マイクロソフト、Windows Embedded Compact 2013 の一般提供開始を発表

[2013年6月14日]

(当リリースは2013 年 6 月 13 日に米国で発表されたリリースの抄訳をベースにしています)

インターネットオブシングズ(モノのインターネット)内の特定業界用小型デバイスを支えるオペレーティングシステム

 本日、マイクロソフトコーポレーション(Microsoft Corporation、本社:米国ワシントン州レドモンド)は、Windows Embedded Compact 2013の一般提供開始を発表しました。特定業界用小型デバイスの構築向けに最適化されたWindows Embedded Compact 2013は、Visual Studio 2012の新規サポートなど強力な新機能とツールを提供し、Windowsの体験を拡張し、企業によるインターネットオブシングズ(モノのインターネット)の活用を支援します。

 本リリースは、Windows Embedded製品ポートフォリオの中でも最も軽量で柔軟性が高い最新製品のひとつであり、x86とARMアーキテクチャーをサポートし、リアルタイムのパフォーマンスとハードウェアの柔軟性を必要とするデバイスを支えるために設計されています。

業種別ソリューションのサポート

 Windows Embedded Compact 2013は、生産プロセスを監視するために使用されるプログラマブルロジックコントローラーやヒューマンマシンインターフェイスパネル、小売店環境におけるRFIDスキャナー、ヘルスケア産業における携帯型超音波機器や臨床検査装置など、超小型の特定業界用デバイスのサポートに理想的です。クラウドを通じてこれらのデバイスをバックエンドのシステムに接続することで、インテリジェントシステムが実現され、そこで生成されたデータの利用や分析が企業に重要な洞察を提供します。データはビジネスの新たな通貨であると考えられています。

 マイクロソフトのWindows Embedded 担当ゼネラルマネージャーのケビン ダラス (Kevin Dallas) は次のように述べています。「今や競争を望む企業にとってデータの広範な可能性を活用することが不可欠になっています。特定業種用デバイスを支援するWindows Embeddedによって、そのようなデータが容易に利用可能になり、現実的で重要な業務上の知見が提供されます。Windows Embedded Compact 2013は、超小型の業種用デバイスに向けて、このような機能を拡張する真に強力で柔軟なプラットフォームです。」

最適化されたパフォーマンス

 Windows Embedded Compact 2013では、ユーザーから見たデバイス機能が大幅に向上しました。マイクロソフトのWindows Embedded担当製品シニアマネージャー、スティーブン ブリッジランド (Steven Bridgeland) は「本リリースではパフォーマンスに特にフォーカスが当てられました。システムとネットワーク性能を大幅に向上する最適化のためにマイクロソフトは多大な時間を費やしてきており、アプリケーションの応答性を向上できました」と述べています。

 Windows Embedded Compact 2013の主な機能は以下のとおりです。

  • メモリー管理やネットワーキング機能などのオペレーティングシステムのコア機能改良
  • ファイルシステムのパフォーマンス向上によりデバイスを常に利用可能状態に
  • スナップショットブートを備えた起動の最適化により、デバイスを数秒でデバイスドライバーをロードした特定UIの状態にブート可能に
  • 堅牢な接続性の高いインテリジェントシステムを実現するWi-Fi、携帯電話、Bluetoothテクノロジの組み込みサポートとWindows Azureへのシームレスな接続
  • HTML5ブラウザーなどのアドオンソリューションを開発した数千の開発者とパートナーによるサポート

 開発プラットフォーム

 新リリースでは、Windows Embedded Compact 2013でデバイスを構築する開発者向けの機能向上も提供されます。ブリッジランドは「本リリースでマイクロソフトは開発者の負担の軽減にフォーカスしました。Visual Studio 2012のサポートにより、UIの単純化やシンタックス色表示の明確化など開発者にとっての大きな機能改善、そして、改良されたコンパイラー、コードスニペットの自動生成機能、XAMSツールなどのツールが提供されました」と述べています。

 本日の発表は、マイクロソフトが2011年の秋に初めて発表したビジョンであるインテリジェントシステムに向かうロードマップの主要な構成要素です。マイクロソフトは15年以上前に組み込み機器市場に参入しており、広範なテクノロジの組み合わせによりインテリジェントシステムの進化を先導してきました。

 マイクロソフトのインテリジェントシステムのビジョンについての詳細情報はWindows Embeddedのウェブサイト)をご参照ください。OEMや開発者の皆様は、Windows Embedded Compact 2013製品ページで詳細情報を参照し、無料の使用版をダウンロードできます。

マイクロソフトに関する詳細な情報は、下記マイクロソフトWebサイトを通じて入手できます。

 日本マイクロソフト株式会社 Webサイト http://www.microsoft.com/japan/
マイクロソフトコーポレーション Webサイト http://www.microsoft.com/

* Microsoft ならびに Windows、Visual Studio、Windows Azureは、米国 Microsoft Corporation の米国及びその他の国における登録商標または商標です。
* Windows の正式名称は、Microsoft Windows Operating System です。
* その他、記載されている会社名、製品名は、各社の登録商標または商標です。

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