仏像の表情分析に AI を活用

奈良大学が、Cognitive Services を用いて全国約 210 体の仏像について表情や年齢などを分析

Posted by: コーポレートコミュニケーション本部
日本マイクロソフト株式会社

マイクロソフトの学習済み AI である Cognitive Services は、広告エンターテイメントチャットボットなど、幅広い分野で活用されています。今回、奈良大学は、全国の約 210 体の仏像について、Cognitive Services を活用して、仏像の推定年齢や表情などを分析した調査結果を公表しました。

仏像の感情測定では、Cognitive Services の Face API を使って、怒り、恐怖、喜び、中立、悲しみなど、8 つの表情を数値化し、傾向を分析しました。その結果、測定できた仏像の平均年齢は 38 歳で、西大寺の叡尊上人像の 83.5 歳が最高年齢との結果になりました。また、興福寺の阿修羅像は、正面からの写真を用いて測定したところ、推定 23 歳との結果となりました。

【図】阿修羅像(興福寺)の分析

阿修羅像(興福寺)の分析

調査では、飛鳥時代の仏像の表情は「喜び」の数値が高く、奈良および鎌倉時代では「怒り」が高い傾向となりました。同大学副学長の関根俊一様には「この手法で仏像の特色を明らかにすることができそうだ」と AI を活用した分析へ期待を寄せていただいています。

また、今回の研究に関連して、自分の写真をアップロードすると、近い表情の仏像が表示される特設サイトも公開していますので、是非お試しください。

【特設サイト】Buddience ~仏像の顔貌を科学する~
https://www.nara-u.ac.jp/buddience/

 

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