NTT コミュニケーションズと日本マイクロソフト、ハイブリッドクラウドサービスにおける協業を拡大

[2011年6月6日]

NTT コミュニケーションズ株式会社
日本マイクロソフト株式会社

 NTTコミュニケーションズ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:有馬 彰、以下 NTT Com)と、日本マイクロソフト株式会社(本社:東京都港区、代表執行役 社長 樋口 泰行、以下日本マイクロソフト)は、ハイブリッドクラウドサービスにおける協業を拡大します。
現在、日本マイクロソフトが提供中のパブリッククラウドプラットフォーム Microsoft(R) Windows Azure(TM) Platform*1に加えて、2011年提供開始予定のパブリッククラウドサービス「Microsoft Office 365*2」に対応したサービスを、NTT Comのお客さまに提供することで合意しました。
NTT Comは、日本の通信事業者において初の「Microsoft Office 365」の協業パートナーとなり、クラウドサービス「BizCITY」が実現するハイブリッドクラウドソリューションの強力なサービスラインナップとして、世界38カ国17言語対応のオンラインコミュニケーションやコラボレーションを実現する「Microsoft Office 365」を簡単でセキュアにグローバル規模で提供します。

1.協業拡大の概要
NTT Comは、今回、企業の基幹システムや情報インフラ基盤に対応するハイブリッドクラウドサービス「Bizホスティング エンタープライズ」(以下 BHE)と「Microsoft Office 365」を組み合わせて、オンプレミスを含めた認証連携を実現するソリューションといつでもどこでも簡単に仕事ができる利便性を実現するソリューションをワンストップで提供します。また、2011年4月より提供を開始している「BHE Azureハイブリッドオプション*3」も含めてハイブリッドクラウドソリューションを強化していきます。
日本マイクロソフトは、すでに日本国内において有料利用数が30万を超えた「Business Productivity Online Suite(BPOS)」を中心に「Windows Azure Platform」や「Microsoft Dynamics(R) CRM Online*4」などクラウドサービス戦略を推し進める中で、より幅広く中小企業をから大企業まで顧客層の拡大を計画しており、さらにグローバルに拠点展開する法人企業におけるコミュニケーション基盤としての展開を狙い、グローバルにネットワーク基盤を持つNTT Comと協力して市場展開することに合意しました。

2. Microsoft Office 365について
「Microsoft Office 365」は、日本マイクロソフトが現在提供中の「BPOS」、「Office Live Small Business」および「Live@edu」 といったソリューションなど、日本マイクロソフトの企業向けクラウドサービスの提供を通じて得た、長年の経験をもとに開発されたものです。
2010年10月よりベータ版による限定的試行利用では参加した数千社の企業がその性能を高く評価しており、2011年4月19日より一般ベータ版を公開し、2011年内に正式提供開始予定です。

3.今後の展望
(1)NTT Com

  • 複数クラウド間をつなぐ「オーケストレーションサービス*5」として、オンプレミス上のアクティブディレクトリ認証で、クラウド上の「Microsoft Office 365」へのシングルサインオン*6を実現するアクティブディレクトリ連携サービス*7(ADFS:Active Directory Federation Services)を「Microsoft Office 365」の正式提供開始に合わせ、BHEで提供します。
  • 「Microsoft Office 365」をBizCITYのSaaSメニューやSOHO向けのパッケージサービスとしても利用できるように検討をしております。

(2)日本マイクロソフト
「Microsoft Office 365」に加え、PC管理サービス「Windows Intune*8」など、今後もパブリッククラウドサービスの拡充をはかり、NTT Comと協力しながら、企業におけるクラウド利用を推進していきます。
引き続き両社は、お客さまが「使い慣れたアプリケーションを、いろんなデバイスから、いつでも安心して使える」をコンセプトに、事業継続性と電力削減をも実現するMicrosoftオンラインサービスの適用領域の拡大に努めてまいります。

4.「Interop Tokyo 2011」でのデモンストレーションについて
NTT Comは2011年6月8日~10日に幕張メッセにて開催される「Interop Tokyo 2011」において、BHEオーケストレーションサービスのデモンストレーションを行います。

参考:「Interop Tokyo 2011 NTT Communications Group Booth」
http://www.ntt.com/interop/
「Interop Tokyo 2011」公式Webサイト
http://www.interop.jp/

*1 Windows Azure Platform:
マイクロソフトが提供する、Windows Azure、SQL Azure(R) などのプラットフォームサービスのクラウド型アプリケーションプラットフォーム提供サービス
*2 Microsoft Office 365:
マイクロソフトが提供を予定しているクラウドサービス。Microsoft Office、SharePoint(R) Online、Exchange Online、Lync(TM) Online が含まれる
*3 BHE Azureハイブリッドオプション
BHEが提供する、日本語と英語対応の「クラウドマネジメントポータル」で、WindowsAzureの自動スケールアウトやスケジューリング機能を実現や、システム状況を確認できる革新的にコストを削減するソリューション。
*4 Microsoft Dynamics CRM Online:
マイクロソフトが提供するクラウド型CRMソリューション
*5 アクティブディレクトリ 連携 サービス
ユーザー アカウントを最初に認証するアクティブディレクトリと、利用するアプリケーションが同一のネットワーク上に属していない場合でも、ブラウザベースのクライアントから、1 つ以上の対応アプリケーションに対し、シームレスに 1 回の認証のみで全てのアクセスを可能とするもの
*6 シングルサインオン:
1 回のIDとパスワードの入力による認証で、複数の許可されているWebサイトやシステムを利用できる機能
*7 オーケストレーションサービス:
NTT Comが提供する、「BHE Azureハイブリッドオプション」を始めとする、複雑に関連し合うコンピューターやミドルウェア、サービスの配備/設定/管理の統合および自動化などを実現するサービスの総称
*8 Windows Intune:
マイクロソフトがクラウド型で提供するPCなどの管理サービス

【日本マイクロソフト株式会社について】
日本マイクロソフトは、マイクロソフト コーポレーションの日本法人です。マイクロソフトは、モバイル ファースト& クラウド ファーストの世界におけるプラットフォームとプロダクティビティのリーディングカンパニーで、「Empower every person and every organization on the planet to achieve more.(地球上のすべての個人とすべての組織が、より多くのことを達成できるようにする)」を企業ミッションとしています。
日本マイクロソフトは、この企業ミッションに基づき、「革新的で、安心して使っていただけるインテリジェントテクノロジを通して、日本の社会変革に貢献する」企業像を目指します。

マイクロソフトに関する詳細な情報は、下記マイクロソフトWebサイトを通じて入手できます。

日本マイクロソフト株式会社 Webサイト http://www.microsoft.com/ja-jp/
マイクロソフトコーポレーション Webサイト http://www.microsoft.com/

* Microsoft、Azure は、米国 Microsoft Corporation の米国及びその他の国における登録商標または商標です。
* その他、記載されている会社名、製品名は、各社の登録商標または商標です。

本プレスリリースのすべての内容は、作成日時点でのものであり、予告なく変更される場合があります。正式な社内承認や各社との契約締結が必要な場合は、それまでは確定されるものではありません。また、様々な事由・背景により、一部または全部が変更、キャンセル、実現困難となる場合があります。予めご了承下さい。

関連記事