マイクロソフト、世界が新しいスキルを身に付けるための次のステップを発表

本日、マイクロソフトは、Skills for Jobs プログラムの次のステップとして、デジタル経済で最も需要の高い 6 個の職種に対応した 350 のコースと 6 個の新しい Career Essentials Certificate (キャリアエッセンシャル認定) への無料アクセスの提供を開始します。LinkedIn と Burning Glass Institute のデータを使って求人情報を分析し、最も需要の高い 6 個の職種、すなわち、Administrative Professional (事務系専門職)、プロジェクトマネージャー、ビジネスアナリスト、システムアドミニストレーター、Software Developer (ソフトウェア開発者)、データアナリストを選定しました。また、マイクロソフトと LinkedIn の非営利パートナーの学習者を支援するために、LinkedIn Premium サブスクリプションを最大 5 万人分提供する予定です。これらの学習者は、キャリア認定資格を取得し、Premium で提供される 18,000 の LinkedIn Learning コースにアクセスできます。そして、このスキル向上コンテンツは、opportunity.linkedin.com において、誰でも今日から利用できます。完全に無料であり、有料会員登録の必要もありません。さらに、マイクロソフトと Project Management Institute のパートナーシップによる Power Platform University Hub を立ち上げることも発表します。これにより、ローコードプラットフォームの活用によるデジタルトランスフォーメーションの加速にフォーカスした統合カリキュラムが提供される予定です。

 

キャリアエッセンシャル認定
ビジネスアナリスト システムアドミニストレーター
プロジェクトマネージャー ソフトウェア開発者
事務系専門職 データアナリスト

これらの職種に対する需要は爆発的に増大しています。たとえば、プロジェクトマネージャーの職種には、Project Management Institute によると、世界経済が 2030 年までに新たに 2,500 万人のプロジェクト管理専門家を必要とすると予測されているなど、大きな成長の可能性があります。これらの職種への転職を目指す学習者をサポートするために、新しい認定資格に向けた新コンテンツ、ローカライゼーション、テクノロジを開発しました。4 時間の Digital Literacy 学習パスから、約 15 時間の プロジェクトマネージャー認定に至るまで多様なスキル向上コンテンツが提供されます。

また、Digital Literacy & Productivity (デジタルリテラシーと生産性)、Soft Skills (ソフトスキル)、Entrepreneurship (起業家精神) という Foundational Skills (基本スキル) に基づく 3 個の新しい学習パスを開発しました。これにより、現在のデジタル知識のレベルに関係なく、誰でも Career Essential Certificate の取得を目指すことができます。これらの認定プログラムと Foundational Skills コースは、英語、フランス語、ドイツ語、スペイン語、ポルトガル語、簡体字中国語、日本語で提供される予定です。

本日の発表はマイクロソフト Global Skills Initiative の一環です。現在までに、世界中の 8,000 万人の求職者がデジタルスキル向上のリソースにアクセスできるよう支援してきました。2025 年までに、需要の高い仕事に対応できるスキルを持った 1,000 万人 の育成と資格認定を支援します。

Career Essential Certificates New Learning Paths

2020 年は労働者にとって大変な年でした。米国労働省によれば、「労働市場において、大恐慌以来の規模で雇用喪失が発生」しました。世界中の多くの国でも同様の傾向があります。パンデミックが過ぎれば、世界は大きく変わり、デジタルテクノロジがこれまで以上に重要になることを、マイクロソフトは認識していました。そのため、2020 年 6 月に世界中の人々、特に低所得者、女性、重視されることが少ないマイノリティなど、雇用減少の影響を最も強く受ける人々に向けてデジタルスキルを提供することを目的とした Global Skills Initiative を立ち上げました。

デジタルスキルは今まで以上に重要になっています。ほぼすべての仕事がデジタルテクノロジへの精通を必要とし、パンデミックがその変化を加速させています。サステナビリティに精通することがキャリアに必要なスキルになりつつあるように、この変化する経済において需要のある職種に就き、成長していくためには、誰もがデジタルスキルを必要とするようになるでしょう。

テクノロジ関連職務は高賃金で高成長の仕事ですが、歴史的に顧みられることが少なかったコミュニティの出身者は、テクノロジ分野では一貫して存在感が薄くなっています。これは正しい姿ではありません。ゆえに、マイクロソフトのスキル向上の取り組みでは、常に多様性を前面に押し出しています。たとえば、Cybersecurity Skills Initiative では、グローバルなサイバーセキュリティ関連ワークフォースにおけるジェンダーギャップの解消にフォーカスしています。今後の新しい世界も同様であり、マイクロソフトは、パートナーと共に、人種、性別、地理、移民などの理由でデジタル経済から顧みられることが少なかった人々が、新しい仕事と成長に必要なスキルを獲得できるよう支援していきます。

学んだことのアピール

スキルだけでは希望する仕事に就けないことは明らかです。特に転職する人は、採用担当者に自分のスキルをアピールする必要があります。多くの場合、それは大学の学位、インターンシップ、あるいは実務経験という形になります。しかし、他の多くの人々、特に中途採用での転職を考えている人や、専門知識を深めたい人にとって、業界で認められている認定資格は大きな助けとなります。

新しい会社の門を叩き、組織内で新しい役割を見つけるには、需要のあるスキルを学び、それをアピールする能力が不可欠です。多くの職業において、認定資格はその鍵として注目されています。過去 2 年間で、LinkedIn では、プロフィールに認定資格を追加した人の数が 44% 増加しています。そして、Pearson VUE の調査では、認定資格を得た従業員はそうでない者と比較して平均 15% 収入が多く、認定資格を得た従業員の 23% が、同じ業界で再就職することができ、21% が昇進・昇格を果たしていることが示されています。

これがまさにマイクロソフトが認定資格を開発している理由です。つまり、求職者が自分のスキルを雇用主にアピールできるよう支援するということです。学習パスを完了した学習者は、認定資格を取得したことを示す LinkedIn バッジを受け取り、それにより、そのトピックに精通していることを示し、求職市場でアピールできるようになると、マイクロソフトは考えています。

基本的仕組み

マイクロソフトが、Global Skills Initiative から学んだもう一つの重要なことは、カスタマイズされたスキル向上や雇用サービスを大規模に提供するには、政府や実績ある地域のパートナーが最適な手段であることが多いということです。これらのコースや学習パスは、新しいスキルを学びたい人なら誰でも今日から完全に無料で利用できます。また、スキル向上のリソースやトレーニングを地域社会に提供している世界中の非営利パートナーに助成金を提供する予定です。これらの組織はすでに現場で活動し、コミュニティから信頼を得ています。追加のリソースと資金を提供することで、活動を重複したり複雑にしたりすることなく、コミュニティ内での影響力を拡大できます。マイクロソフトは、トレーナー育成のサポート、低コストの業界認定資格の提供、そして、この取り組みを通じた継続的サポートを提供していきます。さらに、官民のパートナーと協力し、これらの組織の取り組みを支援するために、マイクロソフトのスキルのリソースと専門知識を提供していきます。

Project Management Institute との協力による Power Platform University Hub

さらに、マイクロソフトは、プロジェクト管理の非営利専門組織である PMI (Project Management Institute) と連携し、学生のスキルアップを図っています。学生は、Power Platform University Hub を通じて、企業などの組織におけるデジタルトランスフォーメーションを加速するためのローコードプラットフォームの活用を学ぶことができます。これにより、アプリギャップ、すなわち、企業や組織でアプリ開発のニーズが高まっているにもかかわらず、アプリを作成するための訓練を受けた専門家や大学院生が十分にいないことから生じる問題に対処できるようになります。ビジネスプロセスの合理化と効率化、ビジネスインテリジェンスの向上、そして最終的に組織全体のデジタルトランスフォーメーションを推進する方法など、今日のビジネス上の問題を解決するためのイノベーションを起こすことができる従業員が強く求められています。このカリキュラムを修了した学生には、PMI Citizen Developer Practitioner のマイクロクレデンシャルと Microsoft PL-100 Power Platform App Maker という 2 個の認定資格が授与されます。詳細はこちらをご参照ください。

マイクロソフトの願い

パンデミックは世界を変え、すでに始まっていたトレンドを加速し、ビジネスのやり方を変え、新しい仕事を生み出し、繁栄に向かう新しい道を切り開いています。しかし、そのような仕事に就くために必要なスキルを人々に提供し、あらゆる国、あらゆる地域、あらゆる企業、そしてあらゆる人にとって、インクルーシブな経済機会を確保する必要があります。

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