マイクロソフト、Windows Embedded 8 を企業ユーザーに拡張

[2013年7月4日]

(当リリースは 2013 年 7 月 1 日に米国で発表されたリリースの抄訳をベースにしています)

ボリュームライセンスのオプションにより、企業による Windows Embedded 8 の直接購入と、既存の特定業界用デバイス上における追加機能が活用可能に

 

 マイクロソフトは、7月1日より、新しいボリュームライセンスのオプションを使って、インターネットオブシングズ(モノのインターネット)における特定業界用デバイスを支える、マイクロソフトのテクノロジWindows Embedded 8 の特定バージョンを、企業ユーザーが直接入手可能になったことを発表しました。今回の発表は、企業がインテリジェントシステムのパワーを活用できるよう支援するというマイクロソフトのコミットメントを大きく拡大するものです。

 小売製造ヘルスケア 、および、 その他の業界 の企業は、Windows Embedded 8の新しいボリュームライセンスオプションを通じて、自社のデバイスに特有の重要機能とWindows Embedded 8のバージョンに直接アクセスできるようになりました(Windows Embedded 8.1も、Windows 8.1の提供開始のタイミングに合わせて一般提供開始された時点で対象になります)。 Windows Embedded由来のテクノロジが、公式に企業に直接提供されるようになったのは今回が初めてです。

 マイクロソフトのWindows Embedded担当マーケティングおよび事業開発ゼネラルマネージャーであるバーブ エドソン (Barb Edson) は次のように述べています。「企業による『インターネットオブシングズ』の可能性の活用に注目が高まる中、特定業界用デバイスの付加価値を実現し、オペレーショナルインテリジェンスを向上するために、インテリジェントシステムのソリューションの重要性が増していくとマイクロソフトは考えています。ボリュームライセンスオプションの追加により、最新世代のソフトウェアへの柔軟なアップグレードが可能になり、既存ハードウェアのアップグレードなしにWindows Embedded 8の機能と強化された体験を実現できることで、企業は自社デバイスのコントロールを強化できるようになります。」

 小売業におけるキオスクやデジタルサイネージ、病院におけるセルフチェックイン用キオスクやその他の医療デバイス、生産自動化ソリューションなど、企業は特定業界用デバイスを活用して有効利用できるデータを生み出しています。インテリジェントシステムのバックエンドにあるデータセンターにおいてこれらのデータをマイニングすることで、新たなビジネス上の知見を発見し、継続的に洞察を生み出し、企業経営を推進していくことができるようになります。

 Windows Embedded 8ソリューションは、既存のMicrosoftテクノロジと連携し、企業が最先端のデバイス、既存IT基盤、そして、Windows環境をすべてひとつのプラットフォーム上で接続できるようにします。新しいボリュームライセンスオプションは、デバイス体験のコントロールを強化し、ハードウェアと独立してソフトウェアをアップグレードし、エンタープライズ向け機能にアクセスしたいと考える企業にとっての新たな手段を提供します。

 複数のOEMが製造したキオスクを多くの店舗で利用している大規模な国際的小売企業の例を考えてみましょう。デバイスタイプに共通したユーザー体験の標準化を行ない、すべてのキオスクをひとつのデバイスイメージで管理するために、この小売企業はソフトウェア アシュアランス の利点を活用して、マイクロソフトのボリュームライセンスによるWindows Embedded 8 Industry Enterpriseにアクセスできます。これにより、どのOEMを選択したかにかかわらず、デバイスのエコシステムに共通の単一の集約されたイメージを迅速かつシームレスに構築できます。また、ソフトウェア アシュアランスにより、集中管理も強化され、企業はどのアプリをどのデバイス上で稼働するかを管理したり、Applocker によって特定のあるいはすべてのアプリを実行禁止にしたりできるようになります。さらに、BranchCache を使用して、WAN経由で繰り返しダウンロードすることなく、ファイル、ウェブサイト、および、中央サーバーのコンテンツをキャッシュできるようになります。

 ボリュームライセンスオプション
新プログラムで企業が利用できるWindows Embeddedのライセンスには以下のものがあります:

 Windows Embedded 8 Industry Pro: Windows 8に特定業界用デバイス向け機能を加えたWindows Embedded 8固定イメージのライセンスです。顧客が対応するオペレーティングシステムのライセンスを所有している場合には、ボリュームライセンスによりフルアップグレードとして提供されます。

 Windows Embedded 8 Industry Enterprise: Windows Embedded 8のエンタープライズ版のライセンスであり、BranchCache、Direct Access、Applockerといったエンタープライズ向け機能を含みます。ソフトウェア アシュアランス経由でのみ提供されます。

 Windows Embedded 8 Standard Enterprise Kit: 本キットをボリュームライセンス経由で購入すると、BranchCacheDirectAccessApplockerなどのWindows Embedded 8 Standardオペレーティングシステムの特定機能を有効化できるキーを入手できます。

 インテリジェントシステムに関するマイクロソフトのビジョンについての追加情報はWindows Embeddedウェブサイトをご参照ください。既存デバイスのボリュームライセンスオプションについての詳細情報はマイクロソフトのボリュームライセンスのページをご参照ください。業界向けデバイスやインテリジェントシステムのソリューションを構築するOEMを探すにはWindows Embeddedパートナーのページをご参照ください。

マイクロソフトに関する詳細な情報は、下記マイクロソフトWebサイトを通じて入手できます。

 日本マイクロソフト株式会社 Webサイト http://www.microsoft.com/japan/
マイクロソフトコーポレーション Webサイト http://www.microsoft.com/

* Microsoft ならびに Windows、Applocker 、BranchCacheは、米国 Microsoft Corporation の米国及びその他の国における登録商標または商標です。
* Windows の正式名称は、Microsoft Windows Operating System です。
* その他、記載されている会社名、製品名は、各社の登録商標または商標です。

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