Power Platform で実現するローコード DX を支えるパートナーエコシステムの拡大

日本マイクロソフト株式会社
ビジネスアプリケーション事業本部 本部長
大谷 健

日本では、デジタルトランスフォーメーション (DX) の重要性に関する理解が広がり、取り組みが加速する一方で、アプリケーション開発の技術をもった IT 人材の不足による行き詰まっている組織も見受けられます。こうした課題に直面する組織では、ローコードの活用を一つの解決策として、社内の非 IT 人材=“市民開発者” による業務アプリケーションの開発や業務フローの自動化、データ活用を進め、DX につなげようとする動きが活発化しています。
マイクロソフトは、ローコードソリューションである Power Platform を通して、DX 推進にあたっての課題の一つである IT 人材不足の解消を支援しています。今回は、官民を問わず、様々な業界・業種において活用が広がっている Power Platform によるローコード DX の動きを紹介します。

Power Platform

Power Platform を活用し、DX を推進する各社の取り組みを、①現場部門主導型と②IT・DX 部門主導型の 2 つの軸でご紹介します。

  1. 現場部門主導型

株式会社カカクコム (メディア) 従業員とヘルプデスク双方の負荷軽減を図るため、ヘルプデスクチーム自らが Power Virtual Agents でチャットボットを構築・運用し、問い合わせ業務の自動化や効率化を実現。
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鹿島建設株式会社 (建設) 巨大な建設プロジェクトを、紙に手書きをして管理する非効率からの脱却を図るため、スマートフォンを活用して簡単に入力できる進捗管理アプリを Power Platform で作成。仕上げ工事の歩掛 (必要な作業の手間を数値化したもの) を大幅に向上。
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日揮グローバル株式会社 (プロフェッショナルサービス) 建設部門が主導で推進する DX における細かなニーズに応えるため、Microsoft Power Apps を活用して、プラント建設現場での残作業を管理するプラット フォームを含む 4 つのアプリを 2~3 週間で開発。
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日本たばこ産業株式会社 (消費財) 製品や市場の変化に柔軟に対応しつつ、コストを抑えた営業システムを Power Apps で開発し、営業部門 5,000 名のユーザーに展開。営業部門が自ら業務効率化アプリを作成できるよう開発者育成にも注力。
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東日本旅客鉄道株式会社 (交通・運輸) 乗務員がタブレットから使える「故障情報連絡アプリ」や「受付文書ワークフローアプリ」を Power Apps で作成し、ペーパーレスや内製化によるコスト削減を実現。社員がアプリを開発する「未来の車両基地」をめざし変革推進。
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  1. ITDX 部門主導型

出光興産株式会社 (エネルギー) 業務の効率化をはかるための自動化ニーズに応えるため Microsoft Power Automate を採用、10 分の 1 のコストで従来の RPA では費用対効果が出せなかった少人数の業務の自動化を実現。
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遠鉄システムサービス株式会社 (交通・運輸) 時代のニーズにスピーディーに応える「攻めの IT」むけて、Microsoft Power Apps ポータル活用で、ローコードツールの特長を活かして、お客様との窓口になるシステムを 1 か月たらずでスピード開発。
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大阪電気通信大学 (教育) 大阪電気通信大学における DX の取り組みにスピーディーな開発で現場のニーズに対応する PowerApps を有効活用して、自治体や企業にまで ICT の知見を広め、持続的な社会貢献を展開する。
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経済産業省 (行政) Power Apps を活用したローコード開発により、行政手続のオンライン プラットフォーム G ビズフォームを開発。従来 1 年かかっていた開発機関を 1 ヵ月に短縮、『2025 年までにほぼ全ての行政手続をオンライン化する』という政府の方針を加速。
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JFE エンジニアリング株式会社 (専門サービス) プラント運用で蓄積された膨大なデータを自由に活用するために、直感的な GUI やアプリケーションの作りやすさ生かして Microsoft Power Apps を活用して利用部門がデータ解析を支援する共通プラットフォームを構築。
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こうしたローコードを活用したアプリ―ション開発や業務フローの自動化を加速するために、日本マイクロソフトは、次のような内製化にむけたスキリングプログラムやパートナーソリューションを提供しています。

無償トレーニング

Power Platform の基本: ワークフローを自動化して生産性を上げ、リアルタイムのデータ分析をローコード・ノーコードで実現するために、Microsoft Power Platform ができることについて解説します。

AppMaker: ローコードでソリューションを構築し、ビジネス プロセスの簡素化や自動化をする方法をお伝えします。ソリューションの設計や開発、実装、管理を Power Apps, Power Automate でどのように行えるか、ローコード開発をスムーズに行うためのヒントが満載です。

  • App In A Day: Power Apps の利用方法を 1 日で習得できるハンズオントレーニング (認定パートナー: SCSK Minori ソリューションズ株式会社、日本ビジネスシステムズ株式会社、株式会社日立ソリューションズが提供)

無償自習コンテンツ

無償自習コンテンツ

Power Platform パートナーソリューション

Power Platform 導入を支援する 16 社のパートナーソリューション (2022 年 2 月末時点)

  • 株式会社アグレックス
  • 株式会社 ASAHI Accounting Robot 研究所
  • アバナード株式会社 Power Platform
  • SCSK Minori ソリューションズ株式会社
  • SB テクノロジー株式会社
  • カコムス株式会社
  • 株式会社 QES
  • コムチュア株式会社
  • 株式会社シーイーシー
  • JFE システムズ株式会社
  • 株式会社ソースリンク
  • 日商エレクトロニクス株式会社
  • 日本ビジネスシステムズ株式会社
  • 株式会社パシフィックビジネスコンサルティング
  • 株式会社パソナテック
  • 株式会社日立ソリューションズ
  • 株式会社富士通エフサス
  • 株式会社ヘッドウォータース

Power Platform パートナーソリューションの詳細はこちら

Power Platformパートナーソリューション

DX の成功には、従業員自らがアプリケーションを作成することが、現場のニーズにあった最適な解決策につながる一方で、これまで業務アプリケーションの維持管理を外部に委託してきた組織にとっては、外部のリソースを上手く活用して内製化を進めることが必要です。その上で、Power Platform を活用した DX 支援策に関して豊富な経験を持つパートナーソリューションを組み合わせることで、最も理想的な規模とスピード感をもってローコードによる DX を推進できるとマイクロソフトは考えています。

以上

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