Microsoft Teams で中小企業のリモートワークを支援

Microsoft 365 担当 コーポレートバイスプレジデント
ジャレッド スパタロウ (Jared Spataro)

※ このブログは、米国時間 3 月 17 日 に公開された “Helping small and medium-sized businesses work remotely with Teams” の抄訳です。

今週米国ワシントン州ピュージェットサウンド地域では、新たに新型コロナウイルス (COVID-19) に関する困難な節目を迎えました。この地域での感染者が増え続けていることから、感染が収まるまで対面でのビジネス活動を一時的に控えるよう自治体から指示が出たのです。そして現在全米各地および世界中の政府でも、同様の措置を講じています。今回の措置による影響を最も強く感じているのは、すでにこのウイルスによって多大な打撃を受けている中小企業 (SMB) です。中には起業家精神を発揮し、宅配ビジネスに乗り出すレストランや、迅速に対面サービスからデジタルソリューションへと移行する企業、さらには一夜にして営業を開始するオンラインショップなども見受けられます。ただ、学校が閉鎖され、グループ活動やイベントがキャンセルされ、多くの企業が従業員にリモートワークを推奨するようになったことから、私たちの家庭生活と仕事生活は突然 (時には不自然に)併合され、誰もが仕事と家族の健全性と安全性を保つべく奮闘しているのが現状です。

SMB には営業活動を止める余裕がないことを十分に理解しています。既存のお客様へのサービスを継続し、新事業の売り込みをかけ、従業員とも会議をし何としてでも会社を運営し続けなくてはならないと考えていることでしょう。だからこそマイクロソフトでは、Office 365 を契約していない企業にも Microsoft Teams を提供しているのです。以下に Teams の詳細と、すぐにでも Teams の使用を開始する方法を紹介します。

Microsoft Teams とは

Microsoft Teams は、SMB が数多くの重要な職務をリモートで実行できるようにするソフトウェアソリューションです。Teams を活用することで、従業員やお客様、サプライヤー、パートナーと、仮想的なチャットやコラボレーション、ミーティングが可能となります。Teams には Microsoft Office のアプリケーション群が直接組み込まれていることから、Teams を離れなくても Word、Excel、PowerPoint、Outlook で作成したファイルを使い共有することが可能です。最近私は自分のチームに対し、Teams でリモートワークを始める方法に関するヒントを提供しました。Teams を使ったことがない人や、リモートワークに馴染みのない人は、こうした環境に慣れるためにもこのヒントを参考にしていただければと思います。

Teams の無料提供について

Teams は Office 365 の一環として提供されています。Office 365 のライセンスを保有している組織であれば、すでに Teams も使える状態で、こちらからログインできます。マイクロソフトでは、この困難な状況下において、Office 365 のライセンスを保有していない組織にも Teams にアクセスしてもらいたいと考えています。そこで、Office 365 を使用していなくても、社内の全ユーザーが Teams を利用できる簡単な方法を紹介したいと思います。

個人や企業がマイクロソフトから直接入手する場合

マイクロソフトから直接 Teams を入手する方法は以下の通りです。

  • Office 365 Business Premium の無料トライアルにサインアップしてください。Teams のフル機能が使えるバージョンが含まれています。
  • Gmail や Outlook などの個人用メールアドレスをお使いの場合、こちらのリンクに従って無料版 Teams にサインアップしてください。

企業がパートナー企業を通じて入手する場合

新規のお客様、もしくは既存のお客様で Microsoft Teams が含まれているライセンス (Exchange Online や Office 365 Business など) をお持ちでない場合、マイクロソフトのパートナー企業に相談して 6 カ月間無料で Teams をお試しください。まだどのパートナー企業とも契約しておらず、パートナー企業との契約をご希望の場合は、こちらから Microsoft Teams の専門知識を持つパートナー企業が検索できます。6 カ月間の無料トライアルは、ユーザー数が 1000 人以下の企業に適しています。

多くの人がリモートワークに移行する中、マイクロソフトでは Teams によってビジネスを前進させるお手伝いができればと考えています。以下の Q&A は、Teams の利用開始に伴い、中小企業から多く寄せられる質問にお答えしました。Teams の運用開始後も、こちらのページでリモートワークの適応に役立つヒントを得、お客様の事例を参考にし、有益な情報を入手していただければと思います。マイクロソフトも皆様と共にこの状況に立ち向かっており、困難な時期においても事業を継続させるお客様を支援することに尽力したいと思います。

Teams に関するよくある質問

Q. 個人ユーザーが仕事用の認証情報を使ってサインインするとどうなりますか?
A. 個人ユーザーが Teams のライセンスを保有している場合、そのままログインすることができます。Teams のライセンスがない場合は、ログインすると自動的に 2021 年 1 月まで有効な Teams の無料ライセンスが付与されます。無料ライセンスには、最大 250 人が参加できるビデオ会議や、最大 1 万人が参加可能なライブイベント、録画および画面共有、チャットとコラボレーションなどの機能が含まれます。IT 部門の方はこちらのドキュメントで詳細をご確認ください。

Q. 無料版 Teams にはどのような機能が含まれていますか?
A. 無料版では、無制限でチャットができるほか、グループまたは 1 対 1 での音声通話およびビデオ通話機能、チームあたり 10GB のファイルストレージ、ユーザーあたり 2GB の個人用ファイルストレージが提供されます。また、Word、Excel、PowerPoint、OneNote などの Web 用 Office アプリケーションとリアルタイムでコラボレーションすることが可能です。これには有効期限がありません。詳細はこちらで確認してください。

Q. 無料版にユーザー数の制限はありますか?
A. いいえ。ユーザー数に制限はありません。

Q. 無料版で会議のスケジュール機能は使えますか?
A. 将来的には会議のスケジュール機能を提供する予定です。それまではその都度ビデオ会議や音声会議を開催してください。

Q. 在宅勤務に向けた情報はありますか?
A. 上記でお伝えしたように、最近 Teams に関するヒントを公開したほか、マイクロソフトのシニアテクニカルライターであるローラ ジェイコブソン (Lola Jacobson) も新たなヒントを 4 項目 (英語) 追加しました。また、docs.Microsoft.com 内の「Microsoft Teams を使用してリモートワーカーをサポートする」というページも更新しています。今後も新たなコンテンツを用意しているのでご期待ください。

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