インテリジェンスと信頼を中核に据えた、初の Frontier Suite が登場

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著者: ジャドソン アルソフ (Judson Althoff), マイクロソフト コマーシャル ビジネス CEO

※本ブログは、米国時間 2026 年 3 月 9 日に公開された ” Introducing the First Frontier Suite built on Intelligence + Trust  ” の抄訳を基に掲載しています。

本日、マイクロソフトは次の内容を発表します。

  • Microsoft 365 Copilot の新機能(Wave 3) 
  • Claude および 次世代 OpenAI モデル を含む、多様なモデルを本日より提供開始 
  • Agent 365 を、5 月 1 日より一般提供開始(1 ユーザーあたり月額 15 ドル) 
  • 新たな Microsoft 365 E7 Frontier Worker Suite を、5 月 1 日より一般提供開始(1 ユーザーあたり月額 99ドル)  1


フロンティア トランスフォーメーション とは、組織が掲げる最も高い目標を実現するために、AI を人の志と結び付け、ビジネスを包括的に再構想する取り組みです。これは AI トランスフォーメーションの次なる進化であり、単に効率性や生産性を高めるだけでなく、インテリジェンスを民主化し、人や組織、社会のためにより大きな価値を生み出すことを目指します。企業や組織が求めているのは、さらなる AI 実験ではありません。実際のビジネスに成果と成長をもたらす AI です。
 
日々、お客様やパートナーの皆さんとの会話で、AI ソリューションにとって最も重要な要素は何か、という話題に上ります。それはモデルか、それともシリコンか。私たちは、Intelligence + Trust (インテリジェンス と 信頼 ) こそが、フロンティア トランスフォーメーション において最も重要な 2 つの要素だと考えています。組織は、AI エージェントやソリューションを構築する際には、自社ならではの業務インテリジェンスを最大限活用することが不可欠です。また同時に、テクノロジー スタック全体にわたるすべての AI 成果物を可視化し、管理、保護することで、責任ある形で価値を提供していることが重要です。

実際の業務の中で発揮されるインテリジェンス

私はよく、ゼロショット (手本や例示なし) で成果物を生成することは、単なる小手先の技巧に過ぎないと言っています。モデルはデータをもとに推論し、文章やプレゼンテーション、エクセルシートの下書きを作成することはできますが、業務そのものを理解しているわけではありません。真の差別化を生むのはインテリジェンスです。インテリジェンスは、人々がすでに使っているツールに組み込まれた、業務に関する深い文脈(コンテキスト)に基づいています。AI は人のインテリジェンスを増幅させるための存在であるべきで、その実現においては差別化や独自の価値を損なわないことが重要です。
 
Work IQ は、組織全体が持つ IQ とつながることで、個人の IQ をより高い次元へと引きあげます。これは、Microsoft 365 Copilot や AI エージェントが、どのように仕事をし、誰と協働しているのか、そしてどのコンテンツをもとにコラボレーションしているのかを理解するためのインテリジェンス レイヤーです。だからこそ、Copilot はモデルやコネクターだけで構築されたソリューションと比べて、より高速で、より正確で、そしてより高い信頼性を実現することができます。
 
今月、Microsoft 365 Copilot Wave 3 において、Word、Excel、PowerPoint、Outlook に次世代のエージェント型エクスペリエンスとともに、Work IQ を本格的に展開します。従業員は、Copilot で強化されたチャット体験を利用できるようになり、成果物の作成や拡張が可能になります。日々の業務で使い慣れた作業キャンバス上で、自分自身のAI エージェントを構築することもできます。
 
Microsoft 365 Copilot は、設計段階からモデルの多様性を前提として開発されています。単一のモデルに依存するのではなく、あらゆるモデルを業務で有効に活用できます。これにより、オープンで異種混在型の環境において、お客様における多様な選択肢、パフォーマンス、柔軟性を実現しました。Copilot は OpenAI および Anthropic の先進的なモデルを活用し、クラウドやデータ サービスをまたいでオープンに動作します。お客様を特定の環境に縛ることはありません。Claude は現在、Frontier プログラムを通じて、最新世代の OpenAI モデルと並び、Copilot のメインチャットで利用可能です。
 
Microsoft 365 Copilot Wave 3 は、新機能を一度に提供する単発リリースではなく、継続的なイノベーションへのコミットメントです。私たちは、オープンでモデルの多様性を前提としたアプローチのもと、エンタープライズ要件を満たす最先端の機能を提供していきます。その好例が、現在リサーチ プレビューとして提供している Copilot Cowork です。Anthropic との緊密な協業により、Claude Cowork を支える技術を Microsoft 365 Copilot に取り込み、時間の経過とともに進行する長時間かつマルチステップの業務を実現します。Wave 3 に関する最新情報は、こちら をご覧ください。
 
これらの発表は、すでに多くの業界で Microsoft 365 Copilot の価値が実証されている現状に裏打ちされています。マイクロソフトは最近、Copilot において過去最高となる四半期実績を達成しました。有償シート数は前年同期比で 160% 以上増加し、日次アクティブ利用は 10 倍に拡大しています。これは、Copilot が日常業務の中核として活用されていることを示しています。また、導入の拡大も加速しています。35,000 シートを超える大規模展開を行うお客様数は、前年同期比で 3 倍に増加しました。先週、メルセデス ベンツが Microsoft 365 Copilot のグローバル展開を発表しています。これは、NASA、Fiserv、ING、米ケンタッキー大学、英マンチェスター大学、米国内務省、豪州 Westpac 銀行 による最近の投資に続くものです。さらに、現在 Fortune 500 企業の 90% が Copilot を利用しています。

信頼: エージェントの試行錯誤と分散的な拡張から、エンタープライズレベルの統制へ

エージェントの開発と普及が急速に進んでいることは、お客様がその価値を体感されていることの表れです。しかし、適切なガードレールがなければ、導入スピードは可視性の欠如、ROI の低下、そして現実的なセキュリティ リスクへとつながりかねません。AI エージェントがより高度で自律的に振る舞うようになる中、信頼は妥協できない要件です。IDC は、2028 年までに 13 億のAI エージェントが流通すると予測しており、すでに Fortune 500 企業の 80% がマイクロソフトのエージェントを活用しています。特に、製造業、金融サービス、小売といった、オペレーションの複雑性が高い業界がその導入をけん引しています。すでに Fortune 500 企業の 80% がマイクロソフトのエージェントを利用しています。
 
このような背景から、AI エージェントのコントロール プレーンである Microsoft Agent 365 を、5 月 1 日に一般提供を開始します。Agent 365 は、ユーザー1 人あたり 月額 15 ドルで提供され、 IT 部門やセキュリティ担当者に、組織全体のエージェントを可視化、統制、管理、保護するための単一の場所を提供します。同機能は、現在、ユーザー管理のために利用していると同じ信頼できるインフラ、アプリケーション、保護機能を用いています。
 
プレビュー版をご利用中のお客様からは、大きな反響をいただいています。わずか 2 か月の間に、数千万のエージェントが Agent 365 レジストリに登録されました。すでに数万社のお客様が、Agent 365 の導入を進めており、エンタープライズ全体のワークフロー全体にわたって AI エージェントを安全に統制しながら展開が進んでいます。
 
マイクロソフトでは、 Customer Zero として Agent 365 を自社でも活用しており、その初期シグナルは良好です。現在、社内全体で 50 万を超えるエージェントを可視化できており、特にリサーチ、開発、営業インテリジェンス、顧客トリアージ、人事セルフサービスといった領域で利用が進んでいることを把握しています。エージェント活用は、すでに実際の業務における成果につながっており、直近 28 日間だけでも、エージェントは従業員向けに一日あたり 65,000 件以上の応答を生成しています。これは、単なる実験にとどまらず、日常業務の流れの中にエージェントを組み込み、人の可能性や意欲を後押ししていることの証です。

Frontier Suite の登場

こうした需要に応えるため、インテリジェンス と 信頼 を結集した新たなソリューションとして、 Microsoft 365 E7:The Frontier Suite を発表します。Microsoft 365 E7 は、Microsoft 365 E5、Microsoft 365 Copilot、Agent 365 を 1つのソリューションに統合し、Work IQ を基盤として、お客様がすでに信頼し利用しているアプリケーションやセキュリティ スタックと連携します。本スイートには、Microsoft Entra Suite に加え、高度な Defender、Intune、Purview の高度なセキュリティ機能が含まれており、エージェントと従業員の双方にわたる包括的な保護を提供します。
 
新しいソリューションの導入は、お客様からの、E5 だけではもはや十分ではないという声を反映しています。複数のツールを組み合わせるのではなく、信頼できる1 つのソリューションを求めているのです。E7 は、 1 ユーザーあたり 月額 99 ドルで提供され、これらの機能を個別に導入する場合よりも低価格に設定されており、エンタープライズ AI を大規模に展開するための、よりシンプルでコスト効率の高い選択肢をお客様に提供します。
 
Agent 365 の一般提供と、Microsoft 365 Copilot における最新のエージェント型エクスペリエンスを 1 つの Frontier Suite として提供することで、AI は実験段階から、Intelligence + Trust (インテリジェンス と 信頼 ) を基盤とした、持続的でエンタープライズ全体に価値へもたらす存在へと進化します。これこそが フロンティア トランスフォーメーション を実現する方法なのです。マイクロソフトは AI の未来を思い描くだけではありません。業界や地域を問わず、世界中の組織がその未来を自ら築いていけるよう支援してまいります。

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