マイクロソフト、Microsoft AI and Research Group を新たに設立し、AI(人工知能)の取り組みを拡充

[2016年10月6日]

当リリースは2016年9月29日に米国で発表されたリリースの抄訳をベースにしています

コンピュータービジョン分野の専門家ハリー シャムが世界の5,000人を越える要員を統率

 

本日、マイクロソフトは、同社のAI関連製品の取り組みにフォーカスした5,000人以上のコンピューターサイエンティストとエンジニアを結集した世界最高レベルの研究組織である Microsoft AI and Research Group を設立したことを発表しました。この新組織を統率するのは、コンピュータービジョン分野の著名専門家ハリー シャム (Harry Shum)です。シャムは、マイクロソフトに20年勤務しており、Microsoft Research および Bing のエンジニアリング部門でリーダーを務めていました。

マイクロソフトは、AIをあらゆる人々と組織に対して民主化し、誰もがアクセスしやすく価値があるものにし、最終的には社会の最も困難な課題を解決するための新しい方法の実現に向けて取り組んでいます。本日の発表は、マイクロソフトのAI分野への深いフォーカスに基づくものであり、エージェント、アプリ、サービス、インフラにわたって顧客へ新機能の提供を加速します。

シャムの現在のチームに加えて、マイクロソフトエンジニアリング部門の複数のリーダーとチームもこの新しく設立されたグループに参加します。こうしたチームには、デビッド クー (David Ku) 率いるInformation Platform チーム、デリック コーネル (Derrick Connell) が率いるCortana and Bing チーム、そして、ビジェイ ミタル (Vijay Mital) が率いるAmbient Computing and Robotics チーム等があります。この組織集約により、Microsoft AI and Research Group はAI製品のエンジニアリング、基礎研究と応用研究、そして、New Experiences and Technologies (NExT) を担当することになります。

CEOサティア ナデラ (Satya Nadella) は次のように述べています。「デジタルテクノロジが生活、ビジネスと世界を変革すると共に、生成されるデータと情報の量を指数関数的に増大させる世界に私たちは生きています。マイクロソフトは、インテリジェンスへのアクセスを民主化することで、人々や組織による最も困難な課題の解決を支援することにフォーカスしています。このためにマイクロソフトは、コンピューティングプラットフォームとエクスペリエンスの分野を通じて、提供するすべてのものにAIを埋め込んでいきます。」

Microsoft AI and Research Group 担当エグゼクティブバイスプレジデントであるシャムは次のように述べています。「Microsoft Research 部門の創設以来、マイクロソフトは人工知能分野の研究を進めてきましたが、まだその可能性の一部が実現され始めたに過ぎません。本日の発表は、私たちの生活、そして世界をより良い方向へ変えていくためにインテリジェントテクノロジの展開とAIの民主化を進めるというマイクロソフトの取り組みを示したものです。マイクロソフトのツール、ソフトウェア、サービス、そして、強力なグローバルスケールのクラウドコンピューティングの能力を使って人々と組織がより多くのことを達成できるようにするための取り組みをいっそう拡張していきます。」

マイクロソフトは以下の4領域でAIの民主化に取り組んでいます。

  • エージェント: マイクロソフトのデジタルパーソナルアシスタントCortanaなどのエージェントを通じて、人間とコンピューター間の対話を根本的に変革するためにAIを活用します。
  • アプリケーション: スマホの写真管理アプリ、Skype、Office 365といったあらゆるアプリケーションにインテリジェンスを埋め込みます。
  • サービス: 画像や音声の認識機能や機械分析など、マイクロソフトのアプリに埋め込まれたのと同様のインテリジェンス機能を世界で開発されたあらゆるアプリケーションで利用可能にします。
  • インフラストラクチャ: Azureにより世界で最も強力なAIスーパーコンピューターを構築し、人々や組織がその能力を活用できるようにします。

これらの取り組みアプローチに関する追加情報は、こちらをご参照ください。

25年間にわたり、Microsoft Research は、革新的な基礎研究と応用研究を通じてコンピューティングの最先端分野を推進することに貢献すると共に、業界や学術界のコミュニティ、そしてマイクロソフトの他の製品グループと成果を共用してきました。Office と Xbox、そして、HoloLens や Windows などのマイクロソフトが開発したほぼすべての製品には、Microsoft Researchの革新的テクノロジが貢献しています。最近では、シャムはMicrosoft Researchのミッションを既存の価値基準を覆すようなテクノロジのインキュベーションと新規事業開発にも応用しました。

シャムは次のように述べています。「私の職務は、マイクロソフトにとってきわめて重要な資産である Microsoft Research という組織を、同社そして業界にとってより大きな価値を生み出すものにしていくことでした。研究部門とエンジニアリング部門をより近づけるという本日の発表は、世界中の人々と組織に向けてもっとパーソナルでインテリジェントなコンピューティング体験を提供する上でのマイクロソフトの能力をさらに増強すると考えています。

【日本マイクロソフト株式会社について】
日本マイクロソフトは、マイクロソフト コーポレーションの日本法人です。マイクロソフトは、モバイル ファースト&クラウド ファーストの世界におけるプラットフォームとプロダクティビティのリーディングカンパニーで、「Empower every person and every organization on the planet to achieve more.(地球上のすべての個人とすべての組織が、より多くのことを達成できるようにする)」を企業ミッションとしています。
日本マイクロソフトは、この企業ミッションに基づき、「革新的で、安心でき、喜んで使っていただけるクラウドとデバイスを提供する会社」を目指します。

マイクロソフトに関する詳細な情報は、下記マイクロソフトWebサイトを通じて入手できます。

日本マイクロソフト株式会社 Webサイト http://www.microsoft.com/ja-jp/
マイクロソフトコーポレーション Webサイト http://www.microsoft.com/

* Microsoft、Azure、Cortana、Bing、Office 365、Skype、Xbox、HoloLens、Windows は、米国 Microsoft Corporation の米国及びその他の国における登録商標または商標です。
* Windows の正式名称は、Microsoft Windows Operating System です。
* その他、記載されている会社名、製品名は、各社の登録商標または商標です。

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