Microsoft Teams 3 周年: チームワークと生産性の向上を追求するすべての方へ

Microsoft 365 担当 コーポレートバイスプレジデント ジャレッド スパタロウ (Jared Spataro)

※ このブログは、米国時間 3 月 19 日 に公開された ”Microsoft Teams at 3: Everything you need to connect with your teammates and be more productive” の抄訳です

今週、Microsoft Teams (マイクロソフト チームズ) は提供開始から 3 周年を迎えました。世界中の法人のお客様が Teams を使用して働き方を変革していることに刺激を受け続けた素晴らしい 3 年間でした。本日はとくに「会議」に関連する Teams の新機能をいくつかの側面からご紹介します。

しかしその前に、まずは私たちを取り巻く現状についてお話ししなければなりません。自分や周囲の人々の健康と身の安全を守るため、リモートワークや遠隔学習を余儀なくされている世界中の法人、従業員、児童・生徒・学生の皆さんに賛辞を送りたいと思います。

リモートワークや遠隔学習への適応

世界中の何億人もの人々が新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けており、私たちの働き方、他者との付き合い、家族との生活、地域社会での生活が大きく変わりつつあります。ここ米国ワシントン州ピュージェットサウンドでは、マイクロソフトの約 5 万人の従業員に出勤を控えるように指示しており、他にも世界中の何万人ものマイクロソフト従業員が現在リモートワークを行っています。それは決して簡単なことではなく、ときには途方に暮れることもありました。しかし、このような状況でもチームはつながっており、力を合わせて業務を行っています。

COVID-19(新型コロナウイルス感染症)の危険にさらされている中、数え切れないほど多くのお客様が Teams でつながり、困難を乗り越えていることに力づけられています。イタリアのボローニャ大学の教授は、4 日間で講義の 90% をオンラインの Teams に移行したことを Twitter に投稿しました。これは、900 年以上にわたる同大学史上、初めてのことだそうです。ペンシルベニア州の St. Luke’s University Health Network の医師は、コロナウイルスに感染すると重症化する危険のある患者とのビデオ会議に Teams を使用し、患者と医療従事者の両方を守っています。また、大阪市では、4 月に予定している数百名の新職員のオリエンテーションや研修に Teams を使用する予定です。

こうした取り組みが世界中に広がっています。マイクロソフトでは、今回のように突然で世界規模でのリモートワークへの移行が、人々の働き方や学び方におけるターニングポイントになると考えています。すでに私たちは、チャット、ビデオ、ファイル共有などのリモートワークや遠隔学習を実現するソリューションが、私たちの仕事の中心になっていることがわかっています。Microsoft Teams の利用量はかつてないほど急上昇し、現在では世界中で 1 日に 4,400 万人以上が Teams を利用しています*。これは過去 7 日間で 1,200 万人も増えたことになります。そして、これらのユーザーは今週、Teams 上で毎日 9 億分以上の会議や通話を行っています。

リモートワークの重要性がかつてないほどに高まっているため、その重要性は COVID-19 が終息した後も続いていくことでしょう。マイクロソフトは、法人や組織、チーム、個人が離れた場所にいても生産性とつながりを維持できるツールの開発に取り組み続けていきます。

人々の働き方の変革

この 3 年間、Fortune 100 企業の 93 社を含む、大小何千もの法人のお客様が、チームワークを実現するハブとして Teams を導入し、社内でのつながりと協力体制を強化されてきました。業界最大手の法人でも、全社的に Teams を展開しており、具体的には、Ernst & Young、SAP、Pfizer 、Continental AG をはじめとする 、10 万人以上の従業員を抱える 20 社が Teams のアクティブ ユーザーであり、Accenture に至っては 44 万人の従業員が Teams を活用しています。

Microsoft Teams の新機能

マイクロソフトは引き続き、チームのコミュニケーションとコラボレーションがしやすくなる体験の提供に取り組んでいます。本日、発表する新機能では、当社がこれまでにお約束してきた 2 点を反映しています。1 つは、お客様にとって最も優れたオンライン会議体験を実現すること。もう 1 つは、現場担当者や医療従事者のようなこれまでテクノロジの恩恵を十分に受けられなかった方々にソリューションを提供することです。

  • リモート会議に参加したとき、他の参加者のキーボードを打つ音が気になった経験はありませんか? 参加者の後ろで掃除機をかけている場面に遭遇したこともあるかもしれません。リアルタイムのノイズ抑制機能を使用すると、気になる背後の雑音が最小限に抑えられ、発言がよく聞こえるようになります。
  • 大規模なリモート会議では、参加者が発言するタイミングをつかむことが難しい場合もあります。挙手機能を使用すれば、参加者のだれもが発言したい旨を視覚的なシグナルで伝えることができます。
  • 工場で働く方々は、コミュニケーションやコラボレーションを効果的に行い、かつ身の安全を確保する必要があります。Teams とヘッドマウント型デバイス RealWear の連携により、作業現場からでもハンズフリーで情報にアクセスし、離れた場所にいる専門家と会話することができます。
  • 患者の診察、クライアントとのミーティング、採用希望者の面接など、B2C でのオンライン会議を実施したいというご要望もよく寄せられます。今月上旬に発表 (英語) されたように、Teams の Bookings アプリを使用すると、簡単にオンラインでの面会の日時を決定し、予定を管理し、実施することができます。
  • 近日中に、チャットを別ウィンドウで開く機能が追加されます。これにより、作業の流れが効率化され、複数の会話を進めている場合でも簡単に切り替えることができます。
  • オフラインおよび低帯域幅のサポートにより、インターネットに接続していなくてもチャット メッセージを読んで返信でき、どこにいても仕事を進めることができるようになります。
  • Teams のデバイス エコシステムが拡充され、Teams 向けの新しい認定デバイスが追加されました。Teams 初の認定「コラボレーション バー」の Yealink VC210 が発売されました。こちらは、スピーカー、マイク、カメラ、Teams アプリを一体化したもので、小さな会議室に会議エクスペリエンスを提供します。設置や管理も簡単です。さらに、Bose Noise Cancelling Headphones 700 UC もこの春に発売が予定されています。
    米国では、Microsoft 365 Business Voice がリリースされます。このサービスは、Teams を完全な電話システムとして使用するための中堅中小企業様向けの新しいソリューションです。また、新しい Microsoft 365 Enterprise プランのラインアップには、現場担当者(ファーストラインワーカー)向けのライセンス オプションが追加されます。

特に明記されていない限り、上記の新機能は年内に提供を開始します。

3 年前のリリース以来、Teams はチームワークを実現するハブへと進化し、会議、チャット、通話、コラボレーションのすべてを 1 か所で行えるようになりました。すべての働く方の生産性向上とつながりを最大限に実現するため、マイクロソフトは引き続きエクスペリエンス(体験)の強化と拡張に取り組んでいきます。COVID-19 の感染拡大を受けて、世界中の人々がリモートワークや遠隔学習を余儀なくされる中、マイクロソフトは、お客様のリモートワークを支援させていただくことの重要性をかつてないほど実感するとともに、この困難な時にお客様を支援させていただく機会があることに感謝しています。

*1 日のアクティブ ユーザー数の定義は、24 時間にデスクトップ クライアント、モバイル クライアント、Web クライアントで意図的なアクションを実行した最大ユーザー数です。「意図的なアクション」とは、Teams でのチャットの送信または返信、会議への参加、ファイルの表示などを指し、自動起動、画面の最小化、アプリの終了といった受動的なアクションはカウントされません。

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