Microsoft Sentinel data lake : シグナルの統合、コスト削減、エージェンティック AI を強化する

Introducing Microsoft Security Sentinel hero 3x2

Byスコット ウッドゲート () 、クリシュナ クマール パルタサラティ  (

※本ブログは、米国時間 2025 年 7月 22 日に公開された “ Microsoft Sentinel data lake: Transforming SIEM with AI and unified security data | Microsoft Security Blog “ の抄訳を基に掲載しています。

 

見えないものは守れません。セキュリティ運用チームは、急速に増加する膨大なデータセットの管理という課題に長年直面してきました。そして、従来のデータ管理ツールを拡張してこれらのデータ量に対応するには、コストが持続不可能なレベルに達しています。この度、マイクロソフトは業界をリードする Security Incidents and Event Management (SIEM) ソリューション、Microsoft Sentinel を進化させ、最新かつコスト効率に優れたデータレイクを導入します。
本日パブリック プレビューとして提供を開始した Microsoft Sentinel data lake は、すべてのセキュリティ データを統合することで、エージェント化された AI の導入を加速し、これまでにないレベルでの可視化を実現します。これにより、チームは脅威の検出と対応をより迅速に行えるようになります。

Microsoft Sentinel data lake について詳しく知る

Microsoft Sentinel は、クラウドネイティブ SIEM を初導入した 5 年前からこの取り組みを開始し、データのオンボーディングを簡素化し、AI の力を脅威検出に活用してきました¹。それ以来、Sentinel は Microsoft Defender と統合され、リアルタイムの脅威インテリジェンス、ガイド付きの推奨事項、自動応答機能等によって強化を続けてきました。Microsoft Sentinel data lake は、この取り組みの次なるステップです。セキュリティ データをセキュリティ オペレーション センター (SOC) の中心に据えることで、従来の SIEM の限界を打破し、スケーラブルかつ妥協のないセキュリティ運用を実現するために設計されています。
本日より、お客様は現在の運用を継続しながら、Microsoft Sentinel data lake の利用を始めることができます。

 

データのサイロ化を打破し、より優れたセキュリティを

SIEMについて詳しくはこちらから

セキュリティ ログのボリュームが急速に増加する中、ログの量を減らして死角が増えるリスクを取るか、保持期間を短縮してフォレンジックの深度を犠牲にするか、あるいはすべてのセキュリティ データを SIEM 内で管理して持続不可能なコストを受け入れるか、チームは苦しい選択を迫られています。これが現代のセキュリティにおけるパラドックスです。データが増えれば増えるほど、それを効果的に活用することが難しくなります。統合された長期的な可視性がなければ、最先端の AI モデルでさえ、その真価を発揮することはできません。データがサイロ化されていると、脅威の見逃し、調査の遅延、ツールの活用不足につながります。

Microsoft Sentinel data lake は、この課題を解決するために設計されており、エージェンティック ディフェンスの基盤を提供します。マイクロソフトおよびサードパーティのすべてのセキュリティ データを、350 を超えるネイティブ コネクタを通じて、単一かつコスト効率に優れたデータレイクに統合します。データ保持のコストは、従来の分析ログの 10% 未満に抑えられており、脅威インテリジェンスによるシームレスなデータ強化、コスト負担のない長期保持、そして環境全体にわたる AI ベースの検出を可能にします。これは単なる新製品ではなく、セキュリティ運用の新しいアーキテクチャです。セキュリティ チームが数か月から数年にわたってサイバー脅威を追跡し、インシデントを正確に再構築し、AI の価値を最大限に引き出すことを可能にします。

Microsoft Sentinel data lake に対するビジョンは、サイバーセキュリティにおいて最も重要な要素明確性、スケール、そして現実世界でのインパクトを反映しています。世界中で 1,200 件を超える Sentinel の導入実績がある中で、BlueVoyant はそのニーズを直接見てきました。大規模なデータの課題は、今や当たり前のものとなっています。
Sentinel data lake は、SIEM および SOAR モデルの自然な進化を示すものであり、最新の分析、データ サイエンス、柔軟なデータ取り込み戦略を強力に支援します。セキュリティ オペレーションの近代化を目指すお客様にとって、これは極めて重要な前進です。
ミラン パテル(Milan Patel)、BlueVoyant 最高収益責任者(Chief Revenue Officer

防御する側がデータの価値を最大限に引き出せるよう支援するため、マイクロソフトは脅威インテリジェンスへのアクセスをより広く開放します。Microsoft Defender Threat Intelligenceの機能が Defender XDR および Sentinel に統合され、追加費用なしで利用いただけるようになります。つまり、セキュリティ チームはこれらの強力な機能にアクセスするために、別途 SKU を購入する必要がなくなります。MDTI の機能は今後段階的に Sentinel および Defender XDR に統合されていきます。2025年10月からは、インテリジェンス プロファイルや侵害指標(IoC)を含む、マイクロソフトのファーストパーティ脅威レポートが Defender XDR で利用いただけるようになります。さらに、IoC は Sentinel のケース管理にも組み込まれ、組織内のチーム間で脅威インテリジェンスを共有、連携できるようになります。その他の機能も今後順次提供される予定です。

この変更により、セキュリティ チームは、1日あたり 84 兆件のシグナルと、1万人以上のマイクロソフト セキュリティ スペシャリストの専門知識を活用いただけるようになります。Sentinel と Defender に追加されたこの価値が、リアルタイムかつ高品質な脅威データによって、セキュリティ機能を大幅に強化する方法はこちらからご確認いただけます

 

セキュリティ チームの力を最大限に引き出すために

サイバーセキュリティにおける AI の可能性は、常に大胆なものでした。すなわち、より迅速な検出、よりスマートな対応、そして高度な攻撃者をも凌駕する能力です。しかし、実際には多くのセキュリティチームが、断片的なデータや不完全なコンテキストによって、その力を十分に引き出せていません。脅威インテリジェンスを取り込んだデータレイクに情報を集約することで、こうしたサイロ化を解消し、Security Copilot のような AI モデルが必要とする完全なコンテキストを提供できます。これにより、微細なサイバー攻撃パターンの検知、時空を超えたシグナルの相関分析、高精度なアラートの抽出が可能になります。これこそが、AI が単に支援するだけでなく、自ら「行動する」エージェンティック ディフェンスの基盤となっていくのです。

この変革により、セキュリティ チームは次のようなことが可能になります:

侵害の兆候を見抜くには?詳しく知る

  • 数年分さかのぼって攻撃者の行動を明らかにでき、ストレージ制限をそれほど気にする必要がありません
  • アセット、アクティビティ、脅威インテリジェンス(TI)データを相関させることで、侵害前および侵害後のユースケースの両方に対応できます
  • リアルタイムの脅威インテリジェンスを活用して、迅速なトリアージと過去データに対する後追い調査(ハンティング)が可能になります
  • 最新の IoC(Indicators of Compromise)や TTP(Tactics, Techniques, and Procedures)に基づいて、自動的に検知をトリガーできます
  • KQL や Spark を使って長期間にわたるデータをクエリし、微細な攻撃パターンを検出できます
  • 拡張性が高くコスト効率に優れたデータ保持により、規制対応やコンプライアンス要件をサポートします

現代のセキュリティ運用において最も重要な業務が、今ではより簡単に、迅速に、そしてコスト効率よく実行できるようになりました。

「サイバー セキュリティ チームにとって、膨大なデータの急増は、対応すべき真の脅威への集中を妨げたり、対応を遅らせたりする可能性があります。Microsoft Sentinel data lake は、データの一元化と可視性の向上、大規模なデータセットに対する過去分析において、非常に有用なツールとなり得ます。マイクロソフトと連携することで、アクセンチュアはお客様がこのデータ レイクを活用し、Microsoft Sentinel の機能を拡張して、攻撃検出とプロアクティブな修復を強化できるよう支援します。」
— レックス セクストン(Rex Thexton)、アクセンチュア セキュリティ 最高技術責任者 (Chief Technology Officer, Accenture Security)

AI に対応しながら運用をシンプルに

Microsoft Sentinel data lake は、Microsoft Defender ポータル内で柔軟かつ一元的な操作体験を提供することで、セキュリティデータの管理をシンプルにします。これにより、日々のサイバー脅威の予防・検知・対応に使われるツールとセキュリティデータが一つの場所に集約されます。
アナリストは、アナリティクス層とデータレイク層を共通の作業環境でシームレスに行き来でき、リアルタイムの対応と深い調査をスムーズに実行できます。また、アナリティクス層に保存されたすべてのデータは自動的にデータレイク層でも利用可能となり、オープンフォーマットに基づいて構築されているため、組織ごとのニーズに応じて分析ワークフローをカスタマイズしたり、独自の機械学習モデルを構築したり、慣れ親しんだツールを活用したりすることが可能です。これらすべてが、単一のセキュリティデータコピー上で実現されます。
ツールの統合、SOC(セキュリティオペレーションセンター)の拡張、AI 主導の防御体制への移行など、どのようなセキュリティ戦略であっても、Sentinel data lake は柔軟に対応し、組織の進化に寄り添います。

Microsoft Sentinelの構造図。SIEM機能とデータレイク構成を示す。

Sentinel data lake は、SOC チームを次世代のセキュリティ オペレーションへと導きます。すべてのセキュリティデータソースと広範な時間軸にわたってセキュリティ資産のカバレッジを確保することで、セキュリティチームは、潜在的な攻撃の早期発見や、AI 主導のモデルによる新たな脅威の検出、詳細な実態把握、原因究明に利用される調査分析などを行うフォレンジックレベルの詳細な攻撃タイムラインの再構築、そして見逃されがちな侵害の兆候の発見など、より積極的な対応が可能になります。

「サイバー攻撃対象領域は、あらゆるアプリケーションや AI アプリケーションがハイブリッド クラウド環境に展開されるたびに拡大しており、AI を活用した攻撃も同様のスピードで進化しています。多くの組織に今なお欠けているのは、優れたツールだけではありません。IT 資産、構成、ビジネス コンテキストに関するリアルタイムの可視性です。自社の脆弱性を正しく把握するには、適切なアセット インテリジェンスと業界全体での連携が必要です。新しい Microsoft Sentinel データ レイクは、その方向性における価値ある一歩を示しており、IBM はこの課題の解決に向けてエコシステム全体で取り組むことを約束します。」
— スリニ トゥマラペンタ(Srini Tummalapenta)、IBM ディスティングイッシュト エンジニア、IBM コンサルティング サイバーセキュリティ サービス チーフ テクノロジー オフィサー  (IBM Distinguished Engineer, Chief Technology Officer for
IBM  CTO for IBM Consulting Cybersecurity Services)

(拡張検知と応答 (XDR)とは?

このローンチは、単なる製品の進化にとどまらず、セキュリティ オペレーション チームがより迅速に、そして最大限の可視性を持って対応できるようにするものであり、Sentinel SIEM のお客様に対する支援のあり方における戦略的な転換を意味します。
Microsoft Sentinel は市場をリードする SIEM として、SIEM、拡張検知と応答 (XDR)、脅威インテリジェンスを単一の統合エクスペリエンスに組み合わせたスケーラブルなアーキテクチャによって、セキュリティの限界を押し広げ続けています。Sentinel data lake は、この進化の基盤であり、セキュリティ チームがこれまで以上に多くのデータを、より賢く、より効率的に扱えるようにします。

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今すぐ始めましょう

Microsoft Sentinel data lake は現在プレビュー版として提供されています。セキュリティ オペレーションの可能性を再定義するこの取り組みに、ぜひご参加ください。

マイクロソフトのセキュリティ ソリューションの詳細:Web サイトをご覧ください。セキュリティに関する専門的な情報を継続的にご確認いただくには、Security ブログをブックマークしてください。最新のサイバーセキュリティ関連ニュースや更新情報を入手する:LinkedIn(Microsoft Security)および X(@MSFTSecurity)をフォローしてください。

¹クラウドベースの新しいテクノロジーを発表 — サイバー防御担当者を支援するために マイクロソフト公式ブログ アン ジョンソン (Ann Johnson), 2019年2月28日

 

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