新組織 CoreAI – Platform and Tools について

※本ブログは、米国時間 1 月 13 日に公開された “Introducing CoreAI – Platform and Tools” の抄訳を基に掲載しています。

マイクロソフト コーポレーション 会長 兼 最高責任者 (CEO) サティア ナデラ (Satya Nadella) は、マイクロソフトの従業員に以下のメッセージを共有しました。

新年を迎え、AI プラットフォームのシフトは次なる段階へと進んでいきます。2025 年は、すべてのアプリケーションカテゴリが再構築されるモデル主導のアプリケーションの年となるでしょう。これまでのどのプラットフォームのシフトよりも、アプリケーション スタックのあらゆるレイヤーが影響を受けることになります。GUI、Web サーバー、クラウド ネイティブ データベースが同時にアプリケーション スタックに導入されるようなものです。30 年分の変化が、3 年に圧縮されるのです!

私たちは、情報を記憶し、操作権限を持ち、意思決定を行う機能を備えた、強力なモデル機能を継承するエージェント型アプリケーションを構築します。そして、これらの機能を、どのような役割、業務プロセス、業界分野にも適応するように、パフォーマンスと安全性を向上させていきます。さらに、これらの AI アプリケーションのコードを構築、展開、維持する方法も根本的に変化し、エージェント化していきます。

これにより、新しい AI ファーストのアプリケーション スタックにつながります。そこには、新しいUI/UX パターン、エージェントを構築し、複数のエージェントを調整するためのラインタイム、そして再構築された管理や監視システムレイヤーが含まれます。Azure は AI のインフラストラクチャとなり、その上に AI プラットフォームと Azure AI Foundry、GitHub、VS コードといった開発者ツールが構築されます。言い換えれば、私たちの AI プラットフォームと開発者ツールがエージェントを作り出し、これら複数のエージェントが協力して SaaS アプリケーションのカテゴリーを変革し、カスタムアプリケーションの構築はソフトウェアが推進するようになる (つまり「Service as Software – サービスとしてのソフトウェア」になる) ということです。

私たちは 2 年以上にわたり、この取り組みを進めてきました。その中で、AI 時代に必要なシステム、アプリケーション プラットフォーム、ツールについて多くのことを学びました。すべてのレイヤーでロードマップをより迅速かつ大胆に前進させるために、私たちはこの度、新しいエンジニアリング組織「CoreAI – Platform and Tools」を立ち上げました。

この新部門は、Dev Div、AI Platform、そして CTO オフィスのいくつかの重要なチーム (AI Supercomputer、AI Agentic Runtimes、Engineering Thrive) を統合し、AI アプリケーションとエージェントを構築し運用するためのエンドツーエンドの Copilot & AI スタックを、当社のファースト パーティおよびサード パーティのお客様向けに構築することをミッションとします。GitHub Copilot の構築も担当することで、AI ファースト製品とAIプラットフォーム間のフィードバックループが強化され、スタックとロードマップの推進を後押しします。

「CoreAI – Platform and Tools」はジェイ パリク (Jay Parikh) が EVP として指揮し、エリック ボイド (Eric Boyd)、ジェーソン テイラー (Jason Taylor)、ジュリア リューソン (Julia Liuson)、ティム ボーザス (Tim Bozarth) が、それぞれのチームと共にジェイにレポートします。

ジェイはスコット ガスリー (Scott Guthrie)、ラジェッシュ ジャ (Rajesh Jha)、チャーリー ベル (Charlie Bell)、ムスタファ スレイマン (Mustafa Suleyman)、ケビン スコット (Kevin Scott) と緊密に協力し、テックスタックの最適なパフォーマンスと効率化を目指し、チームと共に会社全体で開発者の生産性と Engineering Thrive を推進します。

成長を続けるクラウド インフラストラクチャ事業がマイクロソフト最大のビジネスへと成長する中、スコット は引き続き Cloud + AI 部門を率い、お客様のビジネスに重要なアプリケーション、データベース、AI ワークロードにおいて、お客様とパートナー様が信頼できる品質、セキュリティ、イノベーションを提供していきます。

結局のところ、私たちの内部組織の境界は、お客様や競合他社にとって意味を持ちません。「One Microsoft」として活動するということは、お客様に向き合い、イノベーションの水準を引き上げ、責任を持って行動することであり、私たちのミッションを真に実現することを意味しています。

次のフェーズでの成功は、最良の AI プラットフォーム、ツール、インフラストラクチャを持っているかどうかによって決まります。目の前には、やるべきことがたくさんあり、新たなチャンスが広がっています。ともに、次に進むべき道を築いていくことを楽しみにしています。

サティア

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