「センサー取得データの解析による快適性向上とコスト最適化」の実証実験を実施

日本マイクロソフト株式会社(本社:東京都港区、代表取締役 社長:平野 拓也、以下日本マイクロソフト)は、オープンイノベーションによりモビリティ変革を創出するモビリティ変革コンソーシアム* の取り組みとして、同コンソーシアムに参加する株式会社大林組(以下大林組)、株式会社フジクラ(以下フジクラ)、協力会社である株式会社アロバ(以下アロバ)の3社とともに、「センサー取得データの解析による快適性向上とコスト最適化」の実証実験を2月1日より実施しています。今回の実証実験は、同コンソーシアム内の Smart City ワーキンググループが実施するもので、エネルギーの最適化と顧客満足度のバランスを図り、人々をより幸せにする環境作りとエネルギー利用のスマート化を目的としています。

今回の実証実験では、日本マイクロソフトのコンサルティング部門であるマイクロソフト コンサルティングサービスがプラットフォーム構築やデータ分析などを行います。実証実験参加各社の主な役割は以下の通りです。

  • 大林組:実証実験の事前段階において、大林組技術研究所での検証実験を行うとともに、実証実験においては、取得したデータ、アンケートを分析
  • フジクラ:環境データを取得するセンサー「マルチホップ無線エネルギーハーベスト(EH)型環境センサシステム」の提供
  • アロバ:実証実験に利用するカメラ、撮影された動画の分析基盤の提供

実証実験概要

【期間】2019 年 2 月 1 日から 3 月7 日(予定)
【場所】サピアタワー(東京都千代田区丸の内、株式会社ジェイアール東日本ビルディングによる運営管理)
【内容】ビル来館者を対象に、カメラで撮影した来場者の感情(マイクロソフトの学習済み AI Cognitive ServicesのEmotion API** を利用)、センサーによる環境データ(温度、照度、湿度、気圧)およびアンケート内容などの分析による各種データの関係性と有用性、実務利用における課題の抽出することで、どのデータが利用者の快適性に寄与するか、快適性を維持しつつ省エネを実現する制御の可能性を明らかにします。将来的には利用者の表情解析を通じ、実態に即した機器制御を行うことで利用者の満足度とコスト・エネルギ―消費の最適化を図るスマートなエネルギー利用の実現を目指しています。

*「モビリティ変革コンソーシアム」
オープンイノベーションによりモビリティ変革を創出する場として、東日本旅客鉄道株式会社が設立。現在コンソーシアムには、交通事業者、国内外メーカー、大学、研究機関など 138 の企業・団体(2019 年 2 月 1 日現在)が参加し、3つのワーキンググループ(Door to Door 推進 WG、Smart City WG、ロボット活用 WG)において、サブワーキンググループを形成して活動を実施。(http://www.jreast.co.jp/jremic/
本実証実験は、2018 年 9 月 4 日に東日本旅客鉄道株式会社より公開された記事(「モビリティ変革コンソーシアム」の実証実験開始について)における、「センサ取得データの解析による快適性向上とコスト最適化」(幹事:日本マイクロソフト)の活動内容を実施する取り組みになります。

**「Emotion API」
マイクロソフトのクラウド ベースの感情認識アルゴリズムを利用し、画像の中の人物の表情を入力として読み取り、画像の中の顔それぞれについて一連の感情の信頼度と、顔の境界ボックスを識別します。検出される感情は、怒り、軽蔑、嫌悪感、恐怖、喜び、中立、悲しみ、驚きです。これらの感情は、文化が異なっても特定の表情を伴って広く交わされると理解されています。なお、「Emotion API」は今後「Face API」に感情認識機能が統合されます。(https://azure.microsoft.com/ja-jp/services/cognitive-services/face/

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