[2016年12月9日]
(当リリースは日本時間2016年12月8日に米国で発表されたリリースの抄訳をベースにしています)
Windows 10 Creators Update および、Intel と Qualcomm とのパートナーシップにより、2017 年に革新的なハードウェアと体験をユーザーに届けるための舞台を準備
マイクロソフトは本日、中国深圳市で開催されている WinHEC(Windows Hardware Engineering Community)イベントにおいて、Windows 10 によるイノベーションを実現する、グローバルパートナーにとっての新たな機会について発表しました。マイクロソフトのエグゼクティブ バイスプレジデントで Windows and Devices Group のテリー マイヤーソン(Terry Myerson)が、Intel のシニアバイスプレジデントで Client Computing Group ゼネラルマネージャーのナビン シェノイ(Navin Shenoy)氏、Qualcomm Technologies のエグゼクティブ バイスプレジデント兼 Qualcomm CDMA Technologies プレジデントのクリスチアーノ アモン(Cristiano Amon)氏とともに登壇し、次世代のクリエイターを支援する最新デバイスを、パートナー企業が造っていくための新たな方法を紹介しました。
マイヤーソンは次のように述べています。「WinHEC においてハードウェア エンジニアリング クリエイターの皆様のコミュニティに参加でき、大きなエネルギーを感じています。ここに集まられた皆様は、Mixed Reality(複合現実)、ゲーム、モバイルの革新的体験をサポートするモダンで安全な次世代の PC を造られています。Windows 10 Creators Update の提供、そして、マイクロソフトと Qualcomm、Intel とのパートナーシップにより、誰もが持っているクリエイター精神を実現するデバイスに必要なテクノロジを提供できるようになりました。」
モダン PC の新たな波
マイクロソフトは、コードネーム“Project Evo”という Intel との最新コラボレーションを発表しました。Project Evo により、マイクロソフトと Intel は、先進的なセキュリティ、人工知能や Cortana、Mixed Reality(複合現実)、ゲームといった領域を革新するデバイスに対して、まったく新しい方法を提供します。このコラボレーションを通じて、将来のデバイスは、マイクロソフトと Intel による以下のようなイノベーションを活用できるようになります。
- 部屋の反対側から Cortana に質問をしたり、音楽を再生させたりすることを可能にする遠隔音声コミュニケーション
- マルウェアやハッキングの脅威からデバイスを保護する最新のセキュリティ機能、Windows Hello による生体認証の強化、マイクロソフトのインテリジェント セキュリティ グラフからの高度な洞察、Intel の世界最高レベルのセキュリティ インテリジェンスと分析
- 安価な PC と ヘッドマウント ディスプレイ(HMD)により、他のプラットフォームでは実現できない方法で、物理的な世界と仮想現実を組み合わせたMixed Reality(複合現実)の体験をどなたにでも提供
- eスポーツ、ゲームの配信、4K サポート、HDR(High Dynamic Range)、WCG(Wide Color Gamut)、空間音響、Bluetooth をネイティブにサポートする Xbox コントローラー等のゲーミングのイノベーション
マイクロソフトと Intel は、これらの体験を PC と HMD の数億人のユーザーに共に提供していくことで、Windows PC でできることの水準をさらに引き上げていきます。
Mixed Reality(複合現実)をメインストリームへ
- 2017 年前半に Microsoft HoloLens を中国の開発者と企業のお客様に提供できるようにするため、中国政府に認可を申請しました。
- Mixed Reality(複合現実)に対応した最初のヘッドセットを実現するために、PC 向けに Intel と共同開発した仕様を公開しました。Acer、ASUS、Dell、HP、Lenovo によるヘッドマウント ディスプレイが来年提供開始されます。
- 中国の大手ヘッドマウント ディスプレイ メーカーである 3Glasses との協業により、2017 年前半に同社のデバイス S1 に Windows 10 の体験が提供されます。これにより、中国の 500 万人以上の月次アクティブユーザーにリーチできるようになります。
- ユーザーは以下のように Mixed Reality(複合現実)のコンテンツにアクセスできるようになります。
- 20,000 以上のユニバーサル Windows アプリのカタログ
- Microsoft Edge を使用して、Web の 3D オブジェクトを物理的な世界にドラッグ アンド ドロップ
- Microsoft Edge による没入感の高い WebVR コンテンツ
- マイクロソフトの「映画 & テレビ」アプリにおいて、360 度全方位の動画を初めて提供
- サンフランシスコで開催される Game Developers Conference において、開発者向けに HMD デベロッパーキットを提供する予定です。
Windows と携帯網接続
将来の Windows 10 のアップデートにより、マイクロソフトは、いつも手の届くところにある接続性を実現します。ユーザーはデータを Windows ストア から容易に直接購入でき、Wi-Fi と携帯網の使い分けやデータ使用量をコントロールし、コストを管理できるようになります。パートナー企業はフォームファクターにとらわれず常にネットに接続可能なデバイスを構築できるようになります。とくにパートナー企業は eSIM テクノロジを活用して、むきだしの SIM スロットの無いデバイスを構築でき、ユーザーは自分のデバイス上でデータプランを容易に有効化できるようになります。
マイクロソフトは、外出中でも制作作業を行いたいというユーザーの声に応えるために、Qualcomm とのパートナーシップを通じて、Windows 10 を ARM アーキテクチャに対応させることを発表しました。ユーザーは初めて、Windows で慣れ親しんだアプリや周辺機器、エンタープライズ向け機能を、真にモバイル対応し、バッテリー効率が高く、常にネット接続された Cellular PC(セルラーPC)上で体験できるようになります。
ハードウェアパートナーは、Adobe Photoshop、Microsoft Office、Windows 向けゲームなどの、x86 Win32 およびユニバーサル Windows アプリを稼働できる、新しい Qualcomm Snapdragon を採用した Windows 10 PC を構築できるようになります。
これらの新しいデバイスは、来年以降に市場に投入される予定です。
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本件に関連して、マイクロソフト コーポレーション エグゼクティブ バイスプレジデント Windows and Devices Group テリー マイヤーソンのブログの抄訳を下記でご覧いただけます。
「複合現実、ゲーミング、Cellular PC(セルラーPC)の可能性を広げるデバイスのイノベーション」
https://blogs.windows.com/japan/2016/12/09/device-innovation-opportunities-mixed-reality-gaming-cellular-pcs/
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【日本マイクロソフト株式会社について】
日本マイクロソフトは、マイクロソフト コーポレーションの日本法人です。マイクロソフトは、モバイル ファースト&クラウド ファーストの世界におけるプラットフォームとプロダクティビティのリーディングカンパニーで、「Empower every person and every organization on the planet to achieve more.(地球上のすべての個人とすべての組織が、より多くのことを達成できるようにする)」を企業ミッションとしています。
日本マイクロソフトは、この企業ミッションに基づき、「革新的で、安心でき、喜んで使っていただけるクラウドとデバイスを提供する会社」を目指します。
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マイクロソフトに関する詳細な情報は、下記マイクロソフトWebサイトを通じて入手できます。
日本マイクロソフト株式会社 Webサイト http://www.microsoft.com/ja-jp/
マイクロソフトコーポレーション Webサイト http://www.microsoft.com/
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* Windows の正式名称は、Microsoft Windows Operating System です。
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