[2011年9月26日]
株式会社北洋銀行
株式会社日立製作所
日本マイクロソフト株式会社
シトリックス・システムズ・ジャパン株式会社
株式会社北洋銀行(本社:北海道札幌市、取締役頭取:横内 龍三/以下、北洋銀行)は、お客さまサービスの更なる向上に向けて、全職員の利用する行内システム環境を大幅に刷新します。具体的には、本部ならびに本店を含む全店舗の役職員・パート等が利用する約5,000台の大規模な仮想デスクトップ(*1)環境を構築します。2012年9月から、本部ならびに各営業店で、利用を順次開始する予定です。
*1 仮想デスクトップ:銀行内のセンターに設置されたサーバー上で、仮想的に作られたパソコン環境(デスクトップ環境)を、行員がネットワークを経由して安全に利用できるもの。あたかも机上の端末に搭載されているかのように最新のOSやソフトウェアを利用することができる。
北洋銀行では、本システム利用環境を構築することにより、職員の業務効率向上を図り、お客さま接点を強化してサービスの向上を実現します。さらに、システム全体にかかるコスト削減および消費電力量の低減、行内システムの更なるセキュリティ向上を図ります。
なお、システムの構築にあたっては、株式会社日立製作所(本社:東京都千代田区、執行役社長:中西 宏明/以下、日立)が担当し、日本マイクロソフト株式会社(本社:東京都港区、代表執行役 社長:樋口 泰行/以下、日本マイクロソフト)およびシトリックス・システムズ・ジャパン株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:マイケル キング/以下、シトリックス)が技術支援を行い、将来のシステム拡張にも柔軟に対応できるシステム構成を実現します。
北洋銀行では、今回、行内システム利用環境の刷新により以下の実現を目指します。
- 店頭での更なるお客さまサービス向上
本システムにより、職員は店頭や手元にある1台の端末からほぼすべての業務を遂行できるため業務効率の向上を実現し、窓口での待ち時間の短縮化や店頭における相談機能の強化などお客さまサービス向上を目指します。 - 行内システム環境にかかる全体コスト削減
行内に多種多様に存在する職員の利用端末を2種類の端末に集約し、従来比2割程度削減の約5,000台で業務を行う予定です。また、システム稼働環境におけるサーバーについては、仮想化技術を採用し、台数を3分の1に大幅削減します。これにより、導入コストは、サーバー仮想化技術を用いない従来の構築手法の4割程度となります。さらに、新システムでは、従来、端末側で1台1台実施していたソフトウェアの導入や更新を、サーバー側で一括完了できるなどメンテナンスの効率化により、運用管理コストの削減も実現します。 - 消費電力量は従来構築手法の3割程度で稼働を実現
端末の集約化やサーバー台数の削減により、従来の構築手法に比べて、年間消費電力量を3割程度におさえ、新システムを稼働できると見込んでいます。 - 行内システム環境の更なるセキュリティ強化
いつ誰が何を使用したかという操作記録に加え、画面キャプチャー(*2)をサーバー側で集中管理し、不正操作の監視を強化します。さらには、端末側にはデータを保持しないシンクライアント端末の採用により、取引状況やお客さま情報を含む重要な業務データはセンター側で一括管理し、情報漏えいリスクを削減するほか、ウィルス対策などをサーバー側で一括実施できるため、行内の更なるセキュリティ強化を実現します。
*2 画面キャプチャー:画面に表示されている静止画像や動画像を、画像データとしてファイルに保存すること。今回のシステムでは、実際に操作した画面を動画としてリアルに録画する。
北洋銀行では、持続的な成長を可能とする新中期経営計画「変革の加速」を策定し、①お客さまに選ばれる銀行への「変革の加速」、②地域の成長をバックアップする「変革の加速」、③収益力強化に向けた「変革の加速」の3つを経営目標として掲げています。
今回の行内システム環境の刷新は、お客さまサービスの強化、コスト削減や更なるセキュリティ強化の実現を目指し、新中期経営計画「変革の加速」を支える重要な施策の一つです。
今後も、北洋銀行は、お客さまや地盤である北海道とともに持続的成長を目指し、さまざまな施策に取り組んでまいります。
■北洋銀行の「仮想デスクトップ環境」について
現在、北洋銀行では、勘定系や情報系、特定の業務向けに用意された端末など、用途別に多種多様の専用端末が存在しています。今回構築する仮想デスクトップ環境とは、職員が一台の端末から勘定系や情報系など行内すべてのシステムをシームレスに利用できるシステム基盤の実現を目指すものです。また、今回新たに融資・相談業務や行内事務全般向けの操作端末には、シンクライアント端末を導入し、行内に複数存在する端末を、シンクライアント端末と、勘定系取引を行う窓口専用端末の2種類に集約します。職員は手元のどの端末からでも、行内のサーバー上に構築した仮想デスクトップ環境にネットワークを経由してアクセスし、業務を効率的に行うことができます。
■「仮想デスクトップ環境」のシステム構成および構築について
シトリックスのCitrix(R) XenDesktop(R)により、サーバーデスクトップ共有型および仮想PC型のデスクトップ仮想化を実現し、すべての端末においてデスクトップとアプリケーションの仮想的な利用を可能にします。なお、XenDesktopのサーバー環境には、日立の統合サービスプラットフォーム「BladeSymphony」を採用するとともに、Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 Hyper-V(TM)やMicrosoft System Center製品群を活用した「Hyper-V Cloud」をベースに、サーバー統合および仮想化環境の構築を図ります。また、日本マイクロソフトのコンサルティングサービスやプレミアサポートサービスによる設計支援および日立クラウドソリューション「Harmonious Cloud」の豊富な実績で培った構築ノウハウのもと、大規模仮想デスクトップ環境を実現します。
■株式会社北洋銀行ホームページ
http://www.hokuyobank.co.jp/
■株式会社日立製作所ホームページ
http://www.hitachi.co.jp/
導入事例サイト: http://www.hitachi.co.jp/finance-case-0926-hokuyo/
■日本マイクロソフト株式会社ホームページ
http://www.microsoft.com/ja-jp/
導入事例サイト: http://www.microsoft.com/japan/showcase/hokuyobank.mspx
■シトリックス・システムズ・ジャパン株式会社ホームページ
http://www.citrix.co.jp/
導入事例サイト: http://www.citrix.co.jp/solutions/casestudy/company/hokuyobank.html
■他社所有商標に関する表示
・記載の会社名、製品名は、それぞれの会社の商標または登録商標です
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【日本マイクロソフト株式会社について】
日本マイクロソフトは、マイクロソフト コーポレーションの日本法人です。マイクロソフトは、モバイル ファースト& クラウド ファーストの世界におけるプラットフォームとプロダクティビティのリーディングカンパニーで、「Empower every person and every organization on the planet to achieve more.(地球上のすべての個人とすべての組織が、より多くのことを達成できるようにする)」を企業ミッションとしています。
日本マイクロソフトは、この企業ミッションに基づき、「革新的で、安心して使っていただけるインテリジェントテクノロジを通して、日本の社会変革に貢献する」企業像を目指します。
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マイクロソフトに関する詳細な情報は、下記マイクロソフトWebサイトを通じて入手できます。
日本マイクロソフト株式会社 Webサイト http://www.microsoft.com/ja-jp/
マイクロソフトコーポレーション Webサイト http://www.microsoft.com/
* Microsoft は、米国 Microsoft Corporation の米国及びその他の国における登録商標または商標です。
* その他、記載されている会社名、製品名は、各社の登録商標または商標です。
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