マイクロソフト、Windows の最新アップデートを発表し、開発者にとっての市場機会を説明

[2014年4月4日]

当リリースは2014 年 4 月 2 日に米国で発表されたリリースの抄訳をベースにしています

統合開発プラットフォーム、Windows Phone 8.1 と Windows 8.1 Update による新たなソフトウェアの進化、新ライセンス体系を発表。Nokia は新しい Lumia スマートフォンを発表

   2014年4月2日 火曜日(米国時間)、サンフランシスコで開催されているマイクロソフトの開発者向けコンファレンスであるBuild 2014において、マイクロソフト コーポレーションは、Windows Phone 8.1、Windows 8.1 Update、統合化された開発プラットフォーム、9インチ未満の画面サイズのスマートフォンやタブレットを開発するOEM/ODMパートナー向けの無償ライセンスプログラムなど、Windowsに対するさまざまな強化を発表しました。

 マイクロソフトは、デバイス間で共通のプラットフォーム、単一のツールセット、WindowsストアとWindows Phoneストアの共通基盤、そして、相互運用性実現への明確なコミットメントといった発表を行ない、Windowsプラットフォームにおける開発者の新たな市場機会を明らかにしました。これらの発表は、多様なデバイスとサービスを通じてマイクロソフトがパートナーや開発者コミュニティにとっての市場機会を最大化していくことを継続的に宣言していることを示しています。

 また、同コンファレンスではNokiaが、フラグシップ機Lumia 930、低価格機Lumia 635、そして、初のデュアルSIM搭載機Lumia 630といった、Windows Phone 8.1を稼働する新しいスマートフォン3機種を発表しました。

 マイクロソフトのOSグループのエグゼクティブ バイスプレジデントであるテリー マイヤーソン (Terry Myerson) は次のように述べています。「本日の発表は、Windowsへの継続的なイノベーションが、お客様、パートナー、そして、開発者のすべてにとって価値をもたらすことを明確に示しています。マイクロソフトは、Windowsを個人にとってよりパーソナルで使いやすいものにし、業界パートナーとの緊密な連携により活気のあるエコシステムを実現していくことを約束しています。」

Windows Phoneがさらにパーソナルに

 マイクロソフトは、Windows Phone 8.1、そして、ゲームHaloの人気キャラクタにインスパイアされたペルソナを使った、世界で初めての真にパーソナルなデジタルアシスタントであるCortanaを発表しました。Cortanaは、Bingを活用して機能し、ユーザーを理解し、質問を繰り返すことでさらに賢くなっていき、ユーザーの関心を事前に予測してくれます。ユーザーが興味を持っていることを検知・監視し、常にユーザーに注意を払い、ユーザーが重要な情報に集中できるようにノイズを排除してくれます。

 Windows Phone 8.1のスマートフォンをさらにパーソナルにしてくれる他の新機能にAction CenterとSenseがあります。Action Center は、新しい処理や通知を一覧できるように表示することでライブタイルを補完します。Senseは、データの使用量、ストレージ容量、バッテリー残り時間などに必要な管理作業を軽減してくれる機能を提供します。また、Windows Phone 8.1は、容易なデバイス登録、組み込み済みのモバイルデバイス管理クライアント、暗号化メールのためのS/MIME、VPNサポートといった機能により、情報システム部門担当者のデバイス管理、そして、エンドユーザーの重要ビジネスアプリやサービスへのアクセスを容易にします。

 Windows Phone 8.1は今後数ヶ月間にわたり既存のWindows Phone 8ユーザー向けに展開していきます。また、今月から発売される新しいスマートフォンにはプリインストールされます。Cortanaは、まもなく米国においてベータ提供が開始され、英国と中国においては2014年後半に、他の国においては2015年に提供開始される予定です。今月後半には、開発者向けプログラムの一環として、登録済みの開発者は自分のスマートフォンをWindows Phone 8.1にアップデートできるようになります。

Windows 8.1 Update: より使いやすくなり、より多くのデバイスで稼働

 定期的なアップデートにより機能を継続的に強化していくというコミットメントに従って、マイクロソフトは、Windows 8.1 Updateも発表しました。Windows 8.1 Updateは、重要機能への迅速なアクセス、タッチ デバイスと非タッチ デバイス間で一貫したなじみのある体験、アプリ発見方法の拡充など、より多くのデバイス上でWindowsの魅力を増す機能強化を提供します。

 このアップデートの重要機能として、マウスとキーボードのユーザーにとってのユーザー インターフェースの改善があります。どの画面からでもタスク バーにアクセスし、デスクトップ アプリやお気に入りのウェブサイトと同様にWindows ストア アプリをタスク バーにピン留めできるようになりました。また、Internet Explorer 11のパフォーマンスと互換性も強化されました。これらの機能強化により、電源遮断、ウェブ検索、アプリ間の切り替えが今まで以上に容易になり、ユーザーは重要な処理により迅速かつ直接的にアクセスできるようになりました。コントロールの表示位置や機能の一貫性を向上することで、マウスとキーボードによるナビゲーションが、よりなじみやすく直感的になりました。エンタープライズ向けの機能では、Windows 8.1 Updateは、Internet Explorer 11上でのInternet Explorer 8との互換性やデバイス管理機能を向上し、使い慣れた管理ツールを活用することで新規オペレーティング システムや業務系アプリを確実かつ容易に展開できるようにしています。

 米国西海岸時間2014年4月8日より、Windows 8.1ユーザーは、Windows Updateを通じて、Windows 8のユーザーはWindows ストアを通じて、Windows 8.1 Updateを無償で入手できます。

Windowsデバイスをより安価に

 競争が厳しいスマートフォン、タブレット、PCの市場カテゴリーにおいてパートナー企業が低価格のデバイスを提供できるようにするために、マイクロソフトはWindowsのビジネス モデルを進化させています。ハードウェア パートナーに対して、Office 365の1年間無償サブスクリプションなどのサービスを含む 0ドルのWindowsを提供します。

 また、Windows 8.1 Updateにより、ハードウェア パートナーは、1 GBのRAM と 16GB のハードディスク ドライブを備えたデバイスといった低価格のマシンを、ユーザーが期待する体験を犠牲にすることなく、より容易に構築できるようになります。マイクロソフトのハードウェア パートナーが生み出す新たな効率性とイノベーションは、特に低価格のノートブックとタブレットにおいてWindowsデバイスの選択肢が拡大することを意味します。

Windows開発プラットフォーム: 革新的アプリを容易に開発し、より多くの人々にリーチ

 また、マイクロソフトは、開発者がすべてのWindowsデバイス向けのアプリ構築ができるように機能強化されたVisual Studio 2013 Update 2 Release Candidateも発表しました。特に重要な点は、ユニバーサル プロジェクトの導入により開発者がWindowsデバイスの利点を全面的に活用するための最適化を簡単に実施しながらアプリを作ることが可能になったことです。あらゆる開発者が、既存のスキルを活用して、Windows Phone 8.1とWindows 8.1 Updateに共通の体験を提供できます。ユニバーサルプロジェクトにより、開発者はコードのおよそ90%を再利用し、単一のパッケージングシステムで、スマートフォン、タブレット、PC向けの共通ユーザーインターフェースを開発できます。

 Windows上の開発者の体験を向上するために、マイクロソフトは、ストアでのアプリの検索機能の改善、さらにパーソナライズされたおすすめ機能を提供することでエンドユーザーにとってのアプリ購入を容易にすることで、アプリを見つけやすくし収益性を向上させる Windowsストアのアップデートを発表しました。さらに、今週中には、Windows App Studioの次バージョンがリリースされます。Windows App Studioは、ひとつのプロジェクトでユニバーサルなWindowsアプリ構築が可能な、非開発者向けのウェブベースのツールです。

 ナチュラルユーザーインターフェースを使用した革新的なWindowsアプリを構築する開発者を支援するために、マイクロソフトは、今夏提供予定のKinect for Windows v2の詳細な計画を明らかにしました。Kinect for Windows v2は、KinectセンサーでWindowsストアアプリが作れる、初めてのセンサーとSDKとなります。Kinect for Windows v2センサーは、精度、応答性、直感性を向上しています。Reflexion HealthやFreak’n Geniusなどの開発者やパートナー企業が、Kinect for Windows v2の開発者向けプレビュープログラムを活用して既に素晴らしい取り組みを行なっています。

 マイクロソフトに関する詳細な情報は、下記マイクロソフトWebサイトを通じて入手できます。

日本マイクロソフト株式会社 Webサイト http://www.microsoft.com/ja-jp/
マイクロソフトコーポレーション Webサイト http://www.microsoft.com/

*Microsoft、Windows、Windows Phone、Internet Explorer、Office 365、Kinect は、米国 Microsoft Corporation の米国及びその他の国における登録商標または商標です。
*Windows の正式名称は、Microsoft Windows Operating System です。
*その他、記載されている会社名、製品名は、各社の登録商標または商標です。

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