[2011年10月12日]
NRIセキュアテクノロジーズ株式会社
日本マイクロソフト株式会社
NRIセキュアテクノロジーズ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:増谷 洋、以下「NRIセキュア」)と、日本マイクロソフト株式会社(本社:東京都港区、代表執行役 社長:樋口 泰行、以下 「日本マイクロソフト」)は、企業がより安心してクラウドを利活用できるよう、安心・安全なクラウド環境の提供に向けて協業することに合意しました。
NRIセキュアテクノロジーズ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:増谷 洋、以下「NRIセキュア」)と、日本マイクロソフト株式会社(本社:東京都港区、代表執行役 社長:樋口 泰行、以下 「日本マイクロソフト」)は、企業がより安心してクラウドを利活用できるよう、安心・安全なクラウド環境の提供に向けて協業することに合意しました。
●世界初、クラウドを用いた秘密情報の分散保管サービスを提供開始。3年で300社の導入を目指す
本協業の取り組みの第一弾として、NRIセキュアの「SecureCube / Secret Share(R)」と日本マイクロソフトの「Microsoft(R) Windows Azure(TM) Platform (以下Windows Azure)」を連携させた、「世界分散ストレージサービス(仮称)」を、NRIセキュアが、日本マイクロソフトの技術支援により開発し、11月上旬より販売開始します。これは、秘密分散技術を用いて重要データを非重要情報化し、世界中のデータセンター(以下DC)に分散保管する世界初のサービスです(2011年10月12日現在。NRIセキュア調べ)。
両社では、本サービスの提供が、日本企業のクラウド利活用の起爆剤となり、世界市場における日本企業のコスト競争力の強化や業務生産性の向上に貢献できるものと期待しています。 NRIセキュアでは、今後3年間に「世界分散ストレージサービス(仮称)」を300社に採用いただき、10億円以上の売り上げを目標としています。
●日本発、世界標準を目指した、より安全なクラウドサービスの提供に向けた協業
情報セキュリティの分野では、日本発の製品、サービスがグローバルスタンダードとなっている例はほとんどありません。NRIセキュアは、日本における情報セキュリティ分野の草創期からリーディングカンパニーとして多くの日本企業のセキュリティ対策に貢献してきました。海外に比べセキュリティ意識が高い日本市場でも通用するセキュリティ水準の高いクラウドソリューションを、世界規模のクラウドプラットフォームであるマイクロソフトのWindows Azure上で提供することで、今後海外市場でも評価を得られるサービスを提供できるものと考えました。
また、日本マイクロソフトでは、本ソリューションの提供により、企業がクラウド上のデータ保管を検討する際の課題として挙げるセキュリティリスクを軽減することで、クラウドサービスの普及をさらに促進できるものと考えています。
【協業の内容】
- マイクロソフトのクラウドプラットフォームであるWindows Azureを活用し、さまざまなシナリオごとにセキュリティを向上させるクラウドサービスを、NRIセキュアが開発し提供。日本マイクロソフトは、開発にあたっての技術支援を実施。
- 第一弾として「世界分散ストレージサービス(仮称)」を提供するほか、今後、Microsoft SharePoint(R)で取り扱うデータ用のセキュリティソリューションなどを順次開発・提供予定。
- 共同でのマーケティングおよび販売活動の実施。
- 両社の既存顧客および新規顧客に対して、本ソリューションの共同での販売提案を実施。
- 両社が出展や講演などを行う展示会/セミナー等における、本ソリューションの紹介。
*10月12日(水)~14日(金)に東京ビッグサイトで開催されるITpro EXPO 2011のマイクロソフトブース内でも展示します。 - 日本マイクロソフトの米国本社であるマイクロソフト コーポレーション(Microsoft Corporation、本社:米国ワシントン州レドモンド)や各国の現地法人と連携し、海外市場への展開を予定。
●「世界分散ストレージサービス(仮称)」の特長:機密性・完全性・可用性・監査性などが強み
「世界分散ストレージサービス(仮称)」では、Windows Azureの世界規模で最適化されたネットワークにより、世界のどこにいても、オフィスにいるのと変わらないアクセスのしやすさで、クラウド型データ管理サービスが提供されます。世界規模でのリアルタイムバックアップや広域災害対策のほかに、各国の電力事情、政治情勢、災害等によるデータの差し押さえや消失、出入国時にモバイルPCが没収される等のカントリーリスクにも対応できます。
「世界分散ストレージサービス(仮称)」で利用する秘密分散技術は、強度な鍵で暗号化する従来のアプローチとは異なり、1つのファイルを複数の部分データ(以下「分散片」)に分割し、複数の場所に分散して保管します。この技術を利用した分散ストレージサービスには、以下の特長があります。
- ひとつの分散片からは、元情報の一部分さえも推測できません(機密性)
- 秘密化された分散片に改ざんがあった場合は元に戻せなくなるため、改ざんを検出することが可能です(完全性)
- 分散片がひとつ不足していても、元の情報に復号できます。データセンターになんらかの理由で障害が起きていても、支障なく復号できます(可用性)
- ファイルごとに分散片の所在を確認することができます。またどのファイルに誰がいつアクセスしたかも記録されます(監査性)
さらに、オプションとしてファイルの世代管理機能を提供し、最新のファイルだけでなく、指定した世代までさかのぼることができます。
「世界分散ストレージサービス(仮称)」の詳細は下記Webサイトを参照ください。
http://www.nri-secure.co.jp/service/cloud/gss.html
*NRIセキュアは、すでにマルチテナント型の「SecureCube / Secret Share」を提供していますが、これは、ひとつのCPU、ストレージを共有するサービスです。今回の「世界分散ストレージサービス(仮称)」は、「SecureCube / Secret Share」の上位に位置するサービスであり、Windows Azure上に企業ごとにCPU、ストレージを提供するシングルテナント型のサービスとして、より高い性能やセキュリティ要件が求められる場面での利用を想定しています。
【世界分散ストレージサービス(仮称)のイメージ図】
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【日本マイクロソフト株式会社について】
日本マイクロソフトは、マイクロソフト コーポレーションの日本法人です。マイクロソフトは、モバイル ファースト& クラウド ファーストの世界におけるプラットフォームとプロダクティビティのリーディングカンパニーで、「Empower every person and every organization on the planet to achieve more.(地球上のすべての個人とすべての組織が、より多くのことを達成できるようにする)」を企業ミッションとしています。
日本マイクロソフトは、この企業ミッションに基づき、「革新的で、安心して使っていただけるインテリジェントテクノロジを通して、日本の社会変革に貢献する」企業像を目指します。
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マイクロソフトに関する詳細な情報は、下記マイクロソフトWebサイトを通じて入手できます。
日本マイクロソフト株式会社 Webサイト http://www.microsoft.com/ja-jp/
マイクロソフトコーポレーション Webサイト http://www.microsoft.com/
* Microsoft、Azure は、米国 Microsoft Corporation の米国及びその他の国における登録商標または商標です。
* その他、記載されている会社名、製品名は、各社の登録商標または商標です。
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