-第一期では約 7,000 名の女性が参加–
日本マイクロソフト株式会社 (本社: 東京都港区) は、女性向け AI 人材育成支援プログラム「Code; Without Barriers in Japan (CWBJ)」の第二期募集を本日より開始します。本プログラムは、急成長するクラウド、AI、デジタル技術分野のジェンダーギャップを解消するために、女性の開発者、技術者および IT に関わる女性のスキルアップを支援するもので、第一期 (本年 5 月から 10 月) では約 7,000 名の女性が参加しました。
経済産業省によれば、生成 AI の導入で、2025 年までに約 34 兆円の経済効果がもたらされると試算されています。また、マイクロソフトの最新年次報告書、2024 Work Trend Index**によれば、約 50% が、「 AI スキルがない経験豊富な人財よりも、経験が浅くても AI スキルがある人財を採用する傾向にある」と回答 (日本単体、全体では 71%) しており、新たな雇用のトレンドとして、AI 活用スキルへの注目が集まりつつあります。特にデジタル・IT 人材不足の解消が急務である日本にとって、AI を活用できる人材の育成は喫緊の課題です。
マイクロソフトは本年 4 月、日本社会における AI 活用の底上げを目指し今後 3 年間で 300 万人を対象にリスキリングの機会を提供する計画を発表しました。この一環である本プログラムは、企業内での女性デジタル人材比率の改善、さらには働き手不足の解消や男女賃金格差の改善に貢献することを目指しています。2027 年までに、女性 AI エンジニアや、生成 AI サービスである Copilot を活用する人材の育成に向け、パートナー企業および団体と連携して 30 万人にスキリング機会を提供します。
本プログラムでは、「AI を使う」、「AI を創る」という 2 つのコースで構成され、AI スキル習得の機会を提供します。
- 「 AI を使う」は、ビジネスユーザー向けに設計されており、AI の仕組みやプロンプトエンジニアリングを学びます。具体的には Copilot for Microsoft 365 を活用した業務の効率化や、PowerPlatform による業務の自動化を設計できるスキルを習得します。
- 「 AI を創る」は、主に開発者向けの内容です。マイクロソフトが提供するクラウドソリューションの Azure AI を用いた開発や Azure Open AI サービスを使用した生成 AI ソリューションの開発手法、実装方法について学びます。具体的には、AI アプリやサービス開発に必要なスキルを習得します。
実際に第一期に参加された方からは、以下の声が寄せられています。
- Microsoft 365 アプリと組み合わせることで、Copilot を活用し、日々の業務を効率化する方法を学びました。例えば、メールの作成やレポートの作成が迅速に行えるようになり、これまで多くの時間を費やしていたタスクが短時間で完了するようになりました。これにより、他の重要な業務に集中する時間が増え、全体的な生産性が向上しました。」(「AI を使う」Copilot コース参加者)
- 「ひとりで学んだだけでは、実際に AI を業務で活用するイメージができませんでした。『 AI を創る』コースでは手を動かして学ぶハンズオンのラボ環境も用意されていて、インストラクターや他の参加者に助けられながら実際に Azure AI でサービスを構築できました。私はもともと文系出身でアナログな人間なのですが、そんな私でも AI サービスを作ることができ、『AI の民主化』を実感することができました。」(「AI を創る」、AI 開発人財コース参加者)
また、第二期の募集開始にあたり、サイバーリンク株式会社、パーソルテンプスタッフ株式会社、株式会社ベネッセコーポレーション、株式会社Waris と、新たに4社のプログラムパートナーが参画します。プログラムパートナーの皆様とともに、さらなる女性 AI 人材育成を目指します。第二期募集の詳細に関しては、こちらをご覧ください。
本プログラムに新たに参画された各社より以下のコメントをいただいています。
サイバーリンク株式会社 デジタルメディア事業担当プレジデント ヴィンセント リン (Vincent Lin) 様
「私たちは、『Code; Without Barriers in Japan』プログラムを通じて、AI スキルの普及とジェンダーギャップの解消という社会課題に向けた革新的な取り組みに参画できることを大変嬉しく思います。サイバーリンクは、画像・動画編集を中心に、生成 AI 技術を活かした様々なソフトの提供に力を入れており、一般のユーザーから、ビジネスプロフェッショナルまで幅広い方々にサービスを使用いただいております。今回のパートナーシップを通じて、日本における AI 人材の育成やジェンダーギャップの解消に貢献できるよう、AI 関連のサービス提供に努めて参ります。」
パーソルテンプスタッフ株式会社 代表取締役社長 木村 和成様
「パーソルグループでは、“はたらく Well-being ”創造カンパニーとして、人の可能性を広げることで、2030 年には100 万人のより良い“はたらく機会”を創出することをありたい姿に掲げています。パーソルテンプスタッフは、登録スタッフ (派遣スタッフ含む) の属性や価値観の多様性を理解した上で、チームや組織の中で一人ひとりが可能性を引き出し、最大限に輝くことができる環境づくりや多様なはたらき方の実現を支援してまいりました。『Code; Without Barriers in Japan』への参画により、当社の登録スタッフが生成 AI の知識やスキルを学ぶとともに、一緒に学ぶ方々のアイデアやコミュニケーション力、多様な価値観に触れることで、柔軟な発想で自身のキャリアの可能性を広げることができると信じています。私たちはこれからも、時代の変化に対応し、誰もが『はたらいて、笑おう。』を実感できる社会を目指してチャレンジし続けてまいります。」
株式会社ベネッセコーポレーション 執行役員 社会人領域担当 (Udemy 日本事業責任者)
飯田 智紀 様
「この度、日本マイクロソフト社が主催する『Code; Without Barriers in Japan』に参画できることを大変光栄に思います。最新の「 Udemy Business」学習トレンドによると、日本では「Microsoft Copilot 」をはじめとする生成 AI の学習ニーズが依然高く、本プログラムを通じて、より多くの方々が「Udemy Business」で AI スキルを身につけ、ご活躍いただける機会をお届けできることを嬉しく思います。ベネッセはこれからも、女性のキャリア支援・スキル開発を支援し、学びを通じた社会課題の解決と、豊かな社会の実現を目指していきます。」
米Udemy社 ニューベンチャー 最高経営責任者 リッチ チュウ (Rich Qiu) 様
「日本マイクロソフト社が女性のスキルアップのために推進する重要な人材育成プログラムに、当社の日本における独占パートナーであるベネッセを通じて参画できることを大変嬉しく思います。生成 AI をはじめとした最新の IT スキルの取得機会を女性にご提供することは、多様な視点を持つ公平な職場を創出するために欠かせません。本プログラムを通して女性のキャリア支援をすることで、広がるスキルギャップを埋めるだけでなく、日本の IT 業界全体において、より大きなイノベーションと包括性の推進に貢献します。」
株式会社 Waris 共同代表 田中 美和 様
「Waris は、女性の多様な働き方への支援を通じて、すべての人の自分らしい人生を応援する人材サービスを提供しています。今回の日本マイクロソフト社の『Code; Without Barriers in Japan』への参画を大変嬉しく思います。本プログラムへの参画を通じて、さらに多くの女性が AI 分野でのキャリアを築けるよう、引き続き支援してまいります。」
日本マイクロソフト 執行役員 チーフラーニングオフィサー プロフェッショナルスキル開発本部長 野田 景子 (NODA Keiko)
「『Code; Without Barriers in Japan』は、女性の AI 人材育成に特化したプログラムです。約7,000人の方がプログラムに参加されたという第一期の実績のもと、第二期ではさらに多くの女性に AI スキルの習得機会を提供できることを嬉しく思っています。本プログラムは、IT業界におけるジェンダーギャップの解消、そして、多様性と包括性を促進する一歩であり、マイクロソフトのミッションを実現するための重要な取組であると自負しています。引き続きパートナー各社様とのご協力の下、本プログラムの拡大を通じ、多くの女性に AI スキル習得機会を提供し、AI 人材として活躍していただくサポートをして参ります。」
本プログラムについて: https://www.microsoft.com/ja-jp/codewithoutbarriers/
参加登録フォーム: https://www.microsoft.com/ja-jp/codewithoutbarriers/Registration
スポンサー・パートナーシップなどの問合せ先: [email protected]
* 経済産業省「AI 導入ガイドブック概要」(2020 年) より
**第 4 回となる 2024年 Work Trend Index では、31 カ国 31,000 人を対象に、LinkedIn と初めて共同レポートを作成。AI が仕事だけでなく労働市場全体をどのように変化させているかについて包括的な見解を示した。
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