Visual Studio Online を提供開始

Posted by:伊藤 かつら
執行役 デベロッパー & プラットフォーム統括本部長

皆さんこんにちは。最近では多くの方がタブレットやスマートフォンなどのモバイルデバイスを持ち歩いて、個人的な用途や業務に利用されていますが、モバイルデバイスは、様々なクラウドサービスとの連携によってさらに便利で面白いものになっています。マイクロソフトでは、モバイルとクラウドのさらなる融合を加速することで、より多くの方にその価値を体感いただくために、「Mobile First, Cloud First」の方針を掲げて取り組んでいます。多種多様なクラウドサービスが日々誕生しているのは、ソフトウェア開発者の方々のアイデアやイノベーションによるものですが、当社では、そうした開発者の方により快適な開発環境を提供する、”開発者のための”クラウド サービス「Visual Studio Online」を、4 月 3 日より提供開始しました。ボリュームライセンスでのご提供も 5 月 1 日より開始しています。

Visual Studio Online は、ソフトウェア開発者向けにクラウドサービスとして提供する開発環境であり、2012 年 3 月にマイクロソフト初のクラウド上の開発環境「Team Foundation Service」として発表されました。Private Preview として公開後、アップデートを重ね、昨年 11 月の Visual Studio 2013 の提供開始に合わせて新しい名称の Visual Studio Online となり、皆様の実際の業務で利用いただける準備が整いました。

サービス名称が変わったことには大きな意味があります。チーム開発基盤である Team Foundation Server をクラウド上で利用できるのが Team Foundation Service でしたが、開発者を取り巻く環境は常に変化していますので、それに合わせてサービス自体も進化してきました。ビルドやデプロイメントまで可能なチーム開発基盤のサービスに加え、通常はデスクトップ上の開発ツールで行うコーディングをオンラインで行える機能が実装されたほか、アプリケーションの利用状況を自動的にデータ収集し分析する「Application Insight」が提供されるなど、ネットワークさえあればあらゆるクライアント環境からアプリケーション開発ができるようになりました。Windows や Microsoft Azure などのマイクロソフト テクノロジだけでなく、Android、iOS 等のプラットフォーム、Eclipse、Xcode、Android Studio 等のツールをお使いの開発者の方にもオープンな環境を提供しています。

クラウド上でコーディング、チーム開発、利用状況のデータ分析などが可能

Visual Studio Online は、アプリケーション開発の計画から、開発テスト、デプロイ、運用の管理機能を持つアプリケーション ライフサイクル管理基盤のクラウドサービスです。チーム開発機能は従来のオンプレミスの Team Foundation Server と同様に、構成管理、タスク管理、ビルドやテストの自動化、それらの管理などに利用でき、TFS にはないオンラインでのコーディングや利用状況の分析ツールなどのクラウドならではの機能も追加されています。Visual Studio Online は、Microsoft Azure 上の 1 つのサービスとして提供されるため、MSDN サブスクリプションの特典として利用できるほか、Azure サブスクリプションの購入によりユーザー単位で月額払いのユーザープランも選択できます。また、今回の正式提供開始により、99.9% の SLA が付き、テクニカルサポートも提供されるようになりました。企業の開発プロジェクトにとっては、バックエンドの Microsoft Azure に支えられた、堅牢でセキュアな環境をすぐに利用でき、個人や小規模での開発には、1 アカウントあたり 5 ユーザーまで無料で利用できる開発環境になります。サーバーの管理から解放され、社外の方とも安全に情報共有できる環境が、サインアップひとつで利用できるようになります。ユーザープランの料金やテクニカルサポート等の詳細はこちらを参照ください。

Visual Studio Online は、今日の開発業務においてクラウドの活用で効率化を図りたいチームに今すぐお使いいただけるソリューションです。ぜひ一度お試しください

 

5 月 29 日、30 日に開催する開発者向けイベント「de:code」では、Visual Studio Online を詳しくご紹介します。Microsoft Azure との連携、新機能「Application Insight」などの最新テクノロジとアプリケーションの世界をご覧いただけますので、ぜひご参加いただきたいと思います。

de:code の公式サイト

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