最も生産性の高い開発者向けプラットフォーム構築へコミットメントを継続し、開発者の最新のコンピューティングトレンド活用を実現
(本内容は、2019 年5 月 2 日に米国で公開されたブログの抄訳をベースにしています)
マイクロソフトは本日、AI やMixed Reality (複合現実) 、IoT、ブロックチェーンといった高度な機能を技術者に提供する 新しいAzure のサービスと開発者向け技術を発表しました。マイクロソフトは、これらの機能ならびにハイブリッドクラウドとエッジコンピューティングのさらなる進化を、開発者向け年次イベントMicrosoft Buildで発表予定です。
「AI やMixed Reality (複合現実) をアプリケーションに搭載することから、商用ビジネスの課題をブロックチェーンで解決することまで、開発者のスキルセットや影響力が急速に拡大しているのです」と、クラウド + AI グループエグゼクティブバイスプレジデント スコット ガスリー (Scott Guthrie) は述べています。「今回マイクロソフトは、開発者が次世代アプリケーションを構築できるようになる革新的な Azure サービスを提供します。フォーチュン 500 の企業のうち 95 %が Azure を利用する中、こうしたイノベーションはとてつもなく大きな影響を及ぼすことになるでしょう」
最も生産性の高い AI プラットフォームの構築に向けたマイクロソフトの取り組みを強化
マイクロソフトは、開発者やデータサイエンティストがあらゆるソリューションに AI を適用できるよう、新たな Azure AI テクノロジを発表しました。
- Azure Cognitive Services により、アプリケーションが、見たり、聞いたり、反応したり、翻訳したり、推論したりといったことが可能です。今回マイクロソフトは、「Decision」と呼ばれる新たな Cognitive Services のカテゴリーを発表します。これは、より多くの情報を元に効率的な意思決定ができるよう、ユーザーに具体的なレコメンデーションを提供するものです。このカテゴリーには、Content Moderator (コンテンツモデレーター) や、最近発表した Anomaly Detector (異常検知)、そして Personalizer (パーソナライザー) という新サービスが含まれます。Personalizer は、強化学習を活用して具体的なレコメンデーションをユーザーに提供し、迅速で情報に基づいた意思決定を支援します。
- マイクロソフトは、Azure Search に AI を導入し、認知検索機能の一般提供を開始します。これによりお客様は、Cognitive Services のアルゴリズムを適用し、構造化コンテンツと非構造化コンテンツから新たな知見を引き出せるようになります。また、開発者が認知検索から得た AI の知見を保存できる新機能のプレビューも提供します。これにより、Power BI の視覚化や機械学習モデルを活用し、知識豊富なエクスペリエンスが容易に構築できるようになります。
Azure Machine Learning における新たなイノベーションは、機械学習モデルの構築、トレーニング、展開といったプロセスを簡素化します。
- MLOps 機能と Azure DevOps を統合することで、エンドツーエンドの機械学習ライフサイクルにおける再現性や監査性、自動化が実現します。
- Automated ML の進化と直感的な UI により、高品質なモデルの開発が容易になります。
- ビジュアル機械学習インターフェースにより、ドラッグアンドドロップ機能でノーコードでのモデル作成やモデル展開が可能です。
- レイテンシーを極力抑え、費用対効果の高い推測を実現するため、マイクロソフトは FPGA 上で稼働するハードウェアアクセラレーションモデルの一般提供を発表します。また、NVIDIA および Intel チップセット上での高速推論に向け、NVIDIA TensorRT と Intel nGraph の ONNX ランタイムサポートも発表します。
インテリジェントエッジでの機会拡大に向けて
マイクロソフトは本日、ハイブリッドクラウドとエッジコンピューティング分野における既存のニーズや新たなニーズに対応する新製品とソリューションを発表しました。
- マイクロソフトが発表した Azure SQL Database Edge は、エッジコンピューティング領域でのニーズに対応するものです。AI が搭載された同 SQL エンジンは、比較的低いコンピューティング要件に最適化されており、データストリーミングとデータベース内の機械学習やグラフ機能を組み合わせてエッジにインテリジェンスを提供します。Azure SQL Database Edge は、SQL Serverとプログラミングの見た目が同じなため、開発者は新たなツールや言語を学ばなくても、一貫したプログラミング体験にて簡単にアプリケーションをエッジに提供できます。
- マイクロソフトは、IoT Plug and Play も発表しました。これは、新たなオープンモデリング言語で、シームレスに IoT デバイスをクラウドに接続するものです。これにより開発者は、IoT ソリューションを大規模に展開するという最も困難な課題のひとつに対応できます。これまでは、サポート対象となる接続デバイスに向け特別にソフトウェアを構築する必要があり、IoT の展開規模が制限されていましたが、IoT Plug and Play により、迅速に接続可能なパートナー認定デバイスで大規模なエコシステムが構築できます。
- Mixed Reality (複合現実) の開発においては、マイクロソフトの HoloLens 2 Developer Editionにより、HoloLens 2 用のMixed Reality (複合現実) が容易に作成できるようになります。HoloLens 2 Developer Editionは、Mixed Reality (複合現実) 開発者のコミュニティがソリューションを利用して、さまざまなデバイスに対してMixed Reality (複合現実) 体験を構築し実行できるようにするものです。
- HoloLens 2 のストリーミングおよびネイティブプラットフォームの統合に向け、Unreal Engine 4 がサポートされます。5 月末には開発者が利用できるようになり、アーキテクチャや製品設計、製造といったさまざまなソリューションにて、高品質で写実的なレンダリングや、没入型複合現実体験が作成できるようになります。
ブロックチェーン開発者に向けた投資を倍増
昨年、マイクロソフトは Azure Blockchain Workbench を発表しました。これは、事前構成された Azure 対応ネットワークにてブロックチェーンアプリケーションをモデル化する際、シンプルな UI を開発者に提供するものです。今回の発表は、さらに発展した内容となります。
- Azure Blockchain Service は、コンソーシアムブロックチェーンネットワークの形成や管理、ガバナンスを簡素化するものです。これにより、企業はワークフローのロジックやアプリケーション開発に集中できるようになります。Azure Blockchain Service は、完全なマネージドコンソーシアムネットワークを展開し、新メンバーの追加や権限設定、ユーザーアプリケーションの認証といった一般的な管理タスクに対するガバナンス機能を提供します。
- マイクロソフトは今週、P. Morgan の Ethereum プラットフォームである Quorum が、Azure Blockchain Service にて最初に利用可能となる台帳であることを発表しました。これにより、マイクロソフトと J.P. Morgan のお客様は、スケーラブルなブロックチェーンネットワークをクラウド上で展開し管理できるようになります。
来週、6000 人以上の開発者やコンテンツクリエイターがシアトルに集結し、マイクロソフトのカンファレンスに参加します。同カンファレンスでは、クラウドや開発者向け技術に関する最新の進化が学べるほか、最新技術を実際に体験することが可能です。本日の発表は、ありとあらゆる開発者に対し、インテリジェントクラウドやインテリジェントエッジを実現する次世代アプリケーションを開発するための最新ツールを提供するものです。Build では、このほかにも数多くを紹介する予定です。
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【日本マイクロソフト株式会社について】
日本マイクロソフトは、マイクロソフト コーポレーションの日本法人です。マイクロソフトは、モバイル ファースト& クラウド ファーストの世界におけるプラットフォームとプロダクティビティのリーディングカンパニーで、「Empower every person and every organization on the planet to achieve more.(地球上のすべての個人とすべての組織が、より多くのことを達成できるようにする)」を企業ミッションとしています。
日本マイクロソフトは、この企業ミッションに基づき、「革新的で、安心して使っていただけるインテリジェントテクノロジを通して、日本の社会変革に貢献する」企業像を目指します。
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マイクロソフトに関する詳細な情報は、下記マイクロソフトWebサイトを通じて入手できます。
日本マイクロソフト株式会社 Webサイト http://www.microsoft.com/ja-jp/
マイクロソフトコーポレーション Webサイト http://www.microsoft.com/
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