(本内容は、2019 年 5 月 6 日に公開されたブログの抄訳をベースにしています)
米国シアトルで開催された Microsoft Build は、あらゆる開発者を支援することにフォーカスしています。Build で発表されたインテリジェントクラウドとインテリジェントエッジによる AI とMixed Reality(複合現実)を活用したイノベーションを容易にし、人々や組織が日々より多くのことを実現できるよう支援する、マイクロソフトのプラットフォーム、ツール、サービスに関する最新情報をご紹介します。
1.
Chromium OS 版 Microsoft Edge の新機能により、コンテンツの収集、整理、共有が容易になります。また、サードパーティのトラッキングをユーザー自身が決定できるプライバシーコントロール機能が追加されます。
2.
Starbucks とバリスタをテクノロジが支援し、素晴らしい顧客体験を提供しています。たとえば、Azure Sphere によりコーヒーマシンの予防保守管理が行われ、Azure の強化学習機能により Starbucks モバイルアプリが顧客一人一人に合ったおすすめを紹介し、Azure Blockchain Service によりコーヒー豆の農場から店舗までのデジタルトレーサビリティが実現されます。
3.
年内に提供開始される予定のウェブベースのプラットフォーム Fluid Framework はチームに共同制作のための新しい方法を提供します。コンテンツを分解して、モジュラー型のコンポーネントに再構成し、インテリジェントエージェントが共同制作、写真の提案、データ変換などで人間を支援してくれます。
4.
マイクロソフトのインテリジェントエージェントに対するビジョンは、2018 年に買収した Semantic Machines による対話型 AI と機械学習におけるブレークスルーを活用したものです。このテクノロジを使用して、インテリジェントアシスタントによってより自然に予定を設定できる予定表アプリケーションの応用を紹介しています。最終的に、このテクノロジは、マイクロソフトの全製品とサービスにわたる対話型 AI に搭載されることになります。
5.
Microsoft 365 と Office 365 における AI 活用 により生産性が向上します。たとえば、Word Online の Ideas in Word 機能により、洗練された文書を容易に作成することができます。また、Bing の AI テクノロジと Microsoft Graph による詳細な洞察を活用した新たなエンタープライズ向けサーチ体験である Microsoft Search が提供されます。
6.
救命措置を支援するロボット、遠隔地の施設を点検してくれるドローン、工場の機器を自律的に調整してくれるシステムなど、自律型システムの構築を容易にするための新プラットフォームが発表されました。このコンポーネントの最初のバージョンは、現在、限定的プレビュープログラムとして利用可能です。
7.
Microsoft Graph データ接続が開発者を支援し、組織は Microsoft Graph のプロダクティビティ関連データと自社独自のビジネスデータとを安全に組み合わせ、洞察に基づくアプリを提供する機会を得ると共に、大量データを移動し、管理する上での課題に対応することができるようになります。
8.
開発者とデータサイエンティストを支援する Azure AI の新ツールと機能が発表されました。たとえば、Ink Recognizer により開発者はデジタルインク認識機能を組み込むことができます。また、会議中の対話をリアルタイムで文字起こしし、参加者が会議に集中していても後で誰が何を発言したかを把握できるようにしてくれる先進的音声変換機能を組み込むこともできます。
9.
Azure Blockchain Service が開発者を支援し、フル管理のコンソーシアムネットワークを数クリックの操作だけで展開し、ビルトインのガバナンス機能を使用して新メンバーの追加、パーミッションの設定、ユーザーアプリケーションの認証をできるようにしてくれます。また、ネットワークの健康状態と活動をモニターすることも可能です。
10.
IoT(モノのインターネット)のソリューションを広範に展開する上での重要課題の 1つに IoT デバイスのクラウドへの接続があります。IoT Plug and Play は、この課題をシームレスに解決するための新しいオープンなモデリング言語を提供すると共に、パートナー認証済のデバイスによる大規模なエコシステムを提供します。既に 10 種以上の認証済デバイスが利用可能です。
これらの発表についての追加情報は Microsoft Build 2019 ウェブサイトをご参照ください。
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タイトル写真:ブライアン スメイル (Brian Smale)
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