Imagining a new era of education (新時代の教育を構想)

Education Marketing 担当バイスプレジデント
ペイジ ジョンソン (Paige Johnson)

※本ブログは、米国時間 11 月 9 日に公開された “Imagining a new era of education” の抄訳を基にしています。

この 18 カ月以上の間に、教育の現場は根本的に変わりました。学校のテクノロジへの依存度はこれまでにないほど高く、かつて「必要にして十分」と思われていた教育向けソリューションが、もはや基準を満たしていないという事実も明らかになっています。

教育者を支援し、すべての学習者に新たな可能性をもたらすテクノロジの活用を再考するには今が絶好の機会です。たとえば、データに基づく洞察やツールを活用して管理業務を軽減することで、教師は最も重要なこと、つまり生徒の学習支援に集中できます。これは、すべての子どもたちにノートパソコンを与えるといったことではありません。子どもたち一人ひとりに素晴らしい教育、すなわち、キャリアや人生での成功につながる教育を受ける機会を与えるということです。

マイクロソフトは、今日の業界で最も総合的な教育ソリューションを提供することで、生徒や教育者を長年にわたってサポートしてきました。教育関係者からは、よりシンプルで安全性が高く、より手頃な価格のデバイスで動作するソリューションの選択肢が必要との声を聞いてきました。そのようなニーズに対応するために、本日、マイクロソフトは、K-8 (幼稚園年長~中学校) の授業をサポートするために開発された Windows 11 の新エディションを発表します (注 1)。Windows 11 SE は、学校がブレンド型学習 (オンラインと対面授業の混合) の世界で直面するであろう最も基本的な課題に対処するために、パンデミック期間中に設計・開発されました。低コストのデバイスでリソースを最適化することでパフォーマンスを向上し、より包括的な学習体験を提供しながら、導入と管理も容易です。

また、生徒向けにカスタマイズされた、249 ドル~の Surface Laptop SE などの Windows 11 SE 搭載デバイスのエコシステムも発表します。インテルまたは AMD のチップを搭載したデバイスが、Acer、ASUS、Dell、Dynabook、富士通、HP、JP-IK, Lenovo、Positivo などから提供されます (注 2)。この拡張されたポートフォリオは、現在の学習用 Windows 11 デバイスを補完するものであり、学校が最適な学習体験を提供するために必要なツール、洞察力、コントロールを、マイクロソフトのパフォーマンス、セキュリティ、信頼性の下で、さらに手頃な価格で提供することで、教育機関にさらに多くの選択肢を提供します。大部分のデバイスが、教育機関の購入シーズンに合わせて、今後 2022 年にかけて教育機関向けのチャネルを通して注文可能になる予定です。

(注 1) 日本において Windows 11 SE は、幼稚園~中学校を主な対象として展開します。
(注 2) 日本における製品展開については、各 OEM パートナーにご確認ください。

Windows 11 SE のご紹介

マイクロソフトの教育ソリューションの多くは、どのデバイスでも利用できますが、最高の体験は Windows PC で得られます。今年 10 月に提供を開始した Windows 11 によりこれまで以上のパフォーマンス、選択肢、柔軟性が生徒と教師に提供されます。Windows 11 SE は、現在の教育向け Windows 11 デバイスを補完し、生徒のためにシンプルで集中しやすい環境を必要としている教師の皆様、そして、安全性が高く、導入や管理が容易で、変化する学校生活の中で 1 年通じて活用できるデバイスを求める学校の IT 管理者の皆様からのフィードバックを基に開発されました。

Windows 11 SE は、教育現場で最も利用されている Microsoft 365 アプリケーションなどの使用に最適化されており、オンラインとオフラインの両方をサポートします。米国では、1,600 万人以上の K-12 (幼稚園年長~高等学校) の公立学校の生徒が、校外ではインターネットに常時接続できない状況にあります1。これは、2022 年の米国の公立学校の生徒数のおよそ 3 分の 1 に相当します2。インターネットへのアクセスの制限により、子どもたちの学習が制限されてはならないとマイクロソフトは考えます。Windows 11 SE デバイスでは、Word、PowerPoint、Excel、OneNote、OneDrive などの Microsoft Office アプリケーションを、Microsoft 365 のライセンスの一部としてオフラインで使用できます。OneDrive は、各デバイスにローカルでファイルを保存し、生徒がオフラインの時にもアクセスできるようにします。生徒が学校に戻ってインターネットにアクセスできるようになると、Windows 11 SE はオフラインでの変更を自動的に同期します。

また、Windows 11 SE は、多様な Web ベースの学習アプリをサポートしています。Microsoft Edge では、最も人気のある拡張機能やその他のウェブベースのツールが機能します。また、Microsoft Edge は、イマーシブ リーダーなどの内蔵ツールをブラウザ上で利用できるため、より多くの生徒にとってアクセシビリティが向上します。Windows 11 SE では、学校側の選択の自由を尊重し、Zoom や Chrome などのサードパーティ製アプリもサポートしています。マイクロソフトは、今後もサードパーティ製アプリのサポートを拡大し、一般的なテスト受験、アクセシビリティ、コンテンツフィルタリング、クラスルームオーケストレーションのアプリケーションを展開支援していくことにコミットしています。

一方、IT 管理者について言えば、Windows Autopilot が構成設定作業不要のデバイス展開を提供し、シンプルで安全なクラウド管理ソリューション Intune for Education により IT 管理者はどこからでもすぐに Windows 11 SE デバイスを展開・管理できます。クラウドで管理すれば、デバイスは常に最新の状態に保たれます。Intune for Education で設定されたポリシーに基づいて、静かに、自動的に、授業時間外にアップデートが行われるため、授業の中断が最小限になるとともに、最新のセキュリティと信頼性のアップデートが提供されます。また、Intune for Education により、IT 管理者は、すべての生徒のデバイスに適切なアプリケーションとポリシーを安全に展開できます。デバイスと生徒の安全性を確保するために、IT 管理者のみがアプリやサービスをデバイスに直接ダウンロードしてインストールできます。

Windows 11 SE に関する詳細情報はこちら (英語) を参照ください。

Microsoft Surface Laptop SE のご紹介

Microsoft Surface Laptop SE

Windows 11 SE を稼働するために開発された Surface Laptop SE は、これまでの Surface PC の中で最も手頃な 249 ドル (教育機関向けに日本で提供させていただく際の参考価格 27,800 円 (税抜)) からの価格で提供されます。K-8 を対象とした初めての Surface で (注 3)、11.6 インチのスクリーン、720p HD フロントカメラ、ステレオスピーカーを搭載しています。UEFI コードなどの詳細部分のチューニングにより電源管理を極限まで最適化したことにより、Surface Laptop SE は典型的な使用パターンで最大 16 時間のバッテリー持続時間を提供します3

Surface Laptop SE は、他の Surface ファミリーと同様の高品質なタイピング体験を提供するとともに、IT 管理者にとって新たなレベルの修理容易性を提供します。すなわち、ディスプレイ、バッテリー、キーボード、さらにはマザーボードなどの重要なコンポーネントをオンサイトで簡単に修理することができ、IT 管理者や事務担当者は時間と費用を節約できます4

(注 3) 日本において Surface Laptop SE は、幼稚園~高等学校を主な対象としています。また、掲載している情報は参考価格のため、実際の販売価格は各販売店までお問い合わせください。

急速に進むリモートラーニングの流れの中で、どのような場所でも高品質の体験を提供する製品が求められていました。マイクロソフトは高精細カメラを開発し、顔認識の機能を向上することで、高品質のビデオ授業を実現し、生徒たちがクリアに対話し、コラボレーションし、情報を吸収できるようにしました。さらに、Surface のクラス最高のタイピング体験をこの低価格で実現し、キー音を調整して、ビデオ授業でメモを取る時に気が散らないようにしました。また、Surface Laptop SE が様々な環境下で動作できるように、熱管理のチューニングと最適化を行いました。教室での切実なニーズに応えるために Surface Laptop SE は細部まで配慮されており、マイクロソフトは、お客様がその価値に満足していただけるものと確信しています。

Surface Laptop SE は、現在教室で使用されている Surface Go 3 や Surface Laptop Go などの他の 教育機関向け Surface ラインナップを補完します。249.99 ドルというエントリー価格、Windows 11 SE のリッチな機能、Microsoft 365 などのマイクロソフトのサービスにより、Surface Laptop SE は、生徒と学習の間に立ちはだかる障壁をさらに取り除きます。

Surface Laptop SE に関する詳細情報はこちらをご参照ください。

インクルーシブでアクセシビリティを備えた学習

インクルーシビティ

マイクロソフトのインクルーシビティへのコミットメントはデバイスだけに留まるものではありません。すべての学習者は、最も重要なことに時間を割けるよう、データに基づく洞察を備えた教育者が支援する教育に完全に参加する機会を得られるべきです。マイクロソフトは、より魅力的で、コラボレイティブで、アクセシビリティに優れた学習をサポートするために教育ソリューションの機能向上を続けています。アナリティクス、アクセシビリティツール、翻訳などの機能をプラットフォーム内で直接提供するとともに、エコシステム全体でも利用できるようにしています。Education Insights は、生徒のエンゲージメント、課題の達成度、情緒面でのウェルビーイングなどをリアルタイムに分析し、教師が最もニーズの高い課題に集中できるようにし、生徒の状況をより総合的に把握できるようにするアプリです。イマーシブ リーダーは、Microsoft 365 製品に組み込まれており、読解力に課題のあるすべての生徒にとって、デジタルコンテンツをより読みやすく、理解しやすくしてくれます。Microsoft Translator を Microsoft Teams に組み込み、第二言語の学習者がクラスに完全に参加できるように、リアルタイム翻訳とサイドバイサイドのメモ取りをサポートできるようにしました。これらの機能に加えて、パートナーのアプリケーションが Microsoft Teams に統合され、今日のブレンド型学習の中心となるダイナミックなデジタルハブとコラボレーションのための統合プラットフォームの構築が進んでいくでしょう。

今回のパンデミックにより、教育者や生徒が直面する継続的なニーズや課題が浮き彫りになりました。リモート学習の推進により、テクノロジの選択が重要であることが明らかになりました。適切なテクノロジは、あらゆる学習者が成功を収めるために必要なコンテンツ、専門家、経験へのアクセスを確保するのに役立ちます。マイクロソフトは、すべての学習者がより多くのことを達成できるように支援するという共通のミッションに向けて、教育機関を支援しています。皆様と共にこの取り組みを進めていくことをとても楽しみにしています。

本日のすべての発表資料、製品画像・ビデオ等は下記サイトを参照ください。
https://news.microsoft.com/reimagine-education-2021/


1 final_-_what_it_will_take_to_permanently_close_the_k-12_digital_divide_vjan26_1.pdf (commonsensemedia.org)
2 Enrollment and percentage distribution of enrollment in public elementary and secondary schools, by race/ethnicity and level of education: Fall 1999 through fall 2029
3 テストは、2021 年 11 月に、量産前のソフトウェアと量産前の Gemini Lake リフレッシュ N4020 デバイスを使用して、マイクロソフトにより実施されました。テストでは、アクティブな使用とスリープ状態の混在による完全なバッテリー放電を行いました。アクティブな使用の部分は、(1) 複数のタブを開いて 8 つの人気 Web サイトにアクセスする Web ブラウジングテスト、(2) Microsoft Word、PowerPoint、Excel、Outlook Web を利用するプロダクティビティテスト、(3) アイドルアプリケーションでデバイスを使用している時間、で構成されています。画面の明るさを 150nits に設定し、Auto-Brightness と Adaptive Color を無効にした以外は、すべて既定の設定です。Wi-Fi は接続状態です。Windows 11 SE 22000 が使用されました。
4 コンポーネントの交換は、お客様によるセルフサービス (市販のスペアパーツとして)、認定サービスプロバイダー (一部の市場で利用可能)、または、マイクロソフトによって行われます。すべての交換可能なコンポーネントは、マイクロソフトが提供するサービスガイドに従って、熟練した技術者が修理する必要があります。デバイスおよびコンポーネントは、米国、英国、日本、カナダで販売されます。ほとんどのコンポーネントは、発売後まもなく、市販のスペアパーツとして、または、認定サービスプロバイダー向けに提供される予定です。一部のコンポーネント (マザーボードやバッテリーなど) の市販のスペアパーツや正規サービスプロバイダーによる修理の提供時期は異なる場合があります。

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