●マイクロソフト、連続性のあるサービスが開発者にもたらす可能性を紹介

[2011年9月15日]

日本マイクロソフト株式会社

~ (当リリースは2011 年 9 月 14 日に米国で発表されたリリースの抄訳をベースにしています)~
マイクロソフト コーポレーション(Microsoft Corporation、本社:米国ワシントン州レドモンド)が開催しているBUILD カンファレンスで本日講演したサーバー & ツール ビジネス担当プレジデントであるサトヤ ナデラ(Satya Nadella)は、変化し続けるアプリケーション開発の世界を説明しました。ナデラは、接続されたデバイスを横断的につないだ際の新しいアプリケーションのパターンと連続性のあるサービスや、このような変化が開発者にもたらす可能性について語りました。ナデラは、マイクロソフトの投資が、これらの新しいアプリケーションのパターンとともに、開発者によるイノベーションと独創性の推進を可能とすることを強調しました。

講演の中で ナデラは、Visual Studio(R) 11、Windows Azure(TM) Platform で提供される Team Foundation Service (TFS)、Windows Server(R) 8 (コードネーム)、Windows Azure Platform で実現する新たな機能など、それぞれの開発者向けプレビュー(Developer Preview)を含む、複数の マイクロソフトテクノロジの進化を発表しました。これらのテクノロジにより、開発者は連続性のあるサービスを利用して、動的かつスケーラブルで、マルチ デバイス環境に最適化されたアプリケーションを構築することができます。
ナデラは、「開発者は、長期にわたってマイクロソフトの成功の礎石となっており、開発者との関係はこれまでにないほど重要になっています。接続されたデバイスと連続性のあるサービスが主導する今日の世界において、私たちはクラウドをバックエンドとする新世代のクライアント アプリケーションの開発を行う開発者を支援することに注力しています」と述べました。

開発者のための完全なツールセット
昨日の基調講演で行われた、Windows(R) 8 のMetroスタイルのアプリケーションのデモンストレーションを受け、マイクロソフトは Visual Studio 11 Developer Preview を発表しました。この製品は、アーキテクチャ、コード、テスト、展開にわたる、統合的な開発エクスペリエンスを提供するものです。 本リリースでは、HTML 5、JavaScript、C#、Visual Basic、および C++ で作成される Windows 8 の Metroスタイルのアプリケーションへのサポートのほか、プロジェクト互換性、拡張管理、ゲーム開発、コード分析、コード レビュー、アジャイル テストなどの面で生産性を向上させる数々の要素が追加されます。Visual Studio 11 Developer Preview は、MSDN(R) サブスクライバー向けに本日、一般向けには金曜日に提供されます。

さらに、マイクロソフトは、以下のような開発者向けツールおよびテクノロジの強化点を紹介しました。

  • Windows Azure Platform における Team Foundation Service のプレビューでは、連携するアプリケーション ライフサイクル管理 (ALM) 環境が、マイクロソフトのホストする Windows Azure クラウド サービスとして提供され、共同開発プロジェクトの展開、スケール、オペレーション、およびアクセスが容易になります。
  • Microsoft .NET 4.5 Developer Preview は、複数の主要なテクノロジにわたって開発者から最も多く寄せられた要望に対応し、C# および Visual Basic での非同期プログラミングのための新機能、Windows Workflow におけるステート マシン対応、ASP.NET における HTML5 および CSS3 への投資強化などが織り込まれています。
  • ASP.NET MVC 4 のプレビューでは、各種ブラウザーにおける Web アプリケーションのレンダリングと、それによるビジネス アプリケーション ロジックへの影響を管理するのに役立つ、新しい Web ツール機能を開発者向けに提供します。

Windows Server 8: クラウド向けに最適化されたサーバー オペレーティング システム
マイクロソフトは内部設置型サーバー、クラウドサービス、接続デバイスが混在する現在のハイブリッドな環境を背景に、次期バージョンのサーバー オペレーティング システム(開発コード名:Windows Server 8)のDeveloper Previewを公開しました。Windows Server 8 は、パブリック クラウドである Windows Azure の構築と運用におけるマイクロソフトの経験を活かして、信頼性の高いアプリケーションの提供、今日の多様な IT 環境に対応できる相互運用性、高パフォーマンスの仮想化、パブリック クラウドとの強力な連携などを実現する、クラウドに最適化されたオペレーティング システムを提供するものです。
Windows Server 8 が提供するクラウド サービス向けのマルチテナント型のインフラストラクチャは、高可用性のためのコストの削減とサービス管理の自動化を実現する、大幅な改良を組み込んだものです。  一般的な管理、ID、および開発のツールを Windows Azure と共有するオープンなアプリケーションであり、Web プラットフォームである Windows Server 8 は、プライベート クラウド、パブリック クラウド、または両方を組み合わせた環境でサービスを提供する開発者や IT プロフェッショナルをサポートするものです。
Windows Server 8 Developer Previewは、MSDN サブスクライバー向けに提供を開始しました。Windows Server 8 についての詳しい情報はMicrosoft Server and Cloud ブログ (英語)に掲載されています。


先進的な開発者のための包括的なサービスプラットフォーム

Windows Azure Platformは、開発者が多様なデバイスのサポートや巨大なデータセットを総合的に扱うことと、何百万人ものユーザーにコスト効率高くリーチする手法を両立できる、次世代のアプリケーション構築基盤です。BUILDカンファレンスにおいて マイクロソフトは、下記のようなWindows Azure Platformの新しい機能を披露しました。

  • Windows Azure Georeplication: 同じ大陸にある遠く離れた2地点のデータセンター間の Windows Azure BlobとTableをレプリケーションするもので、災害に備えたデータの永続化を追加のコストなしに実現します。この機能は、すでに利用可能です。
  • Windows Azure Marketplace の拡大: 10 月初旬には新たに 25 か国で利用可能になる Windows Azure Marketplace は、データ セットおよび完成品アプリケーションの包括的な市場を開発者に提供するものです。Windows Azure Marketplace からご登録ください。
  • Microsoft Translator API: 現在 Windows Azure Marketplace で入手可能な Microsoft Translator API は、グローバルな利用者の言語面でのニーズに合わせてアプリケーションをカスタマイズしようとする開発者に、言語の機械翻訳を提供するものです。
  • Windows Azure SDK version 1.5: 最新の Windows Azure SDK では、エミュレーターのパフォーマンス向上、サービス証明書のサポート、パッケージ管理および構成管理、リモート デスクトップの暗号化などの機能が強化されています。
  • Windows Azure Service Bus September Release:Windows Azure サービス バスの強化点としては、メッセージング機能の強化、スマートフォンやキオスク端末など、不定期にネットワーク接続されるデバイスとアプリケーションとのリンクを改善する非同期のイベント処理、疎結合のアプリケーション アーキテクチャに対するサポート改善、アプリケーション内メッセージングの強化などがあります。
  • Windows Azure Toolkit for Windows 8: 現在 Windows Phone、Android、および iOS 向けに提供しているクラウド アプリケーション用ツールキットを、Windows 8 にも拡大します。Windows Azure Toolkit for Windows 8 では、接続および通知に、Windows Azure を使用する Metro スタイル アプリケーションを作成するためのコード サンプル、ドキュメント、およびコンポーネントが開発者に提供されます。

詳細は、BUILD オンライン ニュースルームを参照ください。

【日本マイクロソフト株式会社について】
日本マイクロソフトは、マイクロソフト コーポレーションの日本法人です。マイクロソフトは、モバイル ファースト& クラウド ファーストの世界におけるプラットフォームとプロダクティビティのリーディングカンパニーで、「Empower every person and every organization on the planet to achieve more.(地球上のすべての個人とすべての組織が、より多くのことを達成できるようにする)」を企業ミッションとしています。
日本マイクロソフトは、この企業ミッションに基づき、「革新的で、安心して使っていただけるインテリジェントテクノロジを通して、日本の社会変革に貢献する」企業像を目指します。

マイクロソフトに関する詳細な情報は、下記マイクロソフトWebサイトを通じて入手できます。

日本マイクロソフト株式会社 Webサイト http://www.microsoft.com/ja-jp/
マイクロソフトコーポレーション Webサイト http://www.microsoft.com/

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