動化しました。また別のチームは、2 つのプロダクトバージョンにまたがる約 4,000 のファイルを比較し、従来であれば数週間を要していた作業を短期間で実現しました。さらに、ある営業リードは停滞していたパイプラインを Copilot Cowork に分析させ、リスクの高い商談を優先度順に整理したリストと、それぞれの商談で途絶えていたフォローアップ内容を即座に把握しました。これにより、これまで 1 週間かかっていた手作業によるレビューを、朝の数時間で完了させました。
 
Copilot Cowork は 、Microsoft の Frontier プログラム史上最も急速に成長している機能であり、これまでに提供してきた Copilot や AI エージェント体験の中でも、特に高いユーザー満足度を記録しています。私たちは、実際の活用状況から学び、ユーザーの皆さんと改善に向けた対話を重ね、その過程で得られたフィードバックをもとに品質の向上と新機能の追加を進めてきました。具体的には、モデルの選択機能、プラグインによる拡張性、そして新たなコスト管理機能などが含まれます。詳細は以下をご確認ください。また、ぜひデモ動画もご覧ください。

Copilot Cowork の特長とは

Copilot Cowork は、複雑で長時間にわたるマルチツールのタスクを実行します。ユーザーが業務内容を定義すると、Copilot Cowork がエンドツーエンドで処理を実行し、単なる下書きや提案ではなく、完成した成果物として結果を返します。また、Copilot Cowork は他のソリューションと比べ、より高い精度、より強固なセキュリティ、そして低コストを実現するよう設計されています。これらを可能にしている主な要素は、次の 5 つです。

  1. クラウド上での ホスティングにより、ファイルはローカルに保存されず、強固なセキュリティが適用されます。また、ノート PC の電源がオフの状態でもタスクは継続して実行されます。
  2. Work IQ のネイティブサポートにより、あらゆるタスクが既存の業務システムに基づいて実行されるため、実際の業務コンテキストを反映した作業が可能になります。
  3. エンタープライズレベルのセキュリティとコンプライアンスにより、Copilot Cowork は Microsoft 365 の信頼境界内で動作し、組織の既存のポリシーやコントロールに沿った保護が適用されます。
  4. マルチモデル設計により、タスクに最適なモデルを選択して実行でき、今後新たなモデルが追加されるについて、対応できる能力も拡張していきます。
  5. 低コスト設計は、必要な情報とツールを効率的に選定するランタイム、タスクごと最適なモデルを選択する仕組み、そして利用した分だけ課金される柔軟な料金体系によって実現されています。

Copilot Cowork と、Microsoft 365 コネクタを使用した Claude Cowork のプロンプトあたりのコストを比較したテストでは、Copilot Cowork の方が平均 30〜40% 低コストであることが確認されました。1

また、今後数週間以内に、当社の最新モデルである Cowork 1 をリリース予定です。Cowork 1 は、安全性を確保したファインチューニング済みのモデルです。タスクをより低コストで実行できるよう追加学習が行われています。Copilot では特定のモデルに固定されることはありません。タスクに応じて最も効率的なモデルや最先端の モデルを選択して利用できます。

価格体系

Copilot Cowork を利用するには、まず M365 Copilot User Subscription License (USL) が必要です。そのうえでCowork の利用料金は従量課金制となっており、実行したタスクに応じて課金されます。

M365 Copilot USL には、包括的な AI 生産性向上エクスペリエンスが含まれています。具体的には、Copilot Chat、Word、Excel、PowerPoint、Outlook、Teams に統合された Copilot、コンテキストエンジンである Work IQ 、最先端のインテリジェンスを提供するマルチモデル システム、Researcher や Analyst などの組み込み AI エージェント、さらにAgent Builder で構築されたカスタム エージェントが含まれます。これらすべてを、ユーザーあたり月額の予測可能な料金体系で利用できます。

Copilot Cowork は、新しい働き方を実現するソリューションで、複雑で長時間にわたるマルチツールのタスクに対応するエージェント型システムとして設計されました。利用料金は Copilot Credits を単位とした従量課金制です。各タスクの料金は、モデルの利用量、コンテキスト情報の取得量、ツール呼び出し回数、実行時間 (ランタイム)の 4 つの要素に基づいて算出されます。

Grafic1 Copilot Cowork Usage-Based Billing

ここ数か月、お客様とのミーティングで最もよく寄せられた質問は、変動型の料金体系を採用する Cowork の予算計画をどのように立てればよいかというものでした。Frontier プログラムの利用状況を分析した結果、Cowork タスクには大きく、軽量 ( Light )、標準( Medium )、高負荷 ( Heavy )の 3つの代表的なパターンがあることがわかりました。

Grafic2 Copilot Cowork Taskds Types

軽量タスクは、少数のナレッジソースを参照し、限定的な推論を行い、生成する成果物は 1 件以下です。標準タスクは、複数のソースを活用し、構造化された推論を行ったうえで、2 件以上の成果物を生成します。高負荷 タスクは、幅広い情報を集約し、高度な推論を実行するとともに、多くの成果物を生成します。

また、これらのタスクタイプに対する利用傾向の違いから、4 つの代表的なユーザー ペルソナを特定しました。

Grafic3 Copilot Cowork User Personas

ユーザーペルソナごとの構成比と、軽量、標準、高負荷の各タスクの利用割合を組み合わせ、さらにプロンプト単価を適用することで、柔軟なコストモデルを構築できます。このモデルは、初期のコストを見積もり、実際の利用状況に応じて継続的に精度を高めることができます。同モデルの基本的な考え方はシンプルです。まず、各ユーザーセグメントの利用者数に、軽量、標準、高負荷の各タスクにおける想定プロンプト数を掛け合わせます。その後、タスクタイプごとのプロンプト単価を適用し、すべてを合算することで総コストを算出します。
 
ご自身で試算を行いたい場合は、こちらからシンプルなスプレッドシートをダウンロードできます。なお、これらの試算は Anthropic Opus 4.8 の使用を前提としています。
 
一般提供の時点で、Copilot Cowork は Anthropic の モデル (Opus 4.8 および Sonnet 4.6 を含む) 上で動作します。Frontier プログラムでは GPT 5.5 を利用でき、Cowork 1 も近日中に提供開始予定です。
 
Cowork 1 は、コスト、品質、そしてエンタープライズでの利用における最適なバランスを実現するよう設計されており、モデル固有のバイアスを低減する機能も備えています。日常的な Copilot タスクを大幅に低いコストで処理できるよう設計されおり、コストに配慮が求められるワークロードに適した選択肢となります。
 
料金体系の詳細については、Microsoft Learn の記事をご参照ください。

コスト管理

従量課金モデルでは、AI 活用によって得られる価値や投資対効果 ( ROI ) を継続的に把握することが重要です。長時間にわたって実行されるエージェント型のタスクは、ビジネスに大きな価値をもたらす一方で、多くの計算リソースを必要とします。今後、次の 3 つの要因によって、コストはさらに低下していくと考えています。まず、モデルそのものの利用コストが低下すること、次に Cowork がタスクに応じた最適なモデル選択をより効率的に行えるようになること、そして、コンテキスト情報の取得およびツール利用の効率が向上することです。

コスト管理は今回の Copilot Cowork の一般提供における最も重要な新機能の 1 つです。私たちは現在、制御、可視化、効率化の 3 つを重点に、コスト管理機能の提供を進めています。
 
制御:お客様は、Copilot  Cowork をいつ有効にするか、誰に利用を許可するか、そしてどの程度のコストを許容するかを管理できます。

  • Copilot Cowork は既定では無効 (オフ)。管理者は、テナント内で Cowork を有効にするタイミングや利用を許可するユーザーを決定できます。
  • テナント、グループ、ユーザー レベルでの利用上限設定。管理者は適用範囲を指定した課金ポリシーを作成し、予算を定義できます。また、グループ ポリシー内でユーザーごとの利用上限を設定することも可能です。
  • カスタマイズ可能な利用アラート。管理者は、自社や特定のグループにとって重要な利用金額のしきい値を設定し、それを超えた際に通知を受け取る対象者を指定できます。
  • ユーザー主導のクレジット追加申請。ユーザーは、タスクの完了に追加のクレジットが必要な場合、 Cowork 内から追加クレジットを申請できます。

可視化:お客様は利用状況と、各タスクにどれだけのコストがかかっているのかを把握できます。

  • テナント、グループ、ユーザー レベルでの利用状況レポート。管理者は、ユーザー別、グループ別、機能別の利用状況を確認でき、組織全体における利用状況やコストの所在を明確に把握できます。
  • タスクごとのユーザーレベルの料金表示 (一般提供 後に提供予定)。ユーザーは、タスクの実行時に、そのタスクで消費されるクレジット数を確認できます。

効率化:お客様はコストを管理するための複数の選択肢を利用できます。

  • 2 つの支払いオプション:PayGo と P3。柔軟性を重視する場合は従量課金型の PayGo を、割引と引き換えに事前に利用量確約する場合は P3 を選択できます。PayGo は Copilot クレジット 1 クレジットあたり 0.01 USドルです。
  • Frontier におけるモデル選択。複数のモデルが利用可能な場合、お客様はモデル選択機能を使用して、タスクごとのコストを管理できます。

本日の一般提供に合わせて、Copilot Cowork の課金体系も本日より開始いたします。利用が本格化する前に、管理者は上記のコスト管理機能を活用して、支出上限の設定や予算の割り当てを行うことができます。またFrontier プログラム ( 2026 年 3 月 30 日〜 6 月 16 日) 期間中に Copilot Cowork を利用したユーザーが 1 人以上存在するテナントについては、移行を円滑に進めるための猶予期間を設けており、対象テナントにおいては、2026 年 7 月 1 日まではCopilot Coworkの利用料金は請求されません。

コスト管理機能の詳細については、Microsoft Learn の記事 (英語)をご参照ください。

Copilot Cowork の新機能

Microsoft 365 Copilot アプリに Copilot Cowork のフル機能へ切り替えるためのトグルを追加しました。これにより、チャット画面からCopilot Coworkとの業務実行へ、これまで以上にスムーズかつ迅速に移動できます。

  • プラグインの拡充。現在 、9 種類のパートナープラグインが利用可能で、さらに 8 種類のプラグインと Dynamics 365 スイートの提供を予定しています。現在利用可能プラグイン:Enosix、Harvey、LSEG、Miro、Monday.com、Moodys、Morningstar、S&P Global Energy、TeamsMaestro。近日提供予定のプラグイン:Adobe、Atlassian、Box、Canva、CB Insights、Databricks、MoneyForward、Templafy。また、Microsoft Fabric および Dynamics 365 Sales、Customer Service、ERP アプリも一般提供 となりました。
  • Edge を通じたブラウザー利用。Frontier プログラムでは、Copilot Cowork がローカルの Microsoft Edge ブラウザーを介して Web を閲覧できるようになります。この機能は、Edge の Enterprise Browser Use と同じガバナンス基盤上で動作し、許可リスト(allowlist)、Microsoft Purview 監査機能、Microsoft Entra ID による ID 管理を利用します。
  • 新しいセキュリティおよびコンプライアンス機能。Copilot Cowork のプロンプト、応答、生成された成果物は、既存の Microsoft 365 の管理、保護機能の対象となり、ガバナンスの適用、検索と調査、および安全な保持が行われます。また、秘密度ラベル(Sensitivity Label)はエンドツーエンドで継承され、ファイル上に表示されます。一般提供時点では、次の保護とコンプライアンス機能に対応しています。監査ログ(Audit Log)、Data Security Posture Management(DSPM)、eDiscovery、Communication Compliance ポリシーです。また、今後提供予定の機能は次のとおりです。Insider Risk Management、Data Loss Prevention(DLP)、Data Lifecycle Management(DLM)です。

利用可能な機能の詳細については、Copilot Cowork 製品ブログをご参照ください。

Copilot Cowork の利用開始

本日より、Microsoft 365 Copilot を利用している全世界のお客様に向けて、Copilot Cowork の一般提供を開始しました。

Copilot Cowork の導入、展開に役立つ各種リソースは、Microsoft Adoption サイトで提供しています。また、Copilot Credits やコスト管理の詳細については、Microsoft Learn の記事 (英語)をご覧ください。

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1 本分析は Microsoft の社内チームによって実施されました。分析では、Copilot Cowork と、Microsoft 365 コネクタを利用した Claude Cowork を対象に、いずれもOpus 4.8 モデルを使用し、軽量、標準、高負荷のタスクに分類された合計 12 種類のワークデータプロンプトについて 125 回のテスト実行を比較しました。Copilot Cowork のコストは、社内ログに基づき、利用したモデル、コンテキスト情報、ツール、および実行時間に応じた変動レートを用いて算出しました。Claude Cowork のコストは、トークン利用量および Microsoft 365 コネクタ利用量に基づき、公開されている API 料金を用いて算出しました。これらのコストデータをもとに実行あたりの総コストを算出し、軽量、標準、高負荷の各プロンプトセットについて、Copilot Cowork と Microsoft 365 コネクタを利用した Claude Cowork のコストを比較しました。コスト削減効果に関する結果は 2026 年 6 月に実施したテストに基づいています。実際のコストと削減効果は、利用状況、構成、時期、その他の要因によって異なる場合があります。

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本ページのすべての内容は、作成日時点でのものであり、予告なく変更される場合があります。正式な社内承認や各社との契約締結が必要な場合は、それまでは確定されるものではありません。また、様々な事由、背景により、一部または全部が変更、キャンセル、実現困難となる場合があります。予めご了承下さい。

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