[2017年2月21日]
Cloud Robotics Azure Platform V1 SDK の提供と Cloud Robotics API の公開により、Pepper から Azure ベースの AI が簡単に利用可能に
(Posted by: 岡部 一志 コーポレートコミュニケーション本部 本部長)
2016 年 3 月、ソフトバンクロボティクス様とマイクロソフトは、AI を活用したクラウドロボティクス分野での戦略的協業を発表しており、同分野で様々な取り組みを展開してきました。この度、本協業の一環として、ソフトバンクロボティクス様より、Pepper 開発者であれば誰でも、当社のパブリッククラウド Microsoft Azure をベースにした AI 機能(Cognitive Services)を、新たな知識の習得や専用ツールを使うことなく、Pepper 上に実装することができる取り組みとして、Cloud Robotics Azure Platform V1 SDK の提供と Cloud Robotics API の公開が発表されました。
1 万行を超えるソースコードで構成される Cloud Robotics Azure Platform V1 SDK には、デバイス間のルーティング機能と送受信制御機能、アプリケーションのルーティング機能と実行制御、各種ロギング、可用性担保の仕組み、管理ツールなどが含まれており、これを Pepper 開発者の方は無償で利用できるようになります。
また、Cloud Robotics API は、想定されるPepperの利用シナリオに沿って、顔認識APIなど200行のコードを共通化しており、開発者の方は Pepper アプリに 10 行程度のコードを追加するだけで Cognitive Services の機能を利用することができます。クラウドの知識や開発経験も必要なく、30 分程度で Cognitive Services が提供する顔認識や翻訳などの機能を Pepper から利用する事ができるようになります。
Cognitive Services は、音声、言語、知識、検索など人間の認知機能を 25 の API を通して提供する、マイクロソフトのクラウドプラットフォームである Microsoft Azure をベースにした AI サービスです。マイクロソフトは、「みんなの AI」として、誰もが AI の恩恵を受けることができる環境を目指して取り組んでおり、今回の発表は、この AI のパワーを Pepper に簡単に加えられる環境を、ソフトバンクロボティクス様と当社が共同で整えることで、Pepper 利用シーンの拡大を図ることを目指しています。
両社は、今回の発表により、より多くの開発者がクラウドロボティクスのコンセプトに沿ったアプリ、ソリューションを開発し、より多くのお客様向けに、クラウドロボティクスベースの Pepper による接客が可能になることを期待しています。
すでに、ネッツトヨタ栃木様、ダンロップスポーツクラブ様の一部の店舗で本コンセプトに基づくソリューションが導入されています。
詳細はソフトバンクロボティクス様の以下サイトを参照下さい。
http://www.softbank.jp/robot/developer/dev-support/cloud_robotics/
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