MWC 2022 でのマイクロソフトのテレコミュニケーション業界に向けたアプローチ

MWC 2022でのマイクロソフトのテレコミュニケーション業界に向けたアプローチ

Francesco Venturini
メディア&コミュニケーション担当コーポレートバイスプレジデント

※本ブログは、米国時間 2 月 27 日に公開された “Microsoft brings intelligent telecommunications to MWC 2022” の抄訳を基に掲載しています。

本日、世界最大のモバイルイベントで、最新イノベーションと最先端テクノロジの展示会である MWC 2022 が開幕しました。私はいつも MWC で活気を感じており、4 日間という忙しい日程の中でお客様やパートナー、同僚たちと交流する機会を得ています。今年はバルセロナにいらっしゃる皆様と直接ミーティングしたり、セッションに参加したり、お話したりできることを非常にうれしく思います。

マイクロソフトは、テレコミュニケーション分野で大きな勢いをつけ MWC に参加しています。それも、AT&T[1]、Nokia[2]、T-Mobile[3]、Vodafone[4]、Etisalat[5]、BT[6]、Amdocs[7]、Lumen[8]、Telstra[9]、NTT[10]、Singtel[11]といったテレコミュニケーション業界の主要な企業とのパートナーシップの中で、最近さまざまな節目を迎え、数多くの発表を行ってきたおかげです。マイクロソフトは、生産性やビジネスオペレーションの向上、ネットワークの最適化、パーソナライズされた体験、サービスイノベーションなどを実現する信頼性の高い安全なプラットフォームによって、こうした企業やさまざまな組織がより多くのことを達成できるよう支援しています。

Azure for Operators で 5G のパワーを引き出す

バルセロナには、私以外にもビジネス戦略やセールス、エンジニアリングなどを担当するマイクロソフトのテレコミュニケーション業界幹部らが参加する予定です。もちろん、Azure for Operators チームの代表団も参加します。Azure for Operators は、クラウドとエッジをより緊密に配置し、低遅延アプリケーションをより広範囲かつ低コストで届けることにより、通信事業者が 5G のパワーを引き出せるようにすることを目指しています。SDN/NFV や 5G の導入により、コアネットワーク内でのクラウドテクノロジの利用が現実味を帯びてきています。マイクロソフトでは、ハイパースケーラー技術や高度に自動化されたオペレーション、スケーラブルなインフラを利用して構築されたオープンで相互運用性の高いエコシステムを通信事業者に提供するというビジョンを掲げており、これが非常に魅力的なものになると考えています。マイクロソフトのテクノロジと開発者エコシステムの力を応用することで、キャリアグレードのハイブリッドクラウドプラットフォームや、ボイスコア、モバイルコア、マルチアクセスエッジコンピュータといった次世代のソリューションが実現します。これにより、通信事業者はネットワークをモダナイズし、コストを削減し、新サービスや新ビジネスモデルが創造できるようになります。

Azure for Operators は 2020 年 9 月に発表されたもので、通信事業者や企業がネットワーク資本を効果的に展開して効率的に運用できるよう支援するほか、5G の新製品やサービスの市場投入までの時間を短縮し、その投資を活用してバリューチェーンで再配置を行い、インダストリー X.0 経済の中心的役割を構築できるようサポートします。2021 年 6 月には、Azure プライベート MEC という新カテゴリーも発表しました。これにより、通信事業者やシステムインテグレーターはエンタープライズ 5G の機会を高められるようになります。そして本日、Azure for Operators の次なるソリューションとサービスを発表できることを大変うれしく思います。

ハイブリッドワークに最適化されたデジタルツールで従業員を支援

MWC には、Microsoft 365、Microsoft Teams、Microsoft Devices を担当するビジネスおよびテクノロジのエキスパートも参加する予定です。そのエキスパートたちは、ハイブリッドワークの新たな世界に最適化されたデジタルツールで従業員を支援することについて、皆様とお話しすることを楽しみにしています。この 2 年間、最も負担を被ってきたのは現場で働く人たちです。しかし、お客様や雇用主に利益をもたらしてきた DX は、その現場で働く人たちへの適用が遅れているのです。

マイクロソフトが実施した最新の Work Trend Index 調査によると、テレコミュニケーション業界のフロントラインワーカーのうち 30% が、仕事効率化に向けた適切なデジタルツールやテクノロジがないと感じており、58% が正式なトレーニングを受けることなく現場で学んできたと感じていることが明らかになりました。こうしたフロントラインワーカーは、組織を支える存在であるにも関わらず、テクノロジやツールへの投資の遅れから、多くが離職を検討しています。そうなると、重要な知識やリソースを大量に無駄にしてしまうことになります。

ただし、テレコミュニケーション業界のフロントラインワーカーたちは、職場変革のパートナーとして今も前向きで、大半の人 (69%) がテクノロジによって同業界に誕生するさまざまな雇用機会を喜ばしく感じています。MWC でご覧いただきたいのですが、マイクロソフトや当社のサービスおよびソリューションパートナーは、いつでもどこでも安全な生産性とチームワークを実現するインテリジェントなツールを用意しています。こうしたツールによって、フロントラインワーカーの負担が軽減され、カスタマーケアが向上するのです。

MWC 2022 でぜひご覧いただきたいセッション

MWC では、皆様との交流を深めることに加え、マイクロソフトの幹部やソートリーダーによるさまざまなセッションを用意しています。以下にその一部を紹介しますので、ぜひご予定に入れていただければと思います。

MWC22: Whats new & worth your attention? (MWC22: 最新情報と見どころ)
マイクロソフトのワールドワイドマーケティングリードを務める Sanjay Mewada が、GSMA Intelligence のアナリストや業界エキスパート、特別ゲストと共に、MWC22 でどのような最新情報が手に入るのか、また何に注目すべきかをお伝えします。
2 月 28 日 (月) 11:00 – 11:45 (現地時間) ホール 4、MWC Broadcast Stage

Empowering Inclusion, Fueling Innovation (インクルージョンの強化とイノベーションの促進)
マイクロソフトのチーフアクセシビリティオフィサーである Jenny Lay-Flurrie が本セッションに参加し、消費者の能力を高め、開発エコシステム全体でインクルーシブなイノベーションを促進するような、よりアクセシビリティの高い製品を構築する主要テクノロジプラットフォームプロバイダーの取り組みについて語ります。
2 月 28 日 (月) 11:15 – 12:00 (現地時間) ホール 5、MWC Stage B

Making Sense of Sensors (センサーの役割)
マイクロソフト Azure ソリューション担当ディレクターの Jaione Pagazaurtundua がディスカッションに参加し、現在のビジネスの多くでセンサーが重要となった背景について、また収集したデータをより効果的に活用し、インテリジェントな意思決定や業務効率改善を実現する方法について議論します。
2 月 28 日 (月) 17:15 – 18:00 (現地時間) ホール 4、MWC Broadcast Stage

Energy Efficiency Trends in 5G (5G におけるエネルギー効率化のトレンド)
マイクロソフト 5G ポリシー&外部エンゲージメント担当ディレクターの Micaela Giuhat が、ソートリーダーらと共に、5G テクノロジでエネルギー効率を向上させるにあたっての現在のトレンドや開発の状況について、またさまざまな業界での活用の可能性について語ります。
3 月 1 日 (火) 13:15 – 14:15 (現地時間) ホール 5、MWC StageA

How AI is Shaping Our World (AI が形成する世界)
マイクロソフトリサーチ インダストリー担当マネージングディレクターの Ranveer Chandra が本セッションに参加し、AI がさまざまな分野で前例のない効率化への道を切り開く中、次の産業マイルストーンを加速させる AI の多大なる可能性を探ります。また本セッションでは、AI の進化が気候変動対策や未来のモビリティ、仕事の未来にどう役立つかについても、ユースケースから見ていきます。
3 月 1 日 (火) 15:30 – 16:15 (現地時間) ホール 4、Industry City Stage

In AI We Trust? (AI の信頼性)
マイクロソフトで AI&イノベーション担当ゼネラルマネージャーを務める David Carmona が本セッションに参加し、AI をより包括的で安全かつ責任のあるものにするにはどうすればいいのか、また、AI ファーストのテレコミュニケーション業界において通信事業者がどのように信頼を構築していくかについて語ります。
3 月 2 日 (水)|11:30 – 12:15 (現地時間) ホール 4、MWC Broadcast Stage

ホール 3 のマイクロソフトブースでは、サービスやソリューションのイノベーションが体験できます

バルセロナにいらっしゃる方は、ぜひホール 3 のマイクロソフトブース (スペース 3H30) にお立ち寄りください。マイクロソフトはもちろん、Amdocs、IBM、Kyndryl、Nuance のテレコミュニケーション業界のエキスパートおよびテクノロジ専門家が、次のような最新のソリューションやデバイス、サービスを直接ご紹介します。

従業員のパワーアップ – ハイブリッドワークという新たな世界に向けて最適化されたインテリジェントなツールやデバイスで、安全なコラボレーションと生産性を実現します。

OSS/BSS の合理化 – クラウドネイティブアプリケーションやインテリジェントプロセス、そして自動化により、ワークフローを簡素化し、業務効率化を実現し、ハイパーコネクテッドビジネスを構築します。

ネットワークトランスフォーメーションの加速 – キャリアグレードのハイブリッドクラウドを駆使し、ネットワークの効率性や拡張性、信頼性を向上させ、コスト削減と収益拡大を実現します。

顧客体験の向上 – データに基づいた知見でサービスチームを強化し、生産性の向上とより良いカスタマーケアを実現します。会話型 AI を使うことでセルフサービス型の顧客対応を可能にし、問題解決を迅速化し、スムーズな顧客体験を大規模に展開できるようになります。

5G とエッジの収益化 – 革新的な業界横断型エッジサービスや IoT サービスを迅速に開発して展開し、収益化するプラットフォームによって、5G への投資を最適化し、新たな収益源を生み出します。

マイクロソフトはテレコミュニケーション業界がより多くのことを達成できるよう支援します

マイクロソフトは、職場のモダナイゼーションや OSS/BSS の合理化、ネットワークの最適化、パーソナライズされた顧客体験、新製品や新サービスのイノベーションなど、業界をリードするソリューションを抱える包括的なパートナーエコシステムに支えられた信頼性の高い安全なプラットフォームによって、テレコミュニケーション業界の組織がより多くのことを達成できるよう支援します。

MWC に参加できない方は、インテリジェントな通信のサイトをご覧いただければと思います。このページでは、AT&T、Etisalat、Deutsche Telekom、Telefónica、Telstra、Vodafone といった業界リーダーに向け、マイクロソフトとパートナーが生産性の向上や業務効率化、ネットワークの最適化、イノベーションの加速に貢献してきた内容を紹介しています。また、持続可能性に関するバーチャルなラウンドテーブル (virtual sustainability roundtable) にご参加いただき、持続可能性の重要性や、テレコミュニケーション業界におけるサステナビリティの機会について、またサステナビリティへの道のりにおけるさまざまな段階でどのように前進するといいのかについてテレコミュニケーション業界のビジネスリーダーの意見を聞きましょう。


[1] Microsoft と AT&T、5G で企業顧客のエッジへの取り組みを加速
[2] Microsoft と Nokia、企業のデジタル変革支援で提携
[3] T-Mobile、Sprint の合併に伴い、Power Automate で RPA を使用してシステムを統合
[4] Vodafone Business と Microsoft、欧州企業の DX 支援で提携
[5] Etisalat、5G 対応エンタープライズマルチアクセスエッジコンピューティングを発表へ–Microsoft と提携
[6] Microsoft と BT、音声通話の未来を形作る提携を発表
[7] AT&T、お客様の生活をより便利で楽しいものにするため、ビジネスサポートシステムの進化を支援する Amdocs を選定
[8] Lumen、「Azure Synapse Analytics」によってレガシーデータを動的かつデジタルなアセンブリラインとして再構築
[9] Telstra、オーストラリア初の 5G 対応エッジコンピューティングソリューションを提供
[10] NTT、ハイブリッドワーク促進のためにマイクロソフトとの提携を強化
[11] Singtel、Microsoft とともにアジアで初めてのパブリック MEC ソリューションを提供開始

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