教師と学生の遠隔授業への移行を支援

ジャレッド スパタロウ (Jared Spataro)
Microsoft 365 担当コーポレートバイスプレジデント

※ このブログは、米国時間 3 月 11 日 に公開された ”Helping teachers and students make the switch to remote learning” の抄訳です

過去 2 週間にかけて、COVID-19 (新型コロナウイルス感染症) の流行期におけるお客様の支援を目的として、一連のブログ投稿を行ってきました。その中で、上海の私の友人でもあり同僚でもあるリリー チャン (Lily Zheng) の手紙を紹介しました。手紙には、2 月に完全な遠隔教育に移行した中国の教育機関のお客様から学んだ教訓が書かれていました。学期の短縮という困難に直面したこれらの学校は迅速なアクションを取り、すべてのカリキュラムをオンライン化しました。世界中の国々がこのアウトブレイクの影響を受ける中、同じことを行わなければならない教育機関の数は増えていくでしょう。

マイクロソフトはそのようなお客様を支援します。私の同僚である、バーバラ ホルザプフェル (Barbara Holzapfel) と彼女のチームは、学校向けのテクノロジ開発にフォーカスしており、遠隔授業を行っている多くのお客様を支援しています。これらの専門家から長年の間に蓄積された遠隔授業のヒントを得ました。学生と教師の 1 対 1 の関係の維持、バーチャルクラスルームに活気をもたらす方法など、緊急のオンライン化を予定しているあらゆる教育機関にとって有効なアドバイスとなります。バーバラのブログを以下にご紹介します。

Microsoft for Education で遠隔授業を効果的で魅力あるものに

中国で COVID-19 のアウトブレイクが始まって以来、当地域におけるマイクロソフトの教育機関のお客様は、遠隔授業への移行を行い、学生たちの学びを継続するという目覚ましい成果をあげてきました。e-ラーニングのイノベーション、学生たちの学習意欲を高く保つための写真と料理のコンテストなど、教師と学生たちはこの困難な時に驚くほどの力を発揮してきました。

世界中の国々がこのウイルスに対応していく中で、多くの学校が遠隔授業への移行を進めています。ほとんどの教師と学生にとって在宅学習への移行は大きな変化です。物理的な教室なしに、学生の意欲や進捗をどのようにチェックすればよいのでしょうか? 教師間のつながりをどのように維持していけばよいのでしょうか?

マイクロソフトは、この移行を少しでも容易にできるよう支援したいと考え、Catholic Education Western Australia (CEWA)、そして、ここシアトルの O’Dea High School などの遠隔授業に経験の深い識者にヒントを共有いただけるよう依頼しました。

また、マイクロソフトは、さらなる支援を行いたいと考えています。すでに Office 365 A1 を通じて、教育機関のお客様は Microsoft Teams を無償で利用できますが、さらに、米国、イタリア、日本、韓国の学校が遠隔授業に移行する中で、新たに教職員の方に Office 365 A5 6 カ月無償提供します。これにより、ライブイベントや電話会議に無料でアクセスできるようになり、最大 1 万人の参加者の会議を主催することでリーチを拡大でき、オンライン授業にダイアルインで参加できる機能により、ネットワーク環境が整っていない学生のアクセスも可能になります。

バーチャルクラスルームへの移行

学校が遠隔授業環境への移行を進める中で、Microsoft Teams は、バーチャルな対面コネクション、宿題、ファイル、対話などの要素を一つのプラットフォームに統合し、スマートフォン、タブレット、PC、ブラウザからアクセス可能にしたオンライン教室を提供できます。

このプロセスをできるだけ容易にするために、教育機関のリーダーと IT ご担当者向けに、環境を迅速に設定し、学生と職員がリモートでのコミュニケーションを開始できるようにするためのベストプラクティスのガイドを作成しました。

Teams の設定が終われば、教師と職員は、Teams 内で自分のクラスを作成し、学生を選んで、授業内容を共有し、宿題を課し、リアルタイムでバーチャルにコラボレーションし、成績を付け、個別のフィードバックを行うといったすべての作業を一カ所から行うことができるようになります。

経験豊富な教育者から得た、すぐに実行できるヒントをご紹介します。

  • 画面を共有することで対話型の議論を行い、学生にチャット機能を使って質問することを奨励しましょう。
  • システム音声を共有することで映画を上映することもできます。
  • 授業中に、学生の発言をミュートしたり、プレゼンターとして任命したり、(必要な場合には) 授業から排除することで、議論を管理することができます。また、授業を記録し、学生が後で復習できるようにすることもできます。
  • 授業に参加できない学生がいた場合には授業の記録 (録音/録画) を行いましょう。
  • 成績評価のために、Microsoft Forms を使用して Teams 内で簡単な試験を容易に作成し実施できます。
  • 学生に自分の勤務時間を教え、いつ質問が可能かを明確にしておきましょう。
  • Teams の Immersive Reader を使うことで、学生はメッセージを読み、課題を把握することが容易になり、授業の理解や貢献が支援されます。
  • 娯楽チャンネルを作成しましょう。バーチャルなサイエンスフェアや詩の朗読グループはどうでしょうか。これは、あらゆる年齢層の学生にとってきわめて有効です。

教師と職員へのサポート提供

マイクロソフトは、教師と学生のモチベーションを高めるために、実践的ガイド、プロフェッショナルによる開発、ハウツー情報により、支援していきます。Teams を初めて使う教師のためのオンデマンドでアクセス可能なウェビナー、新規および既存のユーザーを支援する Microsoft Educator Center の教育リソースなどを開発しました。また、新たに開設された、遠隔授業を行う世界中の教師がベストプラクティスを共有し、Microsoft Education チームが質問に回答する場である Remote Learning Community への参加もお勧めします。

「Microsoft Teams によるリモートワークで生産性を維持」もご参照ください。

学生の意欲を維持する

教室外で学生の意欲と集中を維持することは困難な課題です。これは、とくに遠隔授業を初めて採用した場合に当てはまります。教師や保護者は学校の適切な支援を受ける必要があります。保護者が子供たちを適切にサポートできるよう、学生と保護者のための遠隔授業ガイドを作成しました。教師にとっては、FlipgridSkype in the ClassroomMinecraft: Education Edition などのツールが、学生たちに変化を与え、新しい学習に慣れてもらう上で有効です。

加えて、学生たちが新たなバーチャル環境でも適切に学べる、健全で効率的な環境作りに成功した教育者によるいくつかのヒントを以下にご紹介します。

  • 健康と活力を維持しましょう: 在宅で学ぶことは学生にとって新しい体験です。授業の間には、ストレッチをし、水分を取り、さらには、コンピューターをオフにする休憩時間を設けましょう。
  • 集中力を維持しましょう: 授業に集中できる静かな場所を見付けてあげましょう。
  • つながりを維持しましょう: 学校は社会生活の点でも重要です。学生にとって、級友に対面で会えないことが苦痛になることがあります。ランチセッションを開催することで、級友とのつながりを維持し、学生たちが新たな現実に適合しやすくなるよう支援しましょう。病気や他の事情で授業に参加できない場合には、ステータスを変更するか、ステータスメッセージを送信することで、級友たちにもそれがわかるようにしましょう。
  • クラスをモチベートしましょう: Teams を使って、娯楽活動のチャンネルを作り、クラスを楽しい課題に挑戦させましょう。たとえば、料理コンテストを開催し、作った料理をチャンネルで紹介しましょう。Teams の称賛機能を使って学生を表彰し、参加者が増えるようにしましょう。
  • 授業を活気あるものにする: 授業中に Teams の Whiteboard を有効化しましょう。物理的な教室と同様に、学生がホワイトボード上で数学の問題を解いたり、美術のスキルを披露できたりするようにしましょう。
  • 個々の学生とつながる: 対面の授業がないと個々の学生の理解がどの程度進んでいるか評価が難しくなることがあるため、個人と直接つながることはきわめて重要です。学生が質問を投げかけ、必要とする追加の支援を受けられる安全な場であるチャットで、個々の学生を 1 対 1 でサポートできます。

マイクロソフトのお客様である教育者のコミュニティによるこれらのヒントが、教師も学生も緊密につながっていられる遠隔授業の環境構築に役立つことを願っています。

このような新しい学び方への移行は、影響を受けるあらゆる人にとって新たな課題となることを認識しています。新たに開設された Remote Learning Community により、私のチームメンバーが遠隔授業に関して皆様が持つ疑問に対して回答します。皆様の移行作業をできるだけ容易にできるようご支援していきます。

この記事は Microsoft Education ブログにも投稿されています。

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