日本マイクロソフトは、法人のお客様の働き方改革の推進をご支援する「働き方改革 Next」において、店舗、流通、建設、製造、病院などの現場の最前線で活躍されている従業員の皆さま（ファーストラインワーカー）向けの取り組みを発表しました。
クラウドやモバイルのテクノロジを活用することで、従業員自身が、働く場所や時間、働き方をより柔軟に選ぶことのできるワークスタイルを実現している企業が増えています。これまで当社では、主に経営層や、社内で様々な情報を扱う従業員の皆さま向けに、Office 365 を中心としたサービスや製品を通じて働き方改革をご支援してきましたが、現場の最前線で活躍されている従業員の皆さまには、デバイスを持ち込みにくい場所であったり、両手で作業されていたり、という現場ならではの環境もあり、十分なアプローチができていませんでした。このたび日本マイクロソフトでは、現場の最前線で活躍されている従業員の皆さまの働き方改革にさらに貢献させていただくため、社内体制を強化するとともに、Microsoft 365 F1、Surface Go、HoloLens などのソリューションを、パートナー企業と連携してご提供する取り組みを開始します。
■ 市場とお客様の課題
現場の最前線で活躍されている従業員(ファーストラインワーカー)は、世界に 25 億人、日本には 4,000 万人いらっしゃると言われており、日本では、働き手が年々減少する中でも、引き続き大きな割合を占める、ファーストラインワーカーの皆さまの働き方改革の推進が急務となっています。
当社が昨年秋に実施したアンケート調査から、現場の従業員の皆さまがとくに課題と感じていらっしゃるのは以下の 6 点であることがわかりました。
1) 現場での孤独感、仲間がいない
2) 効率的な学習や研修ができない（現場に行かないと学習できない）
3) 紙ベースの作業が非常に多く、残業につながることも多い
4) 不明点や疑問点の解決に時間がかかる（誰に聞いたら良いのか、どこを探したらいいのかわからない）
5) シフトとタスクの調整・管理が難しい
6) データやデバイスのセキュリティ意識が低い
このような課題に対して、日本マイクロソフトでは、企業文化とコミュニティの促進、教育/研修とスキルアップ、業務プロセスのデジタル化、リアルタイムな課題解決と現場知見の蓄積、シフト管理&タスク管理のデジタル化、セキュリティリスクの低減の 6 つのシナリオを、Microsoft 365、Microsoft Azure、Dynamics 365、Surface Go、HoloLens などによるソリューションとしてお客様にご提供します。
■ X（クロス）インテリジェンス・センターを開設
当社では、様々なシステムを有機的につなげることで、現場と本部の垣根を越えて、現場のアクションからインサイトを導き出し、そのインサイトを次のアクションに活用する、デジタル フィードバック ループを実現することが、現場の生産性向上やイノベーションにつながるものと考えています。
そこで当社では、お客様におけるデジタル フィードバック ループを実現し、様々な業界の課題を解決するために、データ、クラウド、デバイスのスペシャリストで構成される「X（クロス） インテリジェンス・センター」を 2019 年 6 月 3 日付で開設します。
■ 注力分野と最新のお客様事例
当社では、とくに小売/流通、建設、ヘルスケア、製造の現場の最前線で活躍されている従業員の皆さまのデジタルトランスフォーメーションの推進に注力していきます。
小柳建設株式会社様では、建設現場のさらなる安全性と生産性向上の実現に向けて Mixed Reality を活用する Holostruction を 2017 年 4 月から当社と連携して進められているのに加えて、従業員の皆さまが、Microsoft Teams や Yammer、Surface を活用することで、現場と本社の円滑なコミュニケーションを実現し、疎外感の無い企業文化の醸成に取り組まれています。
小柳建設様では、自社内の働き方改革の推進に加えて、建設業界全体の現場の働き方改革にも貢献していきたいと考え、2019 年 4 月 18 日 (木) より、Mixed Reality を建設業の様々な業務に取り入れていく、Holostruction の有償トライアル参加企業の募集を開始しています。
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亀田メディカルセンター様では、病院のスタッフの皆さまのコミュニケーションに Microsoft Teams を活用されているほか、PowerApps や Microsoft Flow の活用により、業務プロセスのデジタル化や、法人全体の経営状況および各科の業務状況の可視化を実現されています。
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株式会社ニトリホールディングス様は、製造物流小売業という独自のビジネスモデルを核に海外へも出店し拡大し続ける中で、店舗間および店舗と本部のコミュニケーションをスムーズに行えるよう、Microsoft Teams を、コミュニケーションのハブとして活用されています（ご紹介ビデオ）。
半世紀以上にわたって神戸港における港湾荷役事業の中心的役割を担い、その発展と変革に貢献されている、日本港運株式会社様では、多拠点間の速やかな情報共有が長年の課題だとなっていましたが、Microsoft 365 Business と Surface Pro の導入により、生産性とセキュリティを担保しながら、クラウド活用による BCP 対策の強化も実現されています。
トヨタ自動車株式会社様では、完成車に綺麗に塗装するために、試作車で塗装のチューニングを実施し、ムラなく均一の膜厚がとれているかどうかをチェックする際に、Microsoft HoloLens を利用し、試作車にバーチャルの測定点を重ねて表示し、その点に測定器を当てて測ることにより、従来の型紙を作って実施していた作業と比べて、劇的な作業の効率化と時間短縮が可能となりました。また、工場の大型設備を入れ替える際のシミュレーションに、HoloLens、Dynamics 365 Layout、Remote Assist を活用され、実際に設備を移設する前に、実空間に実物大の 3 次元データによるモデルを配置して設置場所や動線に問題が無いか確認したり、遠隔地にいる関係者に現場で検証している人が見ている映像をリアルタイムに共有されるなどされています。詳細はこちらをご参照ください。
■ Surface Go 専用アクセサリを拡充
日本マイクロソフトでは、現場での活用に最適な機動性の高いデバイス Surface Go を、様々な現場で、より安心・安全・快適に利用いただけるよう、アクセサリパートナー企業と連携して、保護ケースや保護フィルムなどの Surface Go 専用アクセサリを拡充しています。Surface Goと専用ケースを同時に購入いただくと、専用ケース相当額を値引きするキャンペーンも開始しています。
■ パートナーソリューションを展開
日本マイクロソフトでは、現場の最前線で活躍されている従業員の皆さま向けのソリューションを、株式会社大塚商会、株式会社チェンジ、株式会社 TRIART、富士ゼロックス株式会社、富士ソフト株式会社のパートナー企業 5 社とともに提供していきます。ソリューションの詳細はこちらをご参照ください。
日本マイクロソフトでは、現場の最前線で活躍されている従業員の皆さまの働き方改革を、様々なソリューションを通じてご支援することで、新しい働き方の創出に貢献してまいります。詳細は本取り組みのWebサイトをご参照ください。
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