●マイクロソフト、クラウドベースの統合メディアサービスプラットフォームとアーキテクチャ ガイダンスを発表

[2012年4月18日]

日本マイクロソフト株式会社

 ~ (当リリースは2012 年 4 月 16 日に米国で発表されたリリースの抄訳をベースにしています)~
本日、NAB (National Association of Broadcasters: 全米放送事業者協会) の2012年度コンファレンスにおいて、マイクロソフト コーポレーション(Microsoft Corporation、本社:米国ワシントン州レドモンド)は、コンテンツ提供者と配信事業者がクラウドコンピューティングのメリットをより簡便かつ迅速に利用できるようにするための新たなサービスとガイダンスを発表しました。
クラウドベースの新サービス Windows Azure(TM) Media Services は、マイクロソフト自身あるいはサードパーティのソリューションが即座に利用できるように構成されており、あらゆるデバイスに対するメディアの制作・管理・配信を今まで以上に容易にできるよう設計・実装されています。また、マイクロソフトは、メディア企業のクラウド対応に向けてシステム全体最適を図るための、アーキテクチャ設計の規範となる新しい Broadcast Reference Architecture を公開しました。
Windows Azure Media Services
Windows Azure Media Services は、世界中の Windows Azure のクラウド基盤を活用し、コンテンツ提供者・配信事業者とパートナーに対してクラウドが持つほぼ無制限の処理能力を提供します。これにより、大容量のデジタルメディアを効率良く処理し、顧客がリクエストする個別の設定と任意のタイミングで利用できるようになります。Windows Azure Media Services が即時利用可能なサービスであるため、顧客は Microsoft(R) Media Platform やサードパーティ製のテクノロジ上で構築された複雑なメディアワークフローのためのインフラ構築を単純化し、ワークフローに集中することができます。
Windows Azure アプリケーションプラットフォーム担当コーポレート バイスプレジデントであるスコット ガスリー (Scott Guthrie) は次のように述べています。「当社の調査によれば、今日のインターネット トラフィックの3分の1以上が動画により消費されています。そして、2015年末にはこの割合は80パーセントに達すると予測しています。誰もがメディア基盤構築に必要な専門知識と資産を持っているとは限りません。Windows Azure Media Services により、顧客の状況に合わせて容易に規模を調整でき、場所やメディア利用方法にかかわらず対応できるカスタムのメディアソリューションを、コンテンツ提供者・配信事業者様がどこにいても構築できるようになります。」
Windows Azure Media Services が実現する多様なソリューションの特徴のひとつは、実績あるメディアパートナーとの広範なエコシステムです。その多くが、自社のメディアソリューションで活用できるよう、既にテクノロジ統合を行っています。たとえば、Aspera Inc.の高速転送テクノロジ、Digital Rapids Corp.、ATEME、 Dolby Laboratories Inc.のコンテンツ エンコード テクノロジ、BuyDRMとCivolutionのコンテンツ セキュリティ テクノロジ、Wowza Media Systems Incのビデオオンデマンドのストリーミングテクノロジなどです。さらに、Windows Azure Media Services により、iStreamPlanet Co.やMovideo Pty. Ltd.などの総合サービスを提供するメディア企業がホストし、完全なワークフロー ソリューションを顧客に提供しています。
また、Windows Azure Media Services は、世界中で利用されている消費者向け電子機器メーカーによるネット対応デバイスのエコシステムも完全にサポートします。Windows Azure Media Services は、Microsoft Smooth Streaming、HTTP Live Streaming、そして、Flashメディアフォーマットをサポートし、Xbox 360(R)、Windows(R) Phone、WindowsベースのPCから、スマートテレビ、セットトップボックス、MacOS、iOS、Androidなどのマイクロソフト以外のデバイスに至るまで、ほぼすべてのネット接続デバイスに、簡単にリーチできるようになります。さらに、多様なベンダーのメディアテクノロジ間の真の相互運用性を実現するために、Windows Azure Media Services は、マイクロソフトを初めとする業界リーダー企業が開発したISO (International Organization for Standardization: 国際標準化機構) およびIEC Council (Interoperability Executive Customer Council: 相互運用性カスタマー協議会)の標準であるMPEG-DASH (Dynamic Adaptive Streaming over HTTP)もネイティブにサポートします。同標準により、クライアントとネットワークの状況が再生中に変化しても自動的に適合することで、今までに類のない動画体験が提供されます。
さらなる Windows Azure Media Services の機能を示す機会として、マイクロソフトはAkamaiおよびdeltatreと協業し、2012年のロンドンオリンピックのHD動画ストリーミングを欧州、北米、中米、南米の主要権利者を通じて複数の国に向けて提供します。この規模のイベントが世界中の何百万人もの視聴者に向けてクラウドプラットフォームでホストされ、放送されるのは初めてです。
Akamaiのシニアバイスプレジデント兼メディア担当ゼネラルマネージャーのビル ウィートン (Bill Wheaton) 氏は次のように述べています。「今や消費者はあらゆるデバイスでいつでもどこでも動画を視聴しています。マイクロソフトやdeltatreなどのパートナーとの協業により、オリンピックが始まり、Windows Azure Media Services とAkamaiの SOLA Media Solutionsの強力な組み合わせが世界中で高品質の視聴体験を提供できることを楽しみにしています。」
http://www.windowsazure.com/media から Windows Azure Media Services のプレビューにサインアップできます。
Broadcast Reference Architecture
マイクロソフトの目標は、強力なビジネス変革を可能にする意思決定とテクノロジ提供に必要なツールとガイダンスを、メディアおよびケーブル企業に提供することです。Broadcast Reference Architectureは、そういった組織が現在のテクノロジ、経営資源、プロセスを評価し、将来の成功の基盤を築き、迅速に、かつ、高いコスト効果でビジネスを成長、変化、革新できる柔軟性を提供します。
本日、マイクロソフトは初めて Broadcast Reference Architecture を公開し、この参照アーキテクチャを展開するためにHarris Corp.、Tata Consultancy Services Ltd.、Decentrix Inc.などのパートナーと協業しました。Broadcast Reference Architecture のホワイトペーパーはhttp://www.microsoft.com/en-us/news/presskits/telecom/docs/BroadcastReferenceArchitecture.pdf から入手可能です。
メディアおよびケーブル会社向けのマイクロソフトの製品とサービスに関する詳細情報はhttp://www.microsoft.com/en-us/news/presskits/telecom/media.aspx をご参照ください。

【日本マイクロソフト株式会社について】
日本マイクロソフトは、マイクロソフト コーポレーションの日本法人です。マイクロソフトは、モバイル ファースト& クラウド ファーストの世界におけるプラットフォームとプロダクティビティのリーディングカンパニーで、「Empower every person and every organization on the planet to achieve more.(地球上のすべての個人とすべての組織が、より多くのことを達成できるようにする)」を企業ミッションとしています。
日本マイクロソフトは、この企業ミッションに基づき、「革新的で、安心して使っていただけるインテリジェントテクノロジを通して、日本の社会変革に貢献する」企業像を目指します。

マイクロソフトに関する詳細な情報は、下記マイクロソフトWebサイトを通じて入手できます。

日本マイクロソフト株式会社 Webサイト http://www.microsoft.com/ja-jp/
マイクロソフトコーポレーション Webサイト http://www.microsoft.com/

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