フランク X. ショー (Frank X. Shaw)
チーフ コミュニケーション オフィサー
※本ブログは、米国時間 11 月 18 日に公開された “From idea to deployment: The complete lifecycle of AI on display at Ignite 2025” の抄訳を基に掲載しています。
今では、ほとんどの人が、AI は私たちの働き方や問題解決の方法を根本的に変えつつあるということに同意するでしょう。しかし、このテクノロジーは依然として、私たちの仕事に “追加されるもの” と考えられることが多く、仕事の本質的な一部として捉えられていません。
AI は、パフェの上にさくらんぼをちょこんと乗せるように、完成した製品の最後にただ付け足せばよいものではありません。むしろ、AI を責任を持って賢く活用するということは、AI の機能を支えるデータセンターから、その機能を活用する人や組織に至るまで、あらゆるレイヤーで最も効果的に使う方法をしっかりと考えることを意味します。
今年も Microsoft Ignite に向け、マイクロソフトは AI の完全なライフサイクルを支援し、あらゆる組織とその業務のあらゆるレベルにおいて、次世代のデジタルトランスフォーメーションを推進するためのツールとソリューションを提供しています。
私たちは、AI を活用して創造性とイノベーションを解き放ち、次の素晴らしいアイデアを引き出す未来を思い描いています。その未来では、組織が「フロンティア組織」へと進化しています。フロンティア組織になるということは、AI を活用して人類と社会の可能性を最大限に引き出し、誰もが自分の目標を達成できるようにすることです。
今年の Microsoft Ignite で発表された 製品や機能の主要テーマは次のとおりです。
人間の可能性をつなぐ AI
マイクロソフトでは、すべての素晴らしいアイデアは人間の「やりたい」という思いから始まると考えています。その意欲は、Microsoft 365 Copilot とエージェント エコシステムを活用することで引き出されます。
Work IQ はあなたの IQ を増幅します。Microsoft 365 Copilot や各種エージェントが、あなたの働き方、一緒に働く相手、どのようなコンテンツを扱い作業しているかを、理解できるようにするインテリジェントレイヤーです。Work IQ は、あなたのデータ、メモリ、推論に基づき、メール、ファイル、会議、チャットに蓄積された会社の豊富な知識に加え、あなたの設定や好み、習慣、ワークパターン、人との関係性を結び付けます。これにより、Copilot はネイティブ統合に基づいて関連付けを行い、次に取るべき最適なアクションを予測できます。サードパーティコネクタの寄せ集めではありません。さらに、 APIs 経由で Work IQ を活用し、あなた独自のワークフローやビジネスニーズに合わせたエージェントを構築できます。
Work IQ は、Ignite で発表された Microsoft 365 Copilot の多くのアップデートを支える基盤にもなっています。
あらゆる場所に広がるイノベーションとインテリジェンス
フロンティア組織では、どの部門にもつくり手がいます。現場の人々は、解決すべき業務上の課題に最も近い存在です。彼らは日々の仕事を支援するエージェントを自ら作成することができます。
では、AI エージェントはあなたのデータをどう扱うべきかを、どのように理解するのでしょうか? Foundry IQ と Fabric IQ は、AI エージェントがユーザーの行動を理解し、元データと実際のビジネスの意味とのギャップを埋め、意思決定に必要な背景、関連情報を見つけることを支援します。
Fabric IQ は、分析データ、時系列データ、位置情報データを、ビジネス文脈に結びつけられた共通モデルのもとで、オペレーションシステムと統合します。これにより、ビジネスをリアルタイムで統合されたビューで把握できるため、人と AI の両方が即座に行動できます。さらに、 Power BI を既に使用したビジネスインテリジェンスのレポートを活用しているカスタマーの場合は、これまでのデータモデリング作業がそのまま強力な加速要因になります。その情報が、エージェントに「あなたのビジネスがどのように運営されているか」を理解するための重要な背景を提供します。
Foundry IQ は、これをさらに進化させ、複数のデータソースにわたって AIエージェントを確実に基盤づけるために設計された完全管理型のナレッジ システムを提供します。対象となるデータソースには、Microsoft 365(Work IQ)、Fabric IQ、カスタム アプリケーション、Web が含まれます。この単一のナレッジ エンドポイントにはルーティングとインテリジェンスが組み込まれており、より高品質な推論、安全なアクション、そしてビルダーにとってより大きな価値を実現します。
Microsoft Agent Factory は、これらのエージェント IQ レイヤーを統合し、組織がカスタム AI アプリやエージェントを自信を持って設計構築し、展開できるよう支援するプログラムです。単一の従量性プランにて、Microsoft Foundry と Microsoft Copilot Studio を使って IQ レイヤーを活用した開発を直ぐに開始できます。エージェントは Microsoft 365 Copilot を含む任意の場所に展開でき、事前のライセンス契約やプロビジョニングは不要です。さらに対象となる組織は、トップクラスの AI Forward Deployed Engineers (FDE) による実践的な支援や、チーム全体の役割別トレーニングへのアクセスを通じ、 AI リテラシーを強化できます。
あらゆるレイヤーでの見える化を実現
2028 年までに、企業は 13 億の AI エージェントを導入し、ワークフローを自動化すると予測1されています。しかし、多くの組織はそれらを監視、保護、ガバナンスする方法をまだ持っていません。適切に管理されない場合、AI エージェントは新たなシャドー IT となります。
Microsoft Agent 365 は、AI エージェントが Microsoft プラットフォーム、オープンソースのフレームワーク、またはサードパーティ製プラットフォームで作成されたものであっても、それらを監視、管理、保護できるようにします。
エージェントには、人と同様のアプリや保護機能をニーズに合わせて提供し、ビジネスプロセスへの統合にかかる IT の時間と労力を削減します。これには、エージェントを保護、統制するためのMicrosoft のセキュリティソリューション、 DefenderやEntra、Purview そしてFoundry Control Plane が含まれます。また、Microsoft 365 アプリや Work IQ などの生産性ツールも含まれ、人々の効率的な働き方を支援します。そして、Microsoft 365 管理センターを使ってエージェントを管理することもできます。
これらは、Microsoft Ignite で発表予定の多くの魅力的な機能やアップデートのほんの一部に過ぎません。また、ジャドソン アルソフ (Judson Althoff)、スコット ガスリー (Scott Guthrie)、チャールズ ラマナ (Charles Lamanna)、アシャ シャルマ (Asha Sharma)、ライアン ロスランスキー (Ryan Roslansky)等、マイクロソフトのエグゼクティブによる基調講演をリアルタイム配信またはオンデマンドで視聴も頂けます。
さらに、今回のMicrosoft Igniteのあらゆるニュースと発表が Book of News にまとめられています。ぜひ、ご覧ください。
1 IDC インフォスナップショット(Microsoft 提供)、2028 年までに 13 億の AI エージェント、2025 年 5 月 #US53361825
フランク X. ショーは、マイクロソフト社のコミュニケーション統括責任者です。その職務範囲は、グローバルなコミュニケーション戦略、コーポレートストーリーテリング、製品広報、メディアおよびアナリストリレーション、エグゼクティブコミュニケーション、社内コミュニケーション、グローバルPRエージェンシーの管理、および軍事関連広報業務に及びます。
その他の関連ページ:Partners leading the AI transformation: Microsoft Ignite 2025 recap
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