サイバー空間の『交通安全』を実現するため、警視庁様との官民連携を強化します

Posted by:加治佐 俊一
マイクロソフト ディベロップメント株式会社 代表取締役 社長 兼
日本マイクロソフト株式会社 業務執行役員 最高技術責任者

こんにちは、技術と開発を担当している加治佐です。

さて、さきほど弊社のプレスリリースでも正式に発表しましたが、このたび日本マイクロソフトは警視庁様と「Security Cooperation Agreement(セキュリティ協力に関する覚書)」を締結しました。ひとことで申し上げると、「サイバー空間の安心・安全を維持するために、マイクロソフトが技術の面からご協力します」というもので、この覚書に基づいて当社がご協力するのは主に以下の 3 点です。

  1. 技術情報の提供…毎月のセキュリティ更新プログラム公開と同時に、製品のセキュリティに関する情報を迅速に提供します。
  2. 緊急時の協力…大規模なサイバー攻撃発生時などにおいて警視庁様と連携し、状況の分析や技術的なアドバイスを提供します。
  3. サイバーセキュリティ人材育成への貢献…警視庁の職員の方々に対し、当社製品に関する研修や、マイクロソフトが主催する国際カンファレンスへの参加などを通じた技術支援を提供します。

マイクロソフトでは、世界各国の公的なセキュリティ機関に対して「Security Cooperation Agreement」を提供しています。すでに JPCERT コーディネーションセンター様をはじめ、国内外 50 以上の公的セキュリティ機関と同様の覚書を締結しており、今回の警視庁様との取り組みも、その一環となります。

当社では 2002 年より『Trustworthy Computing(信頼できるコンピューティング)』の考え方に基づき、セキュリティを製品設計の最優先事項として位置づけ、自社製品のセキュリティ向上に努めています。しかしながら、たとえば、毎日の交通安全が自動車メーカーの努力だけでは実現しないように、『安心・安全なサイバー空間』の実現にも、多くの皆さんの連携がカギとなります。もちろん、クルマを運転するドライバー一人一人がドライブ前の点検を忘れず、また安全運転を心掛けること=コンピューターを使う皆さんが、ソフトウェアの更新や、ウィルス対策を怠らないことも、とても大切な要素のひとつです。

あらゆる人やモノがインターネットでつながるようになった昨今、残念ながら、技術を悪用しようとするサイバー犯罪は後を絶ちません。ちょうど街角で私たちを見守ってくださるお巡りさんのように、日々セキュリティの課題に取り組んでいる皆様に改めて敬意を表すとともに、当社も技術の側面から、安心・安全なサイバー空間の実現に貢献できればと考えます。

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