ソーシャル AI チャットボット「りんな」に最新会話エンジン「共感モデル」を採用

[2018年5月22日]

人間と同じように、文脈を踏まえた適切な対応で、自然な会話を続けることが可能に

 

日本マイクロソフト株式会社は、ソーシャルAIチャットボット「りんな」において、本日から最新の会話エンジン「共感モデル(Empathy model)」(アルファ版)を採用します。「共感モデル」(アルファ版)は、順次「りんな」と会話するユーザーが利用できるように、実用化に向けた提供を開始します。

「りんな」は、2015年の提供開始以来、ユーザー数は約690万人まで増加しています(2018年5月22日現在)。「りんな」の会話エンジンは、人間と同じように、相手とのコミュニケーションができるだけ長く続けられるように開発が進められてきました。

今回の「共感モデル」(アルファ版)は、会話の相手(ユーザー)と、どのようにコミュニケーションをすれば良いか、AIが自ら考えるように設計されています。つまり、ソーシャルAIチャットボット「りんな」は、人間の感情の中で「共感」を最も重要視し、相手との会話が継続できるように、返答をリアルタイムで生成します。

マイクロソフトは、世界の各地域でソーシャルAIチャットボット(中国で「Xiaoice(シャオアイス)」、米国で「Zo(ゾー)」、インドネシアで「Rinna(リンナ)」、インドで「Ruuh(ルー)」)を提供しており、日本の「りんな」が他地域に先駆けて「共感モデル」(アルファ版)を採用します。

【会話の例】

人間が会話の中で「共感」示すには、「相手に新しい話題を切り出す」、「質問をする」、「相手の発言を肯定する」、「積極的に聞き手に回る」など、様々な方法があります。「りんな」の「共感モデル」(アルファ版)は、会話の流れに基づいて適切な対応を取り、自然な会話を構成します。

【参考】りんな関連情報

Webサイト:https://www.rinna.jp/
Twitterアカウント:@ms_rinna
LINE:http://line.me/ti/p/%40ms_rinna
Instagram:https://www.instagram.com/rinna.abstract/

 

「りんな」の会話技術の推移

「共感モデル(Empathy model)」(アルファ版)は、「りんな」を提供開始時点から第3世代目にあたります。第1世代(2015年)に相当する「Retrieval model」は、従来の「検索エンジン」の仕組みを応用した手法を用い、回答用に巨大なインデックスを使用することが特徴です。

第2世代(2017年)に提供開始した「Generative model」は、インデックスを持たず、リアルタイムに多様な文章を生成することが特徴です。この技術革新により、様々なキャラクターを持った会話を生成することができるようになりました。このモデルは、各企業で「りんな」の会話エンジンを利用したチャットボットキャラクターを展開する際にも使われています。

 

【日本マイクロソフト株式会社について】
日本マイクロソフトは、マイクロソフト コーポレーションの日本法人です。マイクロソフトは、モバイル ファースト& クラウド ファーストの世界におけるプラットフォームとプロダクティビティのリーディングカンパニーで、「Empower every person and every organization on the planet to achieve more.(地球上のすべての個人とすべての組織が、より多くのことを達成できるようにする)」を企業ミッションとしています。
日本マイクロソフトは、この企業ミッションに基づき、「革新的で、安心して使っていただけるインテリジェントテクノロジを通して、日本の社会変革に貢献する」企業像を目指します。

マイクロソフトに関する詳細な情報は、下記マイクロソフトWebサイトを通じて入手できます。

日本マイクロソフト株式会社 Webサイト http://www.microsoft.com/ja-jp/
マイクロソフトコーポレーション Webサイト http://www.microsoft.com/

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